2006年も、もうおしまい。
ここ3年の間、年末には、今年もよくがんばりましたっちゅうことで、
三重県の相差というところににイセエビを食べに行ってたんだけど、
今年は蟹でいっとこ!と、鳥取に松葉蟹を食べに行ってまいりました。
☆
大阪から米子駅まではバス。
電車だと新幹線で岡山→在来線で米子まで移動しなければならず、
料金は高い割に、時間はバスとそんなに変わらないみたいなので、
乗り換えなしのバスにしました。
大阪を出て宝塚を越えたあたりからの景色はずっと雪化粧。
木々の上には砂糖をまぶしたような白い雪。
そのせいか、バスは少々遅れながらも無事、米子駅に到着。
☆
鳥が大好きな私が米子で行きたかったのは、米子水鳥公園。
この時期、白鳥さんたちもいっぱいいるらしい。
米子駅の観光案内所で行き方を確認すると、
バスだと最寄のバス停から20分くらい歩かないといけないらしく、
タクシーで行くことをすすめられたので、素直にタクシーに乗る。
「今年は雪のない正月かなぁって言ってたけど、ようやく昨日初雪が降ったんですよ」なんて
気のいいタクシーの運転手さんの話を聞きながら走ってると、
〝鳥はやさしいともだち 米子水鳥公園〟という大きな立看板。
その看板を見ただけでテンションがあがるほど鳥が好きな私。
そしていよいよ、その水鳥公園に到着!!・・・だけど・・・
タクシーの車内が「・・・・」。
一瞬沈黙に包まれる。
「あれ?閉まってる?」・・・
水鳥公園の入り口は、門が思いっきり閉まっていました。
運転手さんが焦って、年代物の携帯電話を使って自分のタクシー会社に電話して確認してくれたところ、
どうやら今日から年末年始の休みに入ってしまったそうです。
タクシー運転手として休園日くらい把握しとくべきでした、と平謝りに謝ってくれる運転手さん。
別に運転手さんが悪いわけじゃないし、いいですよー
(でもさっきの観光案内所くらいは休園日を教えてくれたっていいんじゃないか?とは思った。)
責任?を感じた運転手さんが、適当な場所で車をとめてくれて、湖の様子を覗き見。
遠くのほうに雁がプカプカ。
白鳥さんたちはどこかへ遊びに行ってるようです。
運転手さんは、どこか他に行きたいところがあれば、そこまで送ってくれると言ってくれたんだけど、
生憎、私が行きたかったのは、この水鳥公園だけやったし、
「おすすめのところがありますか?」と聞いてみると、
「いやぁー・・・このあたりは大山しか・・・でも大山も冬の間はスキーしない人は行ってもしょうがないし、
荒れ狂うだけの日本海見に行ってもしょうがないし、
名所。旧跡ってのもなんもないし・・・
特にないですねぇ・・・」と困惑しながらも申し訳なさそうな運転手さん。
観光する場所がないのはあなたのせいじゃないですよ。
そんなわけで、結局また米子駅まで帰ってきました。
運転手さんは片道の運賃しかとらず、何度も何度も謝ってくれ、なんだかこっちまで申し訳ない気持ちになってしまうほど。
「またぜひ米子に来てください。」と言ってくれました。
ありがとう。優しい運転手さん。
☆
米子駅に戻り、後で食べる蟹のために軽めにラーメンを食したあと、
バスに乗って本日の宿泊地、皆生温泉へ向かう。
「皆生温泉」というバス停があると信じていたので、一駅乗り過ごす。
雪降る中、バス停一駅分、歩いて戻る。
ズボンの裾はびちょびちょ。ブーツカットにもかかわらず途中から裾をまくりあげて歩く。
見てくれもへったくれもない。そんなこと言うてられへん。雪やもん。
観光案内所で地図をもらい、予約した旅館へ向かって歩く。
どうも海がすぐ近くみたいなので、旅館に入る前に海を見に行く。雪やってのに・・・
海は・・・さすが冬の日本海。
ゴォォォーという地響きのような音とともに、
ザバァァーン!と叩きつけられるように高いしぶきをあげて打ち寄せる波!
私が普段好んで潜ってる南の青い海とは全然違う。
同じ「海」でも、いろんな姿があるんだなぁ。
男らしいというのか、なんていうのか。かっこよかったです。日本海。
☆
旅館にチエックイン。
部屋は広くて快適。
窓からはさっき行った日本海が見えます。
旅館の人に「荒れてますよね。」と言うと、「今日は穏やかですよ。」と。
昨日は相当荒れてたらしく、砂浜を越えて道路のほうまで波が来てたそうで、瀬戸内海しか見たことなかったお客さんが
「大丈夫ですか?波、ここまで来ませんか?
ほんとに大丈夫ですか?」って本気で心配してたとか。
☆
せっかくの温泉旅館。
とりあえず一風呂浴びる。
ここの温泉は海中からわいてるらしく、しょっぱい。
あがるとこどもみたいにツルピカになりました!
少々まったりしたあとはいよいよ夕食!
夕食専用の個室でいただきます。
お造りの盛り合わせ
めっちゃ濃厚な焼きかに味噌
かにしゃぶ
お刺身、焼き蟹、蟹しゃぶ、蟹みそ焼き、茶碗蒸、天ぷらなどに加えて、
タグつきのブランド松葉蟹が丸一匹!
もう無言で食べ続けました。
どうして蟹はこんなに美味しいのでしょう。
めちゃくちゃしあわせです。
大食いな私ですが、このあとでっかい土鍋にいっぱい雑炊が来てびっくりしました。
日本海見て、温泉入って、蟹を食す。
私は日本人でよかったー!
☆
食事のあとは、貸切の露天風呂へ。
去年までの年末に行ってた素朴な漁師町の相差と比べ、夜景が華やか。
寝る前にもっかい入浴。またツルピカなった。
風呂あがりは、MADE IN 鳥取の飲み物&SWEETS。
大山緑茶、20世紀梨ドリンク、大山カフェオレ、
20世紀梨シャーベット、大山牧場バニラ&いちごアイス。
梨モノはあっさり、ミルク系は濃厚で
どれもおいしかった!