蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

イエスタデイ

2019年11月04日 | 映画の感想
イエスタデイ

ジャック(ヒメーシュ・パテル)は、歌手としてメジャーデビューを目指しているが芽がでなかった。全世界的な停電が起きた時、彼は車に轢かれて意識を失う。目覚めて友達からギターをプレゼントされたお礼に「イエスタデイ」を披露すると、友達が誰もこの曲を知らないことに気づく。半信半疑ながらビートルズの曲を地元のケーブルTV?で歌うと、その曲に感心したエド・シーラン(本人が演じている)が、自分のライブの前座に出てみないか、と言い出し・・という話。

話の結構としてはありふれたパラレルワールドものなのだが、パラレルワールドが「ビートルズが失われた世界」である、という発想が斬新で、ジャックが歌うビートルズの聞き慣れたはずのナンバーがとてもみずみずしく感じられた。

本作の柱はジャックのマネージャ役だったエリー(リリー・ジェームズ)との恋バナなのだが、どうにもエリーの方が素敵すぎていけなかった。おいおいジャック(パラレルの方でない世界に生きている方ね)なんかより君に似合いのいい男がいるだろ、と言いたくなる。

今やワールドクラスのスターシンガーであるエド・シーランが出演(それもカメオ的なチョイ役ではなく)してくれたのだから、どうせならジャック役をシーランにすればよかったのに!(あ、ジャック役の人が良くなかった、という意味ではありません)
そしてシーラン役は全くの別人が演じるというのもおしゃれな感じだ。
まあ、主役をできるほどの時間はなかったんでしょうね。

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