癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

大楽勝で花畑まであった「滝澗山」(上ノ国町)

2019年05月12日 | 登山・旅行

 初神大橋から見上げる滝澗山山頂部。海岸線の山で松前町に一番近い山である。

 上ノ国町で唯一残った滝澗山(480m)も薮漕ぎで登るつもりだった。そこへJYUNさんから同行の申し出があった。彼は日曜日しか登れない。そこで、今日の夕方から会議と会合が入っていたが、朝早く登れば間に合うだろうと2人で登ることにした。


GPSトラックログ

 8時に現地で待ち合わせる約束をしていたが、早く目が覚めたので5時過ぎに家を出た。取り付き尾根の下まで行ったら、まだ7:15なのに、JYUNさんも到着していた。彼も早く出たとのこと。2人で登る尾根を確認して、少し戻り、茂立岩橋の手前の旧道入り口に車を入れて準備する。


 7:25、スタート。好都合なことに、これから登る尾根の末端に国道の法面の角があり、そこから取り付く。


 法面を登り切ったら明瞭な鹿道があって喜んだが、いきなり山親父の落し物の歓迎を受ける。しかし、この先には見当たらなかった。


 鹿道を少し登ると、やや濃い笹やぶになるが、全く気にならないで登って行ける。


 笹の全く生えていないところもあった。


 右手には、日本海が広がり、日方泊岬に乗っかった感じの小砂子集落とその向こうに松前小島が見える。写真に写ってはいないが、この右手には渡島大島も見えていた。これが唯一の展望だった。

       
 やがて、登山道でもあるような感じの快適な鹿道が続く。こんなうれしいことはない。


 尾根にはずっと笹やぶが続くが、頂上近くの400mを超えた辺りから尾根の左手に笹の生えていない斜面が広がっていた。良く見ると、あちこちに春の花々が咲いている。
 帰宅後、地形図で確かめたら、沢の源頭斜面だった。良く沢登りで源頭部へ登りつめるとこのような花畑斜面が広がっていることが多い。


 オオサクラソウと一面に広がるニリンソウ。薮山に登ってこのような花畑を目にするには初めての経験かも?


 オオサクラソウとシラネオアイの群生

      
 エゾワサビと終わりかけのカタクリ・・・このほかにやはり終わり掛けのエゾエンゴザクもあった。


 エンレイソウ
 なんとかそのままの斜面が頂上へ繋がっていないかと期待したが、山頂部は笹薮の中だった。


 8:55、わずか1時間30分で薮中の山頂に到着。周りの笹薮で展望もない上に、JYUNさんこだわりの三角点もない山である・・・これだけがちょっと残念。


9:10、仕方ないので、頭上の新緑と青空を撮って下山開始。
 薮山では考えられない花畑斜面を楽しみながら、その最後のところから薮尾根に入って下山を続ける。 


 9:50、登りの半分以下のわずか40分でゴール。結局、トータルで2時間25分の山だった。

 まさに「案ずるより産むが易し」という言葉があるが、薮山は来てみなければ分からない・・・距離は短いので楽観はしていたが、こんなに楽で、花の歓迎まである薮山だとは思いもしなかった。

 下山後、JYUNさんを帰路途中の上ノ国町石崎地区の裏に聳える楢ノ木山の取り付き地点まで案内した。この山も山頂部はネマガリダケはあるが、そこまでは薮漕ぎすらない山である。時間もそれほど掛らない。彼はそこを登って帰ると言う。
 彼と別れて、一昨日に引き続き花沢温泉(200円)に入って、帰路に就いた。


 途中木古内道の駅で、JYUNさんおススメの春限定のソフトクリーム「みそぎの塩いちご」(300円)を食べて帰った。
 帰宅後、このブログをアップ作業中に、彼から「楢ノ木山登頂し、三角点も見つけ下山しました」とのメールが入った。

 これで、道南全山219座完登まであとせたな町の3座と奥尻の2座だけとなった。奥尻の神威山以外は薮山だが、この5月中に薮漕ぎで登ってしまおうと思っている。


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