(山陰海岸ジオパークを案内する玄武洞の「玄さん」が出迎えてくれました)
国の天然記念物「玄武洞」は、初めて見る者を圧倒します。
同じく「青龍洞」の美しさは、ウォーって思わず叫びます。
「アトムの特選品カタログ」を持って、今日は城崎方面を走ります。
JR山陰線には、玄武洞駅ってなそのものズバリの名前があります。その玄武洞駅の目の前は、広い川面の円山川なのです。流れ流れてきました円山川の水も、日本海の河口に近いものですから、流れているのかいないのか分からないくらいの、ユックリした流れで、水量もたっぷりの大河の風格の川ですね。
その川向こう岸の小高い山、斜面が天然記念物で有名な「玄武洞」のあるところです。
ちょっと変な話で恐縮ですが、ブンブン車で走っていて「あのスーパー、あの公衆便所、それからあの公園」と、トイレポイントと云うものを決めています。城崎方面から帰りは「玄武洞」がトイレポイントの一つです。
トントントンと、玄武岩の階段を駆け上がってトイレを利用いたします。
立って、ふっと前を見ますと「〇〇〇・・・・・〇〇」として下さいね。実に面白い言葉が書いてあります感心します。どんな一言かは、玄武洞に行ってください見てくださいね。
せっかく寄りました。玄武洞を見て帰ろうか、以前の茶屋のあったところは、広い広い案内所になってました。
館内には、玄武洞のマスコット・キャラクター「玄武洞の玄さん」が、大きなパネルで立って、山陰海岸ジオパークや玄武洞公園のことを案内しています。
案内を見て、私も初めて知ることいっぱいあります素晴らしい、玄武岩のお話が色々書いてあります感心します。
玄武岩の名前の由来は、以前のブログでちょっと触れました。もう少し詳しく知りました。
江戸時代の儒学者・柴野栗山によって、この地の洞くつを亀甲紋の形状の岩から、亀蛇の意味である「玄武」からとって玄武洞に命名したと書きました。
さらに明治になって、東京帝国大学の小藤文次郎博士が、火山岩の英語名を和訳する時考えました。
同じ火山岩でも、白っぽい岩を「流紋岩」、灰色の岩は「安山岩」と訳します。黒っぽい岩の名前をどう呼ぼうかな、その時です、柴野栗山が洞くつ名に付けていました玄武洞があるやないの、玄武洞ってところにある黒っぽい火山岩の名前は、当然玄武岩で良いだろうと訳してしまったわけ、岩の名前に豊岡の洞くつの名前を採用したってことですね。
もう一つ、玄武洞の玄武岩の凄い話です。
大正時代のこと、京都帝国大学の松山基範博士が、ここの玄武岩を手にとって調べます。
な、なんと、玄武洞の玄武岩はN極が南を向いてる岩石だよ~、地球ではN極ってのは北を向くのが当たり前のことなのに、玄武洞のこの石は北と南が逆だわね、世紀の大発見につながりました。
実は、地球の磁場って、現代ではN極は北って決まっていますが、500万年前から150万年くらいの間隔で、北と南の磁場は逆転を繰り返しているのです。
松山博士が発見したのは260万年前の磁場、この玄武洞の岩で調べて分かったと、後の学会の研究で松山博士の発見が実証された時、新生代・第四紀を人類発生の時代、第四紀の始まりを「松山逆磁極期」と認め、学会では松山博士の発見を世界基準にしたとと云われてました。
そんな大発見を、豊岡の玄武洞でしましたよと書いてある、「玄さん」の案内所を見てまわり、トイレに寄ったついでです。
又々賢くなりました。
《玄武洞 何回見ても 凄いです》