蝦夷松山山頂直下の岩場から函館山から函館湾沿いの市街地を見下ろす
この蝦夷松山(667m)と雁皮山(743m)は、横津連峰が函館市街地の東部に延びてくる南端に連なる山である。山名はエゾマツとガンピと呼ばれるダケカンバに由来するのであろうが、エゾマツはまったく見られない。
GPSトラックログに基づいた登山コース
陣川団地の上の大きな栗の木の下に石仏が数体設置された「栗の木公園」が一般的な登山口である。ここから登山道に沿った石仏巡りは、北海道で唯一、西国三十三観音巡りと四国八十八カ所巡りが同じところで続けてできる珍しいところである。これらは、我が家の菩提寺である高野寺の信者が設置したものである。
登山道は、古くからの陣川コースから蝦夷松山へ登り、雁皮山の三角点ピークまで縦走することができる。なお、雁皮山の最高峰は奥の北峰(747m)で、登山道はないので積雪期に登られることが多い。
今まで7回ほど登っていて、今回は3年ぶりである。これまでは、春か晩秋ばかりで、盛夏に登ったのは初めてである。
いつも陣川コースを登り、雁皮山まで行き、帰りは花の道から『夏山ガイド』にも載っている水道局管理道路コース(紫色)を下っていたが、今日は、初めて北側の林道コースを下って周回した。
8:00、栗の木公園をスタート。以前は、その先の周回の起点となる十字路や実質的な登山口となる神山霊場分岐まで車で入れたが、今日はすぐ先で倒木が道を塞いでいたし、その先の道も荒れていた。
◎神山霊場奥の院に寄る
四国八十八ヶ所巡りの参拝道を進み、神山霊場へ寄ってみた。ここは、高野寺神山教会の奥の院である。
春と秋には高野寺の「お山がけ」という行事が行われ、多くの人々が参詣している。
我が家の菩提寺なので、いつかは参加してみたいと思っている。
そのすぐ上にある硫黄冷泉が湧き出ていている神山湯治場跡。
これまで奥の院には何度か来ているが、湯治場跡の冷泉を見るのは初めてである。
ここに明治35~36年(1902~03年)に沸かし湯で湯治場が開かれまていた。この泉の発見は古く、北海道の名付け親でもある探検家・松浦武四郎の「蝦夷日誌」弘化2年(1845)の項で紹介されている。
◎分岐から登山道へ進む
昔、磯谷発電所から電気を引いていた亀田送電線の電柱が、木道替わりになっている。
トドマツ林から抜けるところで蝦夷松山頂上が見える。
蝦夷松山山頂直下の岩場を登る
9:25、蝦夷松山山頂到着
眼下の東山KGゴルフ場と津軽海峡越しの下北半島を眺める。津軽半島の方には岩木山も微かに見えた。
これから進む雁皮山を眺める
雁皮山縦走路に咲いていたツルニンジン
縦走路は狭い岩稜なので、あちこちに岩場がある
石楠花山から見上げる雁皮山三角点ピーク
昨年秋に、奇特なご兄弟が刈払ってくれた雁皮山手前コルのネマガリ平
ヨツバヒヨドリとトウゲブキの咲く頂上斜面を登る
10:30、三等三角点(点名・岩被山)と3年前とは違う新しい標識が設置されていた雁皮山到着。
新しい頂上標識
往復する蝦夷松山までの稜線を振り返る。手前のピークは石楠花山。向こうは津軽海峡と下北半島
すぐ近くに三森山(右)と泣面山(左奥)
10:40、下山開始し、蝦夷松山手前から花の道コースを下った。
花の道コース分岐標識。花の道の下からは、今まで歩いていた水道局管理道でなく、まっすぐ林道へ繋がる道を下った。
林道終点。ここからは林道を下った。この下の林道は砕石が敷かれていて、歩きづらかった。
12:20ゴール。登り2時間20分、下り1時間50分。歩数計18,000歩。
盛夏だったせいもあり、蝦夷松山の下から縦走路は、夏草や笹が覆い被さっているところが多かった。この山の登山道の整備をきてくれたグループも高齢化になったのか、ここしばらくは整備されていないようである。来春の夏草が伸び始める前の春にでも、仲間を誘って草刈り整備をしようと思った。
過去の「蝦夷松山~雁皮山の山行記録」は下記から見られます
http://sakag.web.fc2.com/ezogan15.htm
http://sakag.web.fc2.com/ezogan15.htm
2010年にヨッシ〜さん達に誘って頂きました。
その時も綺麗に刈払いされていましたね。
さて、20日の朝、天気が良かったので急遽駒ヶ岳の砂原岳行きを決めました。
5月に南西尾根を登られた時のコメント返信で、
「ゴリラさんに登るときはお付き合いしますので、連絡下さい」とのことでした。
急に決めたのでご予定もあるかと思い、連絡するのは控えました、ご了承下さい。
ブログにアップしました。
砂原岳と反対側からのゴリラさんとの対面、おめでとうございます。
ブログ拝見しました。赤井川コースから登られたようですね。
地衣類の中のイワギキョウは見ごたえがありますね。