鳥バカ日記

インコと暮らす楽しくシアワセな毎日。
我家の愛しい鳥さんのことを綴った、親ばか、鳥ばか日記です☆

《思う存分ドルフィンスイム》2004年小笠原ダイビング旅行13

2004年10月23日 | 小笠原・父島&母島ドルフィンスイム
《2年ぶりの母島へ》2004年小笠原ダイビング旅行1

《ミズタマヤッコ》2004年小笠原ダイビング旅行

《母島島内観光でメグロに出会う》2004年小笠原ダイビング旅行3

《父島でダイビング》2004年小笠原ダイビング旅行4

《孫島と沈船ダイブ》2004年小笠原ダイビング旅行5

《ハシナガイルカ》2004年小笠原ダイビング旅行6

《ピグミーシーホース》2004年小笠原ダイビング旅行7

《父島1周とマッコウクジラツアー》2004年小笠原ダイビング旅行8

《原チャリで父島観光》9

《初めて見たヘルフリッチ》2004年小笠原ダイビング旅行10

《ハンドウイルカ&ハシナガイルカ&マダライルカ&マッコウクジラ!!》2004年小笠原ダイビング旅行11

《人生初ジンベエザメ!!》2004年小笠原ダイビング旅行12

からの続き・・・



☆ ☆ ☆ ☆


10/23

いよいよさいごの日。

ホントに帰る?ひとりででも島に残るべき?その他イロイロ考え込むこともあって眠れませんでした・・・

でも結局さいごまで悩みながらも、また来ればいいか、と思いとりあえず(?)帰ることにしました。

今日は絶対にイルカに会える!と何故か明確なビジョンがあったので、
おが丸出航までの時間、ドルフィンスイムの半日ツアーに参加しました。

朝オーナーに、「ヨシミさん、昨日はヤッタね!!ジンベエ!」と言われてまたうれしくなった。

なにが起こるかわからない小笠原でも、ジンベエはなかなか簡単に会えるもんじゃないらしい。

いるんだろうけど、どこに行けば会えるってのがあるわけじゃないから

「シャチに会うくらい貴重」なんだって。(小笠原ではシャチに会えることもあるのです)

ラッキーでした!


☆ ☆


南島周辺でミナミハンドウイルカに会えました!

イルカさんたちは、砂地にクチバシを突っ込んだり、背中をこすりつけたりしてました。

この行動は砂の中にいる魚を採餌したり、皮膚の古い組織や寄生虫を払うためといわれてます。


サラサラの白い砂地にイルカ・・・



イルカたちも気持ちよさそうですが、それを見つめる私たちも癒され、気持ちよくなっちゃいます!










めちゃくちゃカワイイ赤ちゃんイルカ。








ヒトに興味深々でした。






かなりたくさんのイルカがいました。

イルカたちの機嫌もよさそうです。

目のまわりにいっぱいコバン鮫がくっついてて、「もう!!」ってなかんじで振り払ってるコがいたり、

ダルマ鮫にくり抜かれた傷があるコ、イルカ同士おなかをひっつけて泳いでるコ、尾びれに海藻を引っ掛けて遊ぶコ、

いろんな様子をみることができました。














このコは私たちのまわりをクルクルまわって遊んでくれました。




ぶつかるんじゃないかって思うほど、間近だったんですよ!

うれしかった~!




海の中でイルカに向かって、
「必ずまた来るから、そのときまた会いましょうね!それまで元気でいてね!」 とメッセージを送っていました。









イルカさんたちが泳ぎ去ったあとは、
こうして海にプカプカ浮いてると船が拾ってくれます。




海に浮かぶ私たちの様子を空の上から、たくさんのカツオドリが
「なんだろう?魚でもないし・・・??」みたいな不思議顔でのぞいていきます。





イルカのアップ特集







それぞれ顔も表情も違います。

みんなとっても優しい目をしてます


















イルカさんたち、最高に幸せな時間をありがとう。




また今度来た時も一緒に遊んでね。


☆ ☆ ☆

この後外洋までマッコウクジラを探しにいきました。

水中マイクからはクリックス音が盛んに聞こえてきてたのですが、その姿を見つけることはできませんでした。

おが丸の出航時間も迫ってきているので、これ以上探すことはできずに後ろ髪ひかれる思いで帰ってきました。



宿に帰って大急ぎでシャワーを浴び、
大急ぎで郵便局でお金をおろして精算し、
大急ぎでおが丸の出航する港まで行きました。





おがさわら丸。
後ろに泊まってるのは、ははじま丸。






お世話になった宿AQUA、
ダイビングサービスのKAIZIN、
ドルフィンスイムのパパヤ、

その他島のみんながお見送りしてくれます。

なんせ出航時間ギリギリに港に着いたのでバタバタしてましたが、

KAIZINのガイドさんにジンベエ見たことを話すと本気で悔しがってました!

島の滞在歴がまだ短い他のガイドさんや、私たちみたいなのが

ジンベエに会ってるのに、そのガイドさんはまだ会ったことがないんだそうです!

バタバタして慌ただしいお別れになってしまいましたが、

みなさんホントにありがとう!







港で手を振ってお見送りしてくれた後は、島中の船がおがさわら丸を追いかけてお見送りしてくれます。
さいごには船から海に飛び込み、海面から手を振ってくれます!

何度経験しても感動的!

黄色い船がKAIZINのISLAND QUEEN号です。

♪海よ~俺の海よ~by。加山雄三の曲を爆音で流してます。さすがKAIZIN。目立ってます!


赤い水着で船上で逆立ちしてる!






海にダイブ!!








パパヤの船、ミスPAPAYAはいつもいちばんさいごまでおが丸を追いかけてきてくれます。



さいごにオーナーがマイクで「さようなら~!」と別れを告げると、みんなが海に飛び込みます。

これでホントにお別れです。



船の引き波のところに飛び込んだヒトたちが並んでます!


