じいちゃん言います。わしゃ精神年齢78だっちゃ

2015年06月06日 | お客さま




 嬉(うれ)しさは   92のじいちゃん  わしの歳  精神年齢  78と言うとき



Tさんちのじいちゃんは、実に元気です。
体も気持ちも、シャキッとしています。

炊飯器の配達に伺いました。

『こんにちわ~、Tさんこんにちわ~』、
『お持ちしましたよ、上等の炊飯器。ご注文の炊飯器をお持ちしましたよ』と、大きな声かけ入ります。

小柄ですが、シャキッとされていますTさんは、確か耳が少し聞こえが悪いはずなのに、
小さなチャイムの音でも聞こえたのでしょうか、サササッと小走りに玄関の方に出てこられます。

Tさんちは、
愛想の良いばあちゃんとの二人暮らしです。

元は校長先生をされていたTさんは、言うこと為すことキッチリしています。

そのうえ、頓智とユーモア備えた、
とっても素敵なお方です。

「アトムさんから買ってた炊飯器、時計が狂って予約ができないの」、

『どうしましたか、時刻合わせができないのでしょうか?』、

「いや、確か買って3年になるけど、時計が4分かな遅れてるのだよ」、

『あらら、時計の合わせ方簡単ですよ。あのね、この分のボタン押してね、一分ずつ進むでしょ』、
『何よ、これだけで新しいのお買いになるのでしょうか?』、

奥さん傍からおっしゃる、
「いえ、良いのです。炊飯器はご飯が残っている時のかえしたに、もう一台ほしかったのよ」とニコニコ笑顔で話します。

『お元気そうですね。Tさんはおいくつになられましたの、
シャキッと頭も冴えてますね、背筋も伸びてますね』と尋ねると、

奥さんは、
「7月18日で92歳になります」と間髪入れずに答えます。

Tさんは耳がほとんど聞こえていない筈なのに、
「ワシの生活年齢は92歳です。7月で92になります。但し、但しだ、精神年齢は78歳なんです」、

「ずっと何年たっても、シャキッと78歳のまんま、
わしゃ精神年齢78だっちゃ」と笑って答えて話します。