但馬の鉱山の道

2019年05月10日 | 但馬の近代化遺産
           千年藤の木のフジの花


(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成27年 第10回但馬検定(1級)問題より

【75】日本の近代化を支えた産業遺産群である明延鉱山、
神子畑鉱山、生野鉱山を結ぶ輸送ルートは、現在何と呼ば
れているでしょうか。


正解は、【鉱石の道】です。

 ふるさと但馬には、日本の近代化を鉱物資源で支えた鉱山
があります。養父市大屋町の明延(あけのべ)鉱山、朝来市
佐嚢(さのう)の神子畑(みこばた)鉱山、朝来市生野町の
生野鉱山です。

その三鉱山を結び、さらに精錬所へ鉱石や資材、人を運んだ
道があります。一つは、生野鉱山寮馬車道(現在の銀の馬車
道)で、生野鉱山~飾磨港(姫路港)を結びました。
もう一つは、神子畑から生野へ「銀鉱石」を運んだ、鋳鉄橋
のある馬車の道です。
そしてもう一つ、明延から神子畑へ「錫鉱石」を運んだ明神
電車(一円電車)です。

明延~神子畑~生野の道を「鉱石の道」、生野~飾磨の「日
本最初の産業高速道路」といわれる道を「銀の馬車道」と呼
んで貴重な近代産業遺産として保存されています。


『ど~もね~』

 但馬の人は「何ともないよ 心配ないよ」と言うことを、
「ど~もね~」と言います。

「ケンちゃん、そんなちょっとのスリ傷、ど~もね~よ。
大丈夫大丈夫、ど~もね~ど~もね~」と慰めます。

よく似た言葉で、「ど~ねも」と言うこともあります。
「ど~ねも」は、「何とも」です。「ないよ」は付きません。
なので、「気を悪る~したな~。こらえてよ」と謝った時、
「ど~ねもあれへん。気にしとれへんから大丈夫大丈夫」とい
うふうに使います。

「ど~もね~」も「ど~ねも」も、相手に心配かけないように
「何ともないよ」と言う時に使います。