蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

少年譜

2009年09月23日 | 本の感想
少年譜(伊集院静 文藝春秋)

タイトルの通り、少年を主人公とした短編7本を集めた本。

著者の作品によく現れるモチーフ、鮨屋の修行(「古備前」)、弟の死(「トンネル」)を主題としたものもあって、いずれもなかなか読み応えがあるが、著者の作品をたくさん読んでいるので、既視感がないわけでもない。

一番よかったのは、表題作「少年譜 笛の音」だろうか。孤児の出世物語なのだけれど、先生役の寺の和尚さんのキャラクターが魅力的だった。

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