昭和11年築、大林組の山中温泉ホテル河鹿荘のパンフレットを入手しました。
つくづく良い建物です。近代建築ファンなら憧れのスパニッシュスタイルで、客室はすべて渓谷に面していて、和室が60室、洋室が5室。その外別室もあって、写真左のアーチ窓の箇所には、大浴場があったようです。
浴場は、ギリシャ式で、総大理石貼り。別館には飛行風呂と呼ばれる大浴場があって、総硝子貼りで、飛行機上の入浴かと疑われる程と、パンフレットにあります。
娯楽設備も、広壮なスペイン式ダンスホール、中世イギリス式大談話室、スイス式バー及び喫茶室、スペイン山荘風談話室など魅力的な施設がありました。
昭和50年代までは、現存していたようなので、機会があったら、と今更思います。
金沢の白雲楼ホテルも、そう云えばスパニッシュで大林組でした。どちらも建物が無くなって残念です。