涙がでそうになるのをこらえながら、私も思いっきり手を振ります。

「必ずまた来ます!」



「さようなら~!!」




☆ ☆ ☆ ☆





度訪れても新たな感動を与えてくれる小笠原。

今回も素晴らしい毎日でした。

わずか数センチしかないピグミーシーホースから
大きなマッコウクジラやジンベエザメ、そして大好きなイルカたち。

海が大好きな人間が憧れ、夢見る生き物たちにホントに会えちゃう素晴らしい海。

必ずまた来よう。

私が出会った生き物たち。そのときまで元気でいてね。

そしていつかイルカとトモダチになれたらいいなあ・・・



おわり

《人生初ジンベエザメ!!》2004年小笠原ダイビング旅行12

2004年10月22日 | 小笠原・父島&母島ドルフィンスイム
《2年ぶりの母島へ》2004年小笠原ダイビング旅行1

《ミズタマヤッコ》2004年小笠原ダイビング旅行

《母島島内観光でメグロに出会う》2004年小笠原ダイビング旅行3

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《父島1周とマッコウクジラツアー》2004年小笠原ダイビング旅行8

《原チャリで父島観光》9

《初めて見たヘルフリッチ》2004年小笠原ダイビング旅行10

《ハンドウイルカ&ハシナガイルカ&マダライルカ&マッコウクジラ!!》2004年小笠原ダイビング旅行11

からの続き・・・



☆ ☆ ☆ ☆


10/22 ジンベエザメと泳ぐ!!!
パパヤのケータ島ツアーに参加。

なんとこの日の参加者は私たち2人を含めて計3人!ケータに行けるというのに!参加者3人?!

ケータ列島とは、父島から船で約2時間。夏から初秋までにかけての、海峡の安定したときにしか遠征できない

小笠原の中でも格別に美しい海を体験できる場所なのです。



船が孫島を過ぎケータ列島最初の島、嫁島に向かっているとき、貸切状態の船で私はのんびり横になってました。

すると今日の船長のナオトさんが船内マイクで

「なんかでっかい茶色い影が見えます!」と言うので、茶色い影ってなんだろう?カメか?なんて思いながら2階のデッキにあがってみる。

ナオトさんが指差すほうを見てみると、確かに水面下になにかでっかい影。なんだ?

かなり大きそうなので、 「マンタかなあ?」等と言いながらながめていると、シャキーンと背ビレが出てきた。

「サメだ!!」

なんだかわからないけど、とにかく相当でかいサメだ!なにザメだー?イタチか?

そのサメはどんどん私たちの船の方に向かって近づいてくる!ドキドキ!

ナオトさんが、「頭が四角くて、白い点々があったらジンベエ!」と言うので、まさかジンベエじゃないだろうと思いながら、

近づいてくるサメを覗き込む。ある!白い点々!あの特徴的な大きくて四角い頭が見える!

「ある!白い点々がある!ジンベエや!!」夢中でそう叫ぶと、船内は一気に興奮状態!!

「海に入っていいですか?」とスタッフの女の子が聞くと、ナオトさんも興奮状態で 「いいよ!いいよ!でもイタチザメだったらごめんね!」と明るく言う。

イタチザメだったらシャレにならない。命までとはいかなくても、足の1本や2本なくなってもおかしくない。

でもジンベエだと確信した私たちは大急ぎで1階に降り、あたふたしている。

ウエットスーツを中途半端に腰までしか着てなかった私。いつも着るだけですごい時間がかかる。

グズグズしてたらジンベエがどこかへ行ってしまうかもしれない・・・とにかく大急ぎでウエットを着る。いつもとは比べ物にならないスピードで着れた。



3点セットを着け、海に入る。ものすごく青く、透き通っている。でも、あれ?ジンベエはどこ?いない・・・

水中から顔をあげると、ナオトさんが「いま、船の舳先にいる!」と叫んでる!

あわててまた海の中をのぞくと、パパヤの船、ミス・パパヤの真下に世界最大のサメ、ジンベエザメがいました!!!

おっかなびっくり顔でこちらを見ています!うおぉおぉおーーー!と私は海の中にもかかわらず叫んでいました。

大きな頭に小さなかわいい目。まぎれもなくジンベエザメです。

私たちとジンベエザメは一瞬の間、時が止まったかのようにお互い動かないまま見つめあっていました。

それがどれくらいの時間だったかはわかりません。もしかしたらほんの1秒か2秒だったのかも。

空白のように感じられたその時間を、確かにジンベエと共有することができました。

その後、ジンベエザメは向きを変え、私たちとは反対側に向かって泳ぎ、次第に深く潜っていってしまいました。

その後姿には灰青色の体に白い斑紋模様がはっきり見えました。

大きな尾びれを左右にゆっくりと動かしながら泳ぎ去る姿を、
体中にシアワセをぎゅうぎゅうにつめこまれたような気持ちで見送りました。



船に上がってからも、私たちの興奮はしばらくさめやらず。

スタッフの女の子以外、海に入った3人はみんな水中カメラを持って海に入っていたのに、
誰ひとりシャッターを押してませんでした。

シャッターを切ることすら忘れてしまうくらい夢中で見とれてたのか、
カメラ越しじゃなく生で見たいって思ったのか、
今思えば1枚くらい押しとけばよかったなーって気にもなるけど、とにかくそれどころじゃなかったんだろうな・・・

船上ではナオトさんも、バッテリーの切れたビデオカメラで一生懸命撮影しようとしてたそうです。

そんなわけで、このジンベエの記録は何ひとつ残ってないけれど、
私の脳裏には今でもはっきりこのジンベエザメが焼きついています。

★★

今年の七夕の日、短冊に書いた願い事、『ジンベエザメと泳ぎたい』

もう叶ってしまいました!

