野生のオカメインコの営巣シーンを見て大興奮したあとも
ただひたすら現実離れした光景を眺めながらの移動。
あまりにも景色が素晴らしすぎて、思わず車を停めて撮影タイム。
私の写真じゃ到底伝わりきらんと思うけど、この果てしない感がたまらんかった。
まるでヒーリングミュージックのジャケ写みたいやなぁ。ってみんなで言ってました。
3番目のキャンプ地はWyperfeld国立公園。
ここでも2泊しました。
地元ではメジャーな国立公園らしくて、
ガイドさんが前回来たときは結構賑わってたらしいんやけど、
なんと今回は私たち以外、他に誰もいなかった!!
この広~いキャンプ場貸切状態。どこにでもテント張り放題。
こんな広大な場所で、もうどこにでもテント張っていいとなったら、
逆にどこがいいのかわけわからんようになって悩んでしまうのでした。
まぁとにかくよさげな場所にテントを設置。
テントの後ろは辺り一面イネ科植物の草原。
私、イネ科植物アレルギー。
お薬は飲んでたけど、この大量のイネを見てるだけで、
私大丈夫かな・・・?
このお薬、こんだけのイネのパワーに勝てるのか?
ってちょっと不安になった。。。
今回オーストラリアに来て、キャンプがはじまった時からずっと花粉症の症状が出ていて、
毎日薬をのんでました。
なんとなくこんなこともあろうかと花粉症のお薬持ってきてホンマによかったわ・・・
お薬がなかったら、グジュグジュでぼろぼろでバードウォッチングできひんかったかも・・・
そんなテントの後ろのイネ科植物の草原にはエミューがウロウロしてました。
今回の旅でも何度も
エミュー(Emu)を目撃したけど、
ここWyperfeldでは特にたくさんのエミューを見かけました。
親子(父と子どもたち)も何度も見かけた。
ちなみにこのエミュー親子の後ろに写ってる建物はトイレ。
キャンプ生活が始まった頃は夜中にひとりでトイレに行くのが怖くて、相当ビビっていた。
得体の知らぬ生物を踏みつけたりしないか足元をライトで照らしながら歩き、
ぼっとん便所の中から、お化けだかなんだか何か非科学的なものが出てきたりしないかと
脅えながらの夜中のトイレだった。
でも私もだんだんキャンプ生活に慣れてきて、ここでは夜中にトイレに行きたくなっても、
ライトもつけず、月明かりだけを頼りに、
テントからトイレまで鼻歌歌いながら歩いて行けるようになった。
カササギフエガラス(Australian Magpie)の親子も常にテントの周辺にいました。
左が親で右のまだ灰色っぽいのがこどもみたい。
オーストラリア全土にわたり、たくさんの亜種がおって特に珍しくもない鳥さんみたいやけど、
α波出てそうなすごく心地いい鳴き声の持ち主。
人間観察中??
貯水タンクの上に溜まったお水を飲む
キバタンと
アカビタイムジオウム。
こうやって一緒に並んでると、キバタンってデカいよね・・・
モモイロインコも常時そこらへんをウロウロしてました。
ここでまず最初に探しに行ったのは
クサムラツカツクリ(Mallee fowl)やってんけど、
そう簡単に会える鳥さんではありません・・・
クサムラツカツクリはその名の通り、クサムラにツカをツクる鳥さん。
結局、クサムラツカツクリそのものには会えなかったけど、
クサムラツカツクリが過去に使ったであろう塚だけ見ました。
ほらこの茂みの奥に・・・
これがクサムラツカツクリの塚。デカいなぁ。
鳥の巣というより、恐竜の巣みたい。
クサムラツカツクリを探してどんどん歩いて行くにつれて、
チクチクチクチクチクチク・・・・・・
“ひっつき虫”の針版みたいな、針のように先が鋭く尖った植物(スピニフィックスの1種やと思う)が
グサグサと私の太ももから下の部分にどんどん突き刺さり、刺さったまま全然取れない。
はじめのうちは刺さるたびに抜こうとがんばってたけど、とてもじゃないけど追いつかない。
一歩すすむごとにどんどんどんどん刺さっていくので、もう諦めるしかなかった・・・
これはまさに、リアル針のむしろ。
もうホンマにシャレにならん。
両足に千本くらい針突き刺したまま歩いてるとこ想像してください。
結局クサムラツカツクリには会えないわ、
昼間で暑くて汗ダラダラかくわ、
おなかはペコペコで力は出えへんわ、
花粉症の薬の副作用で猛烈な睡魔が襲いかかってくるわ、
おまけに両足に針が千本刺さってる状態って!!!
拷問ってこういうことなんかもしれん。。。と思った。
車に戻って無言で刺さった針状のものを1本ずつ全部取り終えるまでは、
完全に人格崩壊してました。
でもそのあと、セキセイインコが飛んでいる姿を見て、一瞬で機嫌が直った。。。
つくづく単純な私です。
この痛い経験を教訓に、この後鳥を探して歩き回るときはずっと、
晴れていようが、暑かろうが、ズボンの上からレインウェアのパンツを重ね穿きしました。
ツルツルの素材には奴らも刺されないですから!
とてつもなく滑稽なファッションだったでしょうが、針千本地獄のことを思うと、
見た目なんて気にしてられませんでした!
そんなこんなで、針千本事件?やら、
二夜連続で夜中から明け方にかけて雨に降られ、そのうち一夜は激しい雷雨で、
テント生活に慣れない私は雨音や雷の音でほとんど眠れずやったり、
大変な思いもしたけど
ここでは念願叶って野生のクルマサカオウムを撮影することができたし、
ハナガサインコやビセイインコなどにも会えて、
やっぱりとてもしあわせな時間を過ごせたのでした!!
つづく・・・
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