函館市交流まちづくりセンターで、市民の写真愛好家でつくる“箱館写真”の会主催の「札幌本道と大沼公園」写真展が開かれていた。
明治5年の札幌本道の峠下熊ノ湯~蓴菜沼間の開削工事の記録写真(田本研造撮影)に始まり、昭和初期にかけての大沼公園の写真やポストカード、鳥瞰図などが展示されていた。
これらを見ると、札幌本道開通に伴い、明治初期の観光の中心は、当時小沼と呼ばれていた蓴菜沼であった。その後、鉄道の開通に伴い、蓴菜沼から今の小沼(今の大沼駅の裏側)へ、さらには大沼側へと移る様子が読み取れる。
2ホールにわたって展示されている
札幌本道の峠下熊ノ湯~蓴菜沼間の開削工事に伴う橋の工事
できあがった札幌本道の無沢峠付近の様子。熊ノ湯~蓴菜沼間に6軒の茶屋があったという。
札幌本道開通後、蓴菜沼に建てられた宮崎旅館・・・イザベラバードも泊まっている。
観光地として賑わった蓴菜沼の当時の本道と旧道との合流地点付近
鉄道の開通後、建てられた大沼公園駅(当時は大沼駅で、現在の大沼駅は軍川駅だった)
このころは、まだ紅葉館などの旅館があった駅裏の小沼側が観光の中心だった。
自分が子供の頃、駅の裏の方に鹿園があったのを覚えている。
昭和初期の今の大沼公園の様子
イザベラ・バードが泊まったは、間違いなくこの宮崎旅館です。ちなみに、今国道5号線沿いにある宮崎鯉店の店主は、現在の大沼漁業組合長でその末裔です。
工事中の写真は、田本研造の撮影というのもすごいですね。
あのエレベーターは、子供の頃に母に連れられて、買い物に行ったときに良く乗りました。子供心に強烈な印象が残っています。