前日の晩と打って変わって強い風が吹いていたが、朝には凪に。
朝食を食べ、最後の水を使って温かい飲み物を飲む。この先の水分は濃縮ゼリーとゼリー飲料1つのみ。
6:30出発。
登るラインを見とくようにと言って登りだすYnさん。
北鎌平にて小休止。水分はすべて飲みつくした。
チムニー基部で振りかえり撮影。ここでストックをザックにしまう。
チムニーでも登れそうだが、崩壊が進んでいるらしく右のフェイスから登る。
最後の登り。
槍ヶ岳(3,180m)
無事登りきることが出来た。
山頂に居た登山者の方に撮っていただいた。
本当は山頂でゆっくり景色を楽しみたかったのだが、下りようというYnさんの声に押され後ろ髪引かれながら下山開始。その下山だって気を抜けない。心配でロープ出そうか?という私に、ここまでこれたんやから大丈夫と。そりゃそうなんだろうけど…心配で心配でドキドキしながら後ろを付いてゆく。途中何人もの方に追い抜いてもらい、ゆっくりと下り、槍ヶ岳山荘へ辿り着いた。
ザックを下ろし、さっそく小屋で水を購入し飲む。ゴクゴク飲む。
ハーネスを外し、上着を着こんで、キッチン槍にて昼食。
肉うどんとカレーを分け合い、温かい食事にホッとしたYnさんは、ここは天国!って。笑
食後に外のベンチで下山準備をしていると、山頂で出会ったカップルさんが、今からでも救助を呼んだらどうですか?と気遣ってくださったが、ここまで歩いて来た道を思えばこれから先の道に危険なところはなくただ距離が長いだけなので、呼ぶなら落ちた時に呼んでますわ~と。パンパンに腫れあがった手や、ヒョコヒョコとしか歩けない姿を見て心配してくださったのでしょう。
お腹も満たされ、水も買い足し、さぁ下山。なんだかザックがずっしり重い。
始めはYnさんの後ろを歩いていたがそのゆっくりな足取りに重いザックだと余計に疲れるので先に歩いて待つことにした。
ザックを下ろさなくても腰かけられる岩まで歩いて休むを繰り替えす。時にYnさんには先に行ってもらったりしつつ。
ババ平まで行く気だったYnさん。なんぼなんでも無理だろうと言ったところで聞かないのは分かっていたので歩いて来たがさすがに16時を回ってきたのでビバーク地を探すが…一か所、ここどう?という所があったが行ってみると外形していて、もう少しだけと歩き、16:20行動打ち切り。そこもテント足元は地面がなかったが何とかなりそうだ。
水はたっぷりあるので安心して夕食を作り就寝。