
藤澤桓夫、昭和11年作、大阪です。
てっきり、恒夫(つねお)だと思っていましたが、桓夫(たけお)さんが正解でした。
大阪を代表する小説家と云われていますが、今はもう忘れられつつある方かも知れません。
小説は京大出の新米記者、帝塚山の邸宅に住む美しい母娘、記者が住む天下茶屋のアパートの隣室に住むデパートガール、そしてあの大阪パンション暮らしの母娘の元夫が登場人物です。
記者と二人の娘の恋愛模様が話しの中心ですが、当時の大阪の情景が興味あるところです。
父親が暮らす大阪パンションでは、来客時には戸を開けておくのが決まりだったとか。
記者が松竹座で映画を見たり、父親が綿業会館に用事があると云ったり、母親はパピナール中毒だったりしています。
大阪パンションを検索すると、こんな図面がありました。
思ったより情報がなさそうです。図録買ってたかな。。

もう一冊は、こちらです。
いつも方から購入。楽しみの読んでいるものが本になりました。レシピもうまそうでええです。