(ジャンケンポ、あいこでグリコと楽しそう)
子供たちが元気な声を出して、ジャンケンの遊びをやっています。
「アトムの特選品カタログ」を届けに、国府駅前の団地を訪ねた時に見かけます。男も女の子も一緒になって、寒い冬の夕暮れ時の、団地の広場にジャンケンの掛け声が響きます。
「ジャンケンポン、あいこでグリコ」と男が声を張り上げます。続いて女の子は、「あいこでチョコレート」と云いますね。
私は初めて聞きました。
ジャンケン遊びで、「グリコ」とか「チョコレート」とか云いながら、前に進む遊びがあることは薄っすらと知っていましたが、実際を見て聞いたのは初めてなのです。
四人の子たちは、冬の寒さに負けず、キャッキャと楽しそうに遊んでいます。
男の子は、「グ・リ・コ」と声を出しながら3歩前に進みます。続けて女の子がチョキで勝ったのでしょうか、「チ・ヨ・コ・レ・イ・ト」と大きな声で、大股で6歩も歩いて男の子を追い越しました。
私は、ジャンケンしながら簡単な遊びのようですが、いかにも楽しそうに声を掛け合い遊ぶ子たちに、ふっと足を止めて見とれます。
私の子供の頃には、全く知りませんでしたしやってませんね。初めて見る遊びに聞く言葉、何の根拠もありませんが、なにか都会っ子を見るような感じがいたします。
帰って息子や若嫁さんに、『さっきね、子供がジャンケンしながらグ・リ・コだ、チ・ヨ・コ・レ・イ・トだと楽しそうに遊んでいたよ。子供の頃やったの』と尋ねます。
「やったよ、パーで勝ったらパ・イ・ナ・ツ・プ・ルと云うよ。階段でも、上がったり降りたりして遊んだよ」と答えます。
家内に聞きます。「知らんね、昔の豊岡ではしたことないね」と。
もう30年ももっと昔から、息子の世代から流行っていたのでしょうが、分からなかったですね、初めてホントの「グリコ、グリコ、チョコレート」と遊ぶ子たちを見ましたね。
《ふるさとの 広場に響く グリコの子》