但馬の火の祭り

2019年05月12日 | 但馬の祭礼・儀式
          五月の京都・清水寺


(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成27年 第10回但馬検定(2級)問題より

【57】江戸中期の大火災に由来する祭りで、高さ約7mに及
ぶ大松明3本を円山川の川原に立てて、火事災難の無事を祈
祷する火祭りを何というでしょうか。

(a)湯村の火祭り       (b) 竹田松明祭  
(c)和田山地蔵祭       (d) 三谷万燈の火祭り


正解は、(b)の竹田松明祭(たけだたいまつまつり)です。
朝来市和田山町竹田の「竹田松明祭」は、毎年7月23日に
行われる愛宕神社の火伏せの祭りです。
祭り当日は、当番二人が神酒酒(おみき)とお供えを奉納す
るため、朝来山中腹の愛宕神社に登ります。午後八時に祭礼
の開始とともに、総重量100Kgの大松明に火がつけられます。
かっては10本以上ありましたが、現在は2本のみとなってい
ます。

ちなみに、(a)の湯村の火祭りは、新温泉町湯で8月24日
に行われる「ジ~ロンボ、タ~ロンボ、ム~ギのナ~カのク~
ロンボ」と言い合う子供の松明祭りです。
(c)の和田山地蔵祭は、和田山町和田山で8月22日23日
に行われる盛大な地蔵祭りで、但馬三大祭りのひとつとされて
います。
(d)の三谷万燈の火祭りは、香美町香住区三谷で7月24日に
行われる無病息災、家内安全、火の用心を願う火祭りです。


『ねしな』

 「ねしな」って分かりますか。「ねしな」って漢字で書けば
「寝しな」なのです。
「ねしな」は、「寝る前」の但馬弁なのです。

「ケンちゃん、ねしなにそんなにジュース飲んだりしたら、し
っこ出るよ」なんて注意します。

「ねしな」の「しな」は、「始まり 前」という意味もありま
すが、「途中」という意味もあります。
但馬弁でよく使う「いきしな」は、「行しな」と書いて「行く
途中」という意味になります。

但馬の人は、昔も今も「ねしな」「いきしな」って普通によく
使います。