11月4日の夕刊に「開業50年 桜野温泉熊嶺荘 今月末で休業」の記事が載った。そのような噂は耳にはしていたが、現実となって、さびしい想いを抱いたのは自分だけではないだろう。
夫婦二人で、「配管を維持し、湯を安定的に供給するのが体力的にきつくなった」ことが理由のようだ。
国道5号線から野田生川沿いの道を12kmほど走ると、桜野牧場の手前の人里離れた静かな自然の中にあらわれる川沿いの秘湯の1軒宿。命名は、八雲開拓の殿様・徳川義親が熊狩りの途中立寄り、傷ついた熊がこの温泉で治癒したことがあるという話を聞いて、名付けたと言われる。しかし、時代が合わないので、宿の女将さんに聞いたら、この話は後になっての作り話とのこと。
男女別の内風呂と男性用の手造りの露天風呂を備える。源泉掛け流しで浴室床には、温泉析出物によって作られた棚田状の模様ができている。
これまでに、小鉾岳、冬の横山、その奥の紋内岳などに登った折など、何度も日帰り入浴しているし、宿泊も1回だけだがしたことがある。部屋もきれいで、川魚や山菜料理が自慢で、とても美味しかった記憶があり、好きな温泉のひとつだった。
まだ行ったことのない妻が、「一度も入ったことがないので、ぜひ行ってみたい」と言うので、この際、宿泊しようということになった。
宿のそばの御料橋から眺める熊嶺荘
男性内風呂
主人の手造りの露天風呂(ボケてしまった)
巨大ヤマメのホルマリン付け 小熊3頭と親熊1頭のはく製
夕食~豊富な山菜やヤマメのフライが美味しかった。おひつも懐かしかった
朝の部屋の窓からの眺め
朝食
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます