危機一髪で火事になるところでした

2015年06月22日 | 仕事




 嬉(うれ)しさは   火事になります  ああ危(あぶ)な  見つけて直し  安堵するとき



何年か前のことです。
木工所の、大きな工場のお客さまより電話です。

「事務所のブレーカーが、すぐ落ちてしまいます。見て下さ~い」と依頼です。

建物の天井近くで、
何やらプスプスと煙りです。

緊急です。

持って来ました大きなハシゴを、梁の上に掛けます。
上って見つけてビックリします。

ホコリだらけの梁の上の、
配線の接続部分が、真っ赤に燃えて、パチパチ周りのゴミを燃やしています。

危機一髪で火事になるところです。
いや、もう小さく火事になっています。

『あと一分でも発見が遅れていたら、工場の天井から大火事でしたよ』と、
お客さんと話しして、背筋の寒くなる怖~い説明いたします。

これも2年ほど前です。

「アトムさん、流し台についてるコンセントが、電気が来(こ)んの。
何かパチパチ言うのよ」と、Nさんちの奥さんから電話です。

『すぐ行きます』、
『来ましたよ、どれどれ流しですか。トビラを開けてみますよ』と点検した瞬間です。

パチパチパパパ~と、扉の奥から火花と炎と煙が飛び出します。

『えらいことですよ。火事です。
流しの中が火事になってますがな』と大慌てです。

すぐに配線を切断して消火しましたが、
コンセントの裏の配線は、流しの角でショートしてドロドロに溶けて燃えているのです。

『奥さん危機一髪でしたよ。一分来るのが遅かったら炊事場火事ですよ』と、背筋の凍りつく怖~い説明いたします。

今日です。

「落雷に遭ったの、家の前の電柱にムチャクチャ光って大きな音で落ちたんよ。
テレビが映らないの、地デジも映らんBSも」と電話です。

息子と一緒に駆けつけました。

屋根のアンテナが真っ黒け、
横のブースター本体も真っ黒けです。

ブースターの電源部が見つかりません。
探しました。探しました。天井裏に取り付けた後で、そこを物置にするためにキッチリ板で壁天井を塞いでいます。

何とか壁を剥がして天井裏に、
そこで見たのは、燃えて溶けたコードが断熱材に垂れてます。

電源部本体は、中のトランスが爆発したように焼けています。

落雷の恐ろしさを見てしまいます。

『これって、天井裏のホコリいっぱいにショートした火が移ったら、大火事になってたところでした』

『火事になりますがな、ああ危(あぶ)な』と、怖~い説明をご主人にしまして、
『よかったよかった、火事になる一歩手前でホコリに火が着かなくってよかった」』と、お客さまと喜びますね安堵です。

ここのお家は、
玄関の蛍光型電球が落雷で真黒になるわ、エコキュートは基板とリモコンぶっ飛ぶし、2階のテレビは電源入らず壊れてますね。

もう、ムチャクチャ危ない落雷直撃でした。

木工所の工場も、流し台の中も、屋根裏天井の中も、
怖い怖い火事になる危機一髪その前に、見つけて直して大喜ですね。