ジンベエザメといえば、死ぬまでに一度は会いたい海洋生物として挙げられることが多くて、

私も死ぬまでに会えたらいいなーと思ってたんだけど、こんなにはやく会えちゃうなんて・・・

私はもう死ぬのか?いやいや、死んでたまるか!まだまだ会いたい生物いっぱいいますから。



☆☆

イソマグロが旋回する嫁島マグロ穴は、ダイビングポイントとしても有名です。



夏場のもっと波の穏やかな日だと泳いで入れるのですが、
穴の中は白波が立っていて、「入ったら100%死ぬ」ような状態でした。

この嫁島の周辺はイルカも多くて、
この日も数頭のミナミハンドウイルカに出会えました。

結構みんなカメラ目線でしょ?















★★★★

いちばん先頭を泳いでいる背中に2つの白い丸い傷があるコは、
私が2年前に小笠原に来てイルカと泳いだときに撮った写真にも写ってたコです。



小笠原ホエールウォッチング協会では、
昨年より小笠原の沿岸で出会うミナミハンドウイルカの定住性の研究するための個体識別調査を本格的にはじめたそうです。




このコにはまだ特に識別されておらず、名前もついていないようですが、
この周辺でよく出会うイルカとして、パパヤ的には有名なイルカさんだそうです。




ケータ周辺には、嫁島、ナコウド島、聟島の大きな3つの島の他にも、
小さな島や、多くの岩があり、その景観も独特。

海の様子も荒々しく、とてもワイルドな印象を受けます。


モニュメントのように立ち並ぶ岩





聟島(ケータ)でブイを取ってランチタイム。ひと泳ぎしましたが、かわいいフグに夢中になっちゃいました。

ケータは草原が広がる平らな島。

何度か来たことはあるのですが、まだダイビングで来たことはないので今度来るときはぜひとも潜りたい!

ダイバーが泣いて喜ぶようなすごいポイントがいっぱいあるみたいです。

ダイビングでは海峡の安定する真夏の時期でも、ケータまで遠征できることはなかなかないみたいですけどね・・・





このあたりの島々は、海鳥の営巣地になっていて、海鳥の数もハンパじゃなかったです。

カツオドリも、ものすごくたくさんいました!



船にも興味を示して、様子をうかがいに来るコもいいっぱいいました!




帰りにも嫁島周辺でミナミハンドウイルカに会うことができました!



イルカさんたちは、あんまり遊ぶ気はなかったみたいですけど、

明日のおが丸で帰る私は、帰る前にもう1度嫁島のイルカさんに会えてよかったです。




今日はすごかったなあ・・・ジンベエ!

脳裏に焼きついたその姿を思い出すだけで、体中からうれしさがこみあげてきます。



生涯忘れられない日になりました。

ホントに、〝生きてる〟ってスバラシイわ。




つづく・・・



《ハンドウイルカ&ハシナガイルカ&マダライルカ&マッコウクジラ!!》2004年小笠原ダイビング旅行11

2004年10月21日 | 小笠原・父島&母島ドルフィンスイム
《2年ぶりの母島へ》2004年小笠原ダイビング旅行1

《ミズタマヤッコ》2004年小笠原ダイビング旅行

《母島島内観光でメグロに出会う》2004年小笠原ダイビング旅行3

《父島でダイビング》2004年小笠原ダイビング旅行4

《孫島と沈船ダイブ》2004年小笠原ダイビング旅行5

《ハシナガイルカ》2004年小笠原ダイビング旅行6

《ピグミーシーホース》2004年小笠原ダイビング旅行7

《父島1周とマッコウクジラツアー》2004年小笠原ダイビング旅行8

《原チャリで父島観光》9

《初めて見たヘルフリッチ》2004年小笠原ダイビング旅行10

からの続き・・・



☆ ☆ ☆ ☆

10/21

パパヤのドルフィンスイム+マッコウクジラウォッチングツアーに参加。

まず南島までイルカを探しに行きましたがいないようなので、兄島の海中公園キャベツビーチでひと泳ぎしました。

パパヤのオーナーの言葉。

「〝イルカ!イルカ!〟ってあんまり力みすぎてても、イルカには会えないよ。

軽く泳いで心身ともにリラックスした状態じゃなきゃ、イルカには会えない、俺はそう信じてるから!」 

なんかすごい納得。まったくその通りなんだろうと思う。さすがはこの海を愛し、この海を知りつくしたオーナーだ。

思いつめるほどに期待しすぎてたり、力みすぎた意識は個人の枠を超えてイルカに伝わり、
自らイルカを遠ざけることになるんでしょうね。




今日も海中公園には魚がいっぱい!








オーナーの言葉どおり、ひと泳ぎしてリラックスした私たちは
巽湾でハシナガイルカの群れに出会うことができました。

この巽湾もハシナガイルカやミナミハンドウイルカがよく休憩しに入ってくる場所だそうでです。

ハシナガイルカは睡眠中のようで、ゆっくりと泳いでいます。

ハシナガイルカはヒトが海に入ると逃げてしまうので、船の上からウォッチングしていましたが

よく見てみるとハシナガイルカと一緒にミナミハンドウイルカも泳いでいました!

さっそく海に入ることに!







親子のイルカも結構いました




子どものイルカはヒトに興味深々






しばらく一緒に泳いだあと、ミナミハンドウイルカの群れは白波の立つ外海へと泳いでいってしまいました。


そこでまだ湾の中にいる、睡眠中のハシナガイルカの群れを海の中に入って見てみようということになりました。




でもやっぱりハシナガくんたちは眠りながらも、ヒトが入るとすぐに深く潜ったりして私たちを避けていきました。




ハシナガくんたち、お休み中お邪魔しちゃってごめんね。





★★

その後も父島周辺の島々や岩などの案内をしてもらいながら、イルカを探して船を走らせ、
何度かミナミハンドウイルカと一緒に泳ぐチャンスに恵まれました。












★★★

朝も泳いだキャベツビーチに船を泊め、ランチタイム。

そして午後からはマッコウクジラウォッチングです。

水深1000m以上の外洋に出てマッコウクジラを探します。

いまだ海は台風のうねりが残っていて波が高く、2階のデッキにいてもずぶ濡れになるほど海水をかぶってしまいました!

マッコウクジラの海域まで来ると、割とすぐにマッコウクジラが見つかりました!

小笠原にいるマッコウクジラは基本的にはメスとその子どもたちなのですが、はじめに見つけたマッコウクジラはオスでした!!

すぐに潜ってしまったのですが、やっぱりオスの尾びれはメスのと比べてかなりデカかったです!

水中マイクのハイドロフォンを海に入れると、そこらじゅうからマッコウクジラが発するクリックス音が聞こえてきてるそうです。

別のマッコウクジラもすぐに見つかりました!

この間よりブロウを見つけることにも慣れてきました!

船に興味を示してこちらの方にマッコウが近づいてきます。うわーーでかい!

また別のマッコウはもう船スレスレのところまで近づいてきて、

体を少し斜めにして大きな頭にある小さな目で船上の様子もチラリと見ていきました。すごーーーい!

マッコウクジラを見つめるヒト、ヒトを見つめるマッコウクジラ。

人生においてはほんの一瞬かもしれないけど、マッコウと同じ時間を共有できるなんて最高の体験です。



★★★★

この日はもうマッコウがいっぱいでした!

次から次へとブロウが見つかる!でもなんか違うブロウが・・・

マダライルカの群れが現れました!外洋性のイルカです。

うわーーー!って喜んでいると、あっちからも、こっちからも、

ジャンプしながらイルカがどんどん集まってきます!!

船の舳先はもちろん、右、左、前、後、360度のどこを見ても、イルカが船のほうに向かって泳いでくるのです!

あれよあれよといううちに、200匹、いや300匹はいるかも!

もうどこを見ていいのかわからない、シアワセすぎる悲鳴です!

キュイーキュイーと鳴き声も聞こえます!

高く飛ぶのも得意なこのイルカは船と競争しながら、ジャンプもいっぱい披露してくれました。

こんなときは、生きてく上での様々な不安や悩みなどのすべてがどこかへ吹き飛んでいきます。

ただただひたすらイルカとの出会いを喜び、楽しみました。

西の空に傾きはじめた太陽の日差しが、イルカと海をキラキラと照らし、目にするものすべてが美しく調和していました。



★★★★★

今日もすばらしい1日でした。

私にここでこんなすばらしい体験をさせてくれたすべての、〝誰か〟と〝何か〟に

ありがとう。




つづく・・・



《初めて見たヘルフリッチ》2004年小笠原ダイビング旅行10

2004年10月20日 | 小笠原・父島&母島ドルフィンスイム
《2年ぶりの母島へ》2004年小笠原ダイビング旅行1

《ミズタマヤッコ》2004年小笠原ダイビング旅行

《母島島内観光でメグロに出会う》2004年小笠原ダイビング旅行3

《父島でダイビング》2004年小笠原ダイビング旅行4

《孫島と沈船ダイブ》2004年小笠原ダイビング旅行5

《ハシナガイルカ》2004年小笠原ダイビング旅行6

《ピグミーシーホース》2004年小笠原ダイビング旅行7

《父島1周とマッコウクジラツアー》2004年小笠原ダイビング旅行8

《原チャリで父島観光》9

からの続き・・・



☆ ☆ ☆ ☆




10/20 

透明度50mの海でドリフトダイビング!!


今日はおがさわら丸の入港日なので、ドルフィンスイムツアーは今日来た人も参加できるように午後から出発予定。

でも朝の島内放送で、台風の影響でおがさわら丸の入港は大幅に遅れる予定だというお知らせ・・・

もしや・・・と思ってパパヤに連絡し、確認したらそれだけ入港時間が遅れるとツアーには出れません。とのこと。

ああ、今日もダメなのか・・・そこで急遽ダイビングに変更。

ダイビングも普通、入港日は午後から出航するんだけど、
ゆうべ晩御飯を食べたあとアイスクリームを買いにいったら、夜回り中のKAIZINのオーナー夫人にバッタリ出会った。

「明日は朝から船出すから!海峡の悪い中、おがさわら丸に長い間乗ってきた人はきっともう潜らないと思うし!
よかったら明日朝でも電話して!」

そう言ってくれてたから。

それにしてもまたギリギリ。あわてて昼食の買いものをすませ、なんとか間に合った!

いつもギリギリでスイマセン。

ここ数日ずっとウズウズしてましたが、5日ぶりにやっと船で海に出れました!





閂ロック狙いでいきましたが、潮が流れていたのでポイント変更です。


-1本目- 西島東磯

 
エントリーしてすぐにガイドのKちゃんが激しくベルを鳴らして、

指差したのはマンタ!でしたが

私ははるか彼方へ泳ぎ去っていくシルエットしか見れませんでした。

今日の海、めちゃくちゃ抜けてます!なんと透明度50m!

あいかわらずの青さ。

もう感動するしかありません。

魚もありえないほどぐっちゃり。






岩陰にはハダカハオコゼもいました。





かわいいなあ。置物みたい。

大きめの胸ビレで体を支えています。

ちょっとした移動はこの胸ビレを使ってヨチヨチ進みます。





今日は今まででいちばん、ああドリフトだなあ・・・って実感しました。
フィンキックしないでもどんどん進む。楽チンだ!

流れるプール状態です。流されながら青い海とたくさんの魚をながめました。

どんどん流れは強くなり、自分たちのずっと下のほうにいたアオウミガメも同じように流されていました!


それにしてもこの海の透明度と青さ、また「生きててよかった!」って思える光景を目にすることができました!





-2本目- ひょうたん島

2本目はヘルフリッチ狙いでひょうたん島で潜りました。

ヘルフリッチはハゼ科の美しい魚。

危険を感じると素早く巣穴に隠れてしまいしばらく出てこないので、
海底からそっと近づき、見た後も後ろずさりでそっと去るように、と
ヘルフリッチの正しい観賞法も教えてもらい、見る気満々。

でも台風明けのヘルフリッチは巣穴に引っ込んでいることが多いらしい。

見れるといいなあ・・と思いつつエントリー。




ここも青いです。キレイです。


ユウゼン、オジサン、ハタタテハゼ、いろんな魚の幼魚もいっぱい。

成魚とおんなじ形と模様でミニサイズの幼魚はとてもかわいらしいです。



感情によって色が変わったり、横帯が現れたりする不思議な魚、ホウセキキントキ。







ハタタテハゼ



とっても美人





いよいよヘルフリッチのポイントです。

はじめ岩陰に隠れていてガイドさんも見逃してしまったのですが、いました!

ヘルフリッチ(紫紺ハタタテハゼ)です!



ハタタテハゼと同様に長く伸びた背びれをピク、ピクと動かします。

深場に生息することが多く、なかなか見れない種類の魚なんですよ。



なんともいえない美しい色合い






ヘルフリッチを満足いくまで眺めたあと、また進んでいくと、岩陰にミナミハコフグの幼魚!

2cmくらいしかない小さな黄色いサイコロ型の体に黒い点々模様。

おちょぼ口で小さなヒレを動かして、こちらの様子をうかがいながら、
岩陰に出たり入ったりする姿はめちゃくちゃカワイイ!!

ホントにちっちゃくてかわいかった!




巣穴から顔を出すドクウツボ









今日の海もとっても素晴らしかったです。

ダイバー憧れの生物をこんなにたくさん見れてしまう小笠原の海。

ホントに魅力的。

毎日毎日、シアワセです。





つづく・・・



《原チャリで父島観光》9

2004年10月19日 | 小笠原・父島&母島ドルフィンスイム
《2年ぶりの母島へ》2004年小笠原ダイビング旅行1

《ミズタマヤッコ》2004年小笠原ダイビング旅行

《母島島内観光でメグロに出会う》2004年小笠原ダイビング旅行3

《父島でダイビング》2004年小笠原ダイビング旅行4

《孫島と沈船ダイブ》2004年小笠原ダイビング旅行5

《ハシナガイルカ》2004年小笠原ダイビング旅行6

《ピグミーシーホース》2004年小笠原ダイビング旅行7

《父島1周とマッコウクジラツアー》2004年小笠原ダイビング旅行8


からの続き・・・



☆ ☆ ☆ ☆



10/16 延泊決定!


パパヤのケータ島ツアーに参加する予定でしたが、
朝海峡の様子を見てきたオーナーに会ったら 「ケータは無理だなあ。」 とのこと。

やっぱり台風の影響がここまできてるみたいです。

ケータは夏から秋にかけての海峡が安定してるときしか行けない場所。

今日は父島周りツアーに変更するとのことで、参加するならまたあとでおいでと言われた。

「参加します!」と約束し指定された時間に行ったのに、
「サルコさんはもうキャンセルみたいだな!」 と言い残して船はもう出ちゃったらしい・・・!!

でも出ちゃったもんは仕方ないので、慌ててKAIZINに電話。

15分後に船は出航するが急いで準備しダイビング船に乗り込む。



よかった・・・と安心したのも束の間。ものすごい豪雨が降りだした。

それでもISLAND QUEEN号は出航した。

わずかに進んでおがさわら丸の泊まってる二見桟橋付近ではやくも断念・・・



結局ダイビングも中止になりました。

ま、こんな日もあるか・・・なんて思えないのは、明日のおがさわら丸で帰る予定だからです!

でもなんかこのままは帰れない、帰ってはいけないだろう、って

どうしても帰る気にはなれず、もう1航海滞在期間を延ばすことにしました!






延ばすと決めたら、もうウキウキ☆今日の雨も、
ツアーの中止もどうってことないことに思えました!

単純な私。

バンドの練習でスタジオに入る予定があったのでメンバーと、
バイト先の女将に詫びの電話を入れ(みなさん、ごめんね。許してくれてありがとう)、
あとは残された小笠原での日々を楽しむのみです!







10/17 自分が乗るはずだったおが丸のお見送り!

宿の延泊を希望したら、アクアさんのご好意でたまたま他にゲストもいないこともあり、
いちばんいい部屋に替えていただきました。

今まで泊めさせてもらっていたお部屋も海が見えてとてもよかったのですが、
この部屋はベッドを5台置いても更にスペースが余るくらい広い!

東と西には天井まである大きな窓があって、海も山も見える!

広いバルコニーからは星も見れる!

経済事情により夕食付きから素泊まりにしてもらったのに、お部屋はグレードアップされてしまった!

アクアさんありがとう。



午前中は何もせず、お昼に近所の中華料理屋さんに行って昼食。

その後水着に着替えて、おがさわら丸のお見送りに行きました。

静岡から来たという同じ宿に泊まっていた年輩のご夫婦にも別れを告げ、
桟橋から出航を見送ったあとパパヤの船に乗せてもらいました。

出航日には島のほとんどのサービスの船が、おがさわら丸を追いかけてお見送りします!

この日は2つの台風が日本近海に発生していて、かなり海にもうねりがありました。

パパヤの船は最後までおが丸を追いかけ、さいごには船から海に飛び込んで手を振ります。さよならダイブです。

私ももちろん飛び込み、自分が乗船するはずだったおがさわら丸に手を振り続けました!

フィンもマスクもつけず、体ひとつでどれだけ深いかわからないうねった海に浮かんでるのはちょっぴりドキドキ。

でも波の高い海で浮いているのもなかなかきもちいいものでした。サーファーの気持ちがなんとなくわかった気がしました。


☆ ☆ ☆



10/18

台風の影響で参加予定のパパヤのドルフィンスイムのツアーは中止。
雨は降ってないんだけどね。

いきつけの店と化してる中華料理屋さんで昼食をとったあと、ホエールウォッチング協会へ行く。

会員の継続手続きをしたら、でっかいマッコウクジラのポスターをもらいました!

このポスター、おがさわら丸の中や父島ではあちこちに貼ってあって、
ずっと欲しいと思っていたものなのでとてもうれしかったです。

そのあと原チャリで水産センターへ行きました。

ここはちょっとした水族館的な水槽やウミガメプールがあり、自由に見学することができます。


ウミガメプールのアオウミガメの稚ガメ







そのまま原チャリで境浦→扇浦→コペペ海岸→小港海岸までお散歩に行ってきました。




夕食を食べたあとビジターセンターに、東京大学海洋研究所の先生と生徒さんによる

 『マッコウクジラは深海で何をしているのか』 という講座を聞きにいきました。

このおふたりは小笠原ホエールウォッチング協会とともに、マッコウクジラに吸盤装着型タグを装着し、
マッコウクジラの潜水深度、遊泳速度、環境水温などの調査をされてる方々です。

センターの部屋は話を聞きに来た人であふれ、急遽追加のイスが運び込まれる盛況ぶり。

お世話になってるダイビングショップのみなさんや、ドルフィンスイム船の船長、
他にもいろんな海のサービスの方々が来られてました。

調査に使用するタグはマッコウクジラに相当近づかないと装着するのが難しく、
装着したタグは数時間で自然に外れるようになっているのですが、
外れたタグから発せられる電波を元に大海原でタグを探して回収するのも
とてもタイヘンな作業です。
そんなタグの装着、回収に関する苦労話(?)も聞かせてもらいました。

ホントにマッコウクジラが好きじゃなければなかなかできない作業ですよね。

回収したタグから得られたデータの解析をしてみても、まだまだマッコウクジラの生態には謎がいっぱいです。

このように地道な生態観測や研究によっていつの日か、
深海で巨大なダイオウイカを捕食するマッコウクジラの映像なんかが見れる日がくればいいな。

先生、研究生のみなさん、これからもがんばってください!


先生たちもここ数日の天候と海峡の悪さで、なかなか海に出れずに調査がなかなか進んでないそうです。

講座から帰った私はてるてる坊主を作って窓辺に置いておきました。


☆ ☆ ☆


10/19

今日も波が高くてドルフィンスイムのツアーは中止。
でも晴れているので原チャリで島内1周することに。

★ 海洋センター

ウミガメの生態の研究や保護をしている施設で、センターには今年産まればかりのアオウミガメの稚ガメが数百匹!

ウミガメが水面で浮かんで休息しながら、両手を甲羅の上に乗せて楽チンそうにしてる姿なんてはじめて見ました!








アルビノのカメもいました





★ 製氷海岸

二見港の中のある赤灯台から南側の海岸。




隣は漁港で漁船がいっぱい泊まってるし、目の前はおが丸をはじめ多くの船が行き交う航路。

こんなとこでシュノーケリングできるのか?って思うような場所ですが、
海に入ると、とにかくすごい枝珊瑚が広がっているのです!

泳いでも、泳いでも枝珊瑚!







どこまでも続く枝珊瑚の絨毯






こんなにキレイなウニもいました。





やっぱりすごい小笠原。




★ 境浦

沖合いに座礁船濱江丸が残る海岸。


座礁船、濱江丸の海中の様子




魚の住みかになってます





水面上に出てる部分も






小笠原の海岸は木々が生い茂り、泳いだ後は木陰でのんびり。





海の青と木の緑。最高に気持ちいいです。





森林浴と海水浴が同時に楽しめます






ここでお弁当を食べ、次は中央山に向かいます。

私はヘルメットにサングラス、ウエットスーツを腰まで脱ぎ、
ラッシュガードという妖しすぎるいでたちで原チャリで走ってました。





★ 中央山

周囲360度の見晴らしが楽しめます。

なんとも爽快!


夢中で望遠鏡をのぞいてます






私たちが泊まっている大村海岸も見えます





レーダーの台座が残ってます





見晴らし最高!!






★ 長崎展望台

兄島と兄島瀬戸を見渡せる展望台。



高さを感じるので、高所恐怖症の私はちょっとこわかったりしますが、ここから兄島瀬戸をながめるのが大好きです。





「 野ヤギ注意 」




小笠原にはこんな標識も。

オカヤドカリの絵の標識もあるんですよ。







小高い丘からながめた大村海岸。





青くて丸い屋根の建物が宿泊中のアクアです。

ロケーション抜群です!



★ 宮の浜

シュノーケリングしました。

台風の影響で海底の砂が舞い、透明度は悪かったです。

いつも透明度抜群の海で泳いでいるので、先の見えない海で泳ぐのは、いくら浅くても結構コワイものですね。

透明度がよければ、底が見えないような深さでも平気なんですけどね。

瀬戸に向かって泳いでいると、トビエイ4匹が目の前に!

視界が悪くて、お互い目の前に来るまで気付かなかったんです。

私もエイたちもビックリして、エイたちは急旋回して海のなかを飛ぶように泳ぎ去っていきました!!



★ ウエザーステーション

朝、昼、夕、夜、いつ来てもここからの景色は最高だけど、夕日は格別!

