右側がすっぱり切れた細い尾根を登るほかのメンバー
このオコツナイ岳(1170m)は、1520mの狩場山を盟主として、小田茜川の源頭部を取り囲むように連なる1000m超峰(フモンナイ岳、東狩場山、前山、オコツナイ岳)の南側のピークである。登山道の茂津多コースの広い尾根の1100mから分かれる細い支尾根上に聳える。
自分は2005年4月24日に、今は亡きFuさんと二人で登っている。今回は、まだ未踏だった札幌のIkkoさんからお誘いがあり、15年ぶりの再訪となった。ところが、前日になって、自分の「道南全山219座完登」に駆け付けてくれたチーム他力本願の4名(じゅんさん、hiromiさん、マッコさん、miyaさん)もここを狙っているとの情報を得た。Ikkoさんもその時に顔を合わせている。
打ち合わせした訳でもないが、登山口に到着したら、ちょうど彼等も到着していた。結局6人一緒に登ることとなり楽しくなった。
登山口から30分ほど登山道を歩くと、雪が出てきた。前回はスキーで登り下りしているが、今回は、この雪のない歩きが長いので、アルミかんじきにした。ほかのメンバーは全員スノーシュー。
スノーシューは足を引きずって歩けるが、かんじきは足を上げ下げしなくてはならない。こちらが加齢による体力低下もあるが、後ろをついて行くだけでアップアップだった。
それもあるが、オコツナイ岳への尾根の分岐となる1100mポコまで登り、山頂へ続く細い尾根と山頂を眺めたら、それだけで満足し、2度目の登頂は断念することにした。ほかのメンバーは全員未踏なので、張り切って登りについた。
彼らの様子を30分ほど眺めていたら、寒くなったので先に下山した。昨日の雨が山は20cmほどの新雪だった。下山はそれが溶けて、歩きづらかった。
のんびり下って、下の方でギョウジヤニンニクを少し採ることができた。
7:10登山口~10:20 1100mポコ〈登り3時間10分〉 10:50 1100ポコ~13:15登山口(下り2時間25分)
彼らは、1100ポコの少し先の前山も踏んで、14:30に下山してきた。
GPSトラックログ(紫色のラインは他のメンバーのルート)
スタート前のメンバー
登山口から雪が出てくるまでの登山道沿いにはキクザキイチゲやエゾエンゴサクやナニワズがたくさん見られた。
30分ほど歩いたら雪が出てきた。固かったのでしばらくはツボ足で歩いた。
コースを横切る大きな熊の足跡。
ダケカンバの疎林帯を進む。
森林限界を越えて。
ハイマツ帯のスカブラ斜面を登る。
目指すオコツナイ岳とご対面。
オコツナイ岳を眺めて一息入れる。
尾根の分岐を目指して大雪原を進む。
オコツナイ岳の全容。前回のときより雪が多く、掴まりながら登った尾根上の灌木やハイマツが少ない。
1100ポコから山頂を目指すメンバーを見送る。
主峰狩場山を望む。
小田茜川の源頭部を挟んで対峙するフモンナイ岳を眺める。
大雪原の登りのトレースを辿って下る。
眼下に広がる日本海。左に奥尻島もみえる。
2度目の登頂は自ら諦めたが、天候に恵まれて、15年ぶりの大展望を眺めただけでも大満足だった。また、ほかのメンバーの初登頂の喜びに接してこちらもうれしかった。
下山後に見に行った全国一高いところにある茂津多灯台。
明後日には、明日は仕事に戻るIkkoさんと今度はフモンナイ岳に登る予定である。自分は明日この辺りに滞在するつもりなので、彼らと別れてモッタ海岸温泉へ。その後は、今夜のねぐらにする寿都の道の駅まで走った。
昨日はお疲れ様でした。
久しぶりに皆さんと登れたこと、大変うれしく思いました。
2度目の自分にとっては、あそこまで行くことができただけでも大満足でした。
皆さんについていくだけで一杯で、歳を感じた山でした。
ヤマレコ、楽しみにしています。