Gluepot Reserveはとーーーっても広いので、鳥を探してウロウロしていても、
人間とすれ違うことなどほとんどなかったのだけれど、あるポイントに来てみたら車が数台停めてあった。
へぇ~。こんな地の果てみたいなとこにも、自分ら以外にも人が来てるんやなぁ。
なんて感心しながら歩きはじめたら、ひとりのバーダーのおじさんとすれ違った。
ガイドさんが声を掛けてみたところ、
なんとこの先の林でヒムネキキョウインコが営巣しているらしい。
おじさんは最高にうれしそうなドヤ顔で、自分のデジカメで撮ったヒムネキキョウインコの画像を見せてくれた。
おぉっ。これはすごいぞ。ありがとう。おじさん。
私たちも逸る気持ちを抑えながら、教えてもらった場所まで汗をかきながら歩いて行った。
するとそこにもまた別のバーダーの老夫婦がいて、あそこが巣だよ。と教えてくれた。
なんでもここ数日の間にバーダーの間では、ここでヒムネキキョウが出てるらしいという情報が出回り、
このバーダー夫婦もアデレードから見に来たと言うてはった。
長丁場覚悟で持参した立派な木製の椅子に座って、本を読みながら、主役の登場を待ってはった。
ヒムネキキョウインコって飼い鳥としては割とポピュラーで
比較的簡単に入手できるみたいなんだけど、野生の個体を見ることはかなり難易度の高い鳥なんです。
人が立ち入らないような場所で放浪生活してる鳥なので、
ここらへんでも1年の間で数日間見れるか見れへんかくらいの確率なんだそうです!
昼間の砂漠の日差しは容赦なく照りつけ、めちゃくちゃ暑かったけど
私たちも地べたに座り込み、ドキドキしながら待ち続けました。
1時間半くらい経ったころかなぁ。ついにメスが現れました!!
Scarlet-Chested Parakeet(ヒムネキキョウインコ)のメスです。
続いてオスもやって来ました!
オスの胸元の美しい緋色を正面からぜひとも撮りたかったんだけど、
何枚撮ってもピントすら合わせられない私。。。とても悔しい思いをしました。
オス&メスの2ショット。
そしてオスが巣穴の中にいるヒナに餌をあげる挿し餌シーン。
巣穴の中には2羽のヒナがいるのが見えてたけど、写真には1羽のヒナしか写せませんでした。
オトナは黒い嘴だけど、ヒナはかわいいオレンジ色の嘴をしてます。
野生のヒムネキキョウインコを見れるだけでもすごいことのに
営巣シーンなんてもう死ぬまで見れないかもしれないから、どうしてもちゃんと撮りたかったけど
やっぱりブレブレの写真しか撮れなかった・・・
でもこのシーンを見れただけでも、ほんとにめちゃくちゃスゴイことなんだよね。
神様、どうもありがとう。
写真は上手に撮れなかったけど、満たされた感は半端なく、
気温が39度あっても清々しい気持ちで、車までの長い道のりも足取り軽く歩いて帰ったのでした。
つづく・・・
にほんブログ村