夕方近くになると、観光客だけではなく、島に住む人たちも美しい夕日を見に集まってきます。

大阪でも夕日はよくながめますが、わざわざ毎日、そのためだけに出かけたりはしない。

夕日を見るために、わざわざ山を登って集まってくる島の人たちの暮らしは、ホントに豊かだなあと思います。














つづく・・・












《父島1周とマッコウクジラツアー》2004年小笠原ダイビング旅行8

2004年10月15日 | 小笠原・父島&母島ドルフィンスイム
《2年ぶりの母島へ》2004年小笠原ダイビング旅行1

《ミズタマヤッコ》2004年小笠原ダイビング旅行

《母島島内観光でメグロに出会う》2004年小笠原ダイビング旅行3

《父島でダイビング》2004年小笠原ダイビング旅行4

《孫島と沈船ダイブ》2004年小笠原ダイビング旅行5

《ハシナガイルカ》2004年小笠原ダイビング旅行6

《ピグミーシーホース》2004年小笠原ダイビング旅行7


からの続き・・・



☆ ☆ ☆ ☆



10/15

パパヤの父島周り1日+マッコウクジラウォッチングツアーに参加。

今日の船長はオーナー。
小笠原の海を知り尽くした、大好きな船長さん。まさに海の男って感じ。

とにかくイルカもクジラも魚も海鳥も、
この海、この島、小笠原のすべてが大好きだというのが伝わってくるガイドをしてくれる。

私はこの人のガイドがとても好きなんです。

この人と海の上にいると、幸せな気持ちが2倍にも3倍にもふくれあがる。

いつもツアー船の出航前に船長が必ず言う言葉。

「もしもイルカやクジラが見れなくてもつまんない、と思わないでください。

イルカやクジラと同じ海の上にいるんだ!って思ってください!
つまんない、と思った瞬間からほんとにつまんなくなっちゃいますから。」

そうです。たとえ出会えなくても、この海にはたくさんのイルカやクジラが必ずどこかにいるんです。



父島周辺でいちばんイルカによく出会える場所、南島へ向かいます。

台風は小笠原からはずいぶん離れたところにあるはずですが
ここの海にまでうねりが入ってきてます。島の岸壁には白波が立ってます。

しばらく探しているとミナミハンドウイルカがいました!

さっそくエントリー。
やっぱり水中でイルカを見ると最高にうれしい気持ちになる。

イルカの本によると、イルカは物体に超音波を当ててその物体との距離や形、素材などを確認する
エコロケーションという情報処理法を持っていますが、
このエコロケーションの超音波は私たちの脳を刺激し脳内麻薬の分泌を促し、私たちを元気にする作用があるという。

科学的なことは苦手な私ですが、まさしくこの脳内麻薬が分泌されてるんでしょうね・・・だってこんなにシアワセだもの。

イルカたちは睡眠中だったようで、小さな子どものイルカ以外はあんまりヒトと遊ぶ気はないようでした。



イルカと泳いだあと、兄島瀬戸にあるキャベツビーチにブイを取りランチタイム。

ここは海中公園で海の中には魚がいっぱいです!







日本の固有種のユウゼン。






着物の友禅染のようだからというのが名前の由来だそうですが、ほんとにきれいな模様です。

日本でも小笠原や八丈島でしか会えないチョウチョウウオです。小笠原ではどこで泳いでいてもたいてい出会えます。





大きなブダイもたくさんいました。





同じ宿に泊まってる年輩夫婦の奥様は、船の上からブダイを見て 「でっかい錦鯉みたいなのがいる!」と喜んでました!





クロハコフグ。 




なんてキレイな模様と色合いなんでしょう!
箱型の体型も素敵です!





午後からはマッコウクジラウォッチングです。

マッコウクジラは水深1000m以上の深い外洋で生活する歯クジラ。

体も大きいですが、体長の1/3が頭というでっかい頭が特徴です。

このクジラがいくら大きいといっても、この広い外洋で闇雲にクジラを探すのはタイヘンなので、
パパヤのもう1隻の船が、朝からハイドロフォンという水中マイクを使ってクジラの出すクリックス音と、
長年の勘を頼りにクジラのいる方向と場所を探してくれています。

クジラのクリックス音は盛んに聞こえてきているらしい。



船長が「このあたりからいつマッコウクジラが出てもおかしくない海域です。よく見ていてください。」と言ったので、
みんな目を凝らして広い海を見渡す。

「あっ!ブロウがあがった!!」 一番最初に見つけたのはやっぱり船長!

でもどこでブロウが上がったのか他の誰もわからず、
「えっ?どこ?どこ?」 とハヤル気持ちを押さえながらキョロキョロしていると
「またブロウあがった!」 と再び船長。

他の誰より多く、何度もクジラに会ってるはずの船長が、他の誰よりうれしそう。

私たちには全然どこだかわからない!

「わからん、わからん」 と言いまくってると、船長が遠くを指差しながら 
「あっちの方でやかんの湯気みたいなブロウがあがってるから!」 と教えてくれる。

「あっ!いた!ブロウだ!」 やっと私にも見えた。

想像してたよりまだかなり遠くでブロウがあがっている。

船長はどんだけ遠くからブロウが見えてたんだ?やっぱりすごいなーと感心してしまう。

そしてクジラに近づくにつれそのブロウは 「ブホォッ!」という音とともに大きく見えてきました。

黒い潜水艦のような体。間違いなくマッコウクジラです。

ブロウがあがるたびに 「おおぉぉー!」 と歓声をあげてしまう。

やがてブロウがあがる間隔が頻繁になり、「そろそろ潜りますね。」 と船長が言ったあと

「 ほら、潜ったぁー!」 とほんとにマッコウは大きな尾びれを高く、垂直に上げて深海へと潜っていってしまいました。

1時間以上も潜水が可能なマッコウは一度潜ると、相当長い間潜り続けるので他のクジラを探すことに。

水中マイクを入れ、私たちにもクジラの出すクリックス音を聞かせてもらいました。

「カチッカチッカチッ」 と時計のような音でした。


すぐに別のブロウを発見!

体が小さい子どものマッコウクジラです。小さいといっても大人のイルカよりでっかいです。

お母さんマッコウは潜水中のようです。マッコウでも子どものうちは深い潜水はできないらしく、水面でお留守番です。

お母さんが深海で潜水中もクリックス音を使って、絶えず交信しているそうです。

子マッコウは船にも興味を示している様子。こっちに近づいてきたりもします。

なのに急に姿もブロウも見えなくなってしまいました。「 あれ?」 としばらく探していると、いました!

お母さんクジラと一緒です。お母さんが帰ってきたので急いで近づいて行ったんですね。

しばらくこの親子をウオッチングしたあと父島に帰りました。






最後にもう一度南島のほうにイルカを探しに行きましたが、いませんでした。

もう外洋まで夕食を食べにでかけたのかもしれません。

波間に1羽の鳥が浮かんでいました。

船が近づくと鳥たちは飛び立っていくのですが、このコはうまく飛べないようです。

船を止め様子を見てみると、カツオドリです。

船長は船内マイクを使って 「おーーい!どうした?」 とカツオドリに話し掛けます。

ケガでもしたのでしょうか? 

「がんばれよー!」 と励ます船長。

私は今でも、このときのカツオドリはどうしてるかな?

ちゃんと飛べるようになったかな?と思い出すことがあります。。。



つづく・・・

《ピグミーシーホース》2004年小笠原ダイビング旅行7

2004年10月14日 | 小笠原・父島&母島ドルフィンスイム
《2年ぶりの母島へ》2004年小笠原ダイビング旅行1

《ミズタマヤッコ》2004年小笠原ダイビング旅行

《母島島内観光でメグロに出会う》2004年小笠原ダイビング旅行3

《父島でダイビング》2004年小笠原ダイビング旅行4

《孫島と沈船ダイブ》2004年小笠原ダイビング旅行5

《ハシナガイルカ》2004年小笠原ダイビング旅行6


からの続き・・・



☆ ☆ ☆ ☆


10/14 ピグミーシーホース!

ダイビングしました。

今日のゲストは私たち2人のみ。大きなISLAND QUEEN号を貸切です!スゴイ!

もしこんな立派なクルーザーを自分たちでチャーターするとしたら、すごいお金がかかるはずです。

そして今日は貸切だから、もうどこでも好きなとこで潜らせてあげるというのです!

なのに私たちは父島のダイビングポイントをろくに知りもしない。もったいない話です。

とりあえず、いまだ見たことがない世界最小のタツノオトシゴ、ピグミーシーホースが見てみたい、とリクエストしました。

そんなもんでいいんですか?みたいな反応のガイドさん。小笠原ではやっぱりマクロ生物より、大物見たほうがいいのかな?

でもじゃあピグミー見にいきましょう、と兄島の西にある人丸島というところに向かいました。






1本目 -人丸スペシャル-

今日も海は透明度35m。いいですねー



今日のガイド、Kちゃんもフロートを使ってギンガメアジを呼んでくれました。

なんだか青っぽいお花のようなものが、ヒラヒラと岩にくっついています。

それはミカドウミウシの卵なんだそうです。不思議な卵。

触ってみて、と合図してくれたので、傷つけないようにおそるおそる触ってみたら、
なんとも気持ちいいサラサラ感でした。








続いてニラミハナダイ!

美しいハナダイの中でも抜群にキレイなハナダイです。

目に斜め上にむかってアイシャドーをぬったようなラインがあり、睨んでいるように見えるのです。

基本的にかなり深場に生息する魚ですが、ここでは水深20mくらいで見れます!

砂地にはホワイトチップが3匹。オスがメスを追いかけていました。






そしていよいよピグミーがいるというアーチの中へ、

岩陰にテングダイがいました。ほんとにテングみたいです。小笠原の海にはたくさんテングダイがいます。

同じ場所にミギマキもいます。

この魚もこの辺りの海にはたくさんいます。

黄色い体に筆で書いたような斜めの黒い縞模様があります。

この魚のいちばんの特徴は、口紅を塗ったように唇が真っ赤なこと。チャーミングです!




テングダイ




ミギマキの正面顔。唇赤いでしょ!








そしてピグミーがいるというピンクのヤギ。

ガイドさんが指さしてるところをそっと見てみると・・・いました!!

ピグミーシーホースです!2匹いました。

めちゃくちゃちっちゃい、というウワサどおりホントにちっちゃい!そしてめちゃくちゃカワイイ!

1cmくらいでしょうか?ヤギそっくりに擬態してます。

この小さな生物を、この大きな海で最初に見つけた人はスゴイと思います!

ちなみにピグミーの日本初報告はここ小笠原らしいです。

小さな尾をしっかりとヤギに絡ませてくっついています。

海にはこんな小さなタツノオトシゴが、潮の流れにも負けずに生きてるんだ!

これからは海を見ると、この海のどこかで、このピグミーも生きてる!って思うだけでうれしくなっちゃいそうです!

あーやっぱりダイバーになってよかった!素潜りでピグミーは見れないもんね。

知らなくても生きていけるけど、知らずに生きてくのはもったいない海の世界。

知ってしまうと、もうその魅力からはのがれられないんだけどね!

マクロすぎてマクロレンズなしでは写真は撮れませんでした。撮りたかったなあ・・・

最大32mまで潜りました。やっぱり深い小笠原。







私がイルカ好きなことも承知してくれてるKAIZINのSTAFFさんは、
お昼の休憩場所に向かうまえに、南島までイルカ探しにつれていってくれました!

天気がよくて海がめちゃめちゃいい色してます!



ほんとにキレイ。

毎日海に出てるガイドさんでもやっぱり感動してました。

結局イルカには出会えませんでしたが、

この海の色を見てシアワセにならないはずがありません!

小港にブイを取り、ランチタイムです。

気持ちいいです!



あまりにも気持ちよくてキャビンでお昼寝・・・







休憩場所から見たコペペ海岸



プライベートビーチみたいでお気に入りのビーチです







休憩中オーナーと鮫の話になり、興味深い話をいろいろ聞かせてもらいました。

その中でいちばん印象に残ったのはシュモクザメの話。

シュモクザメはハンマーヘッドとも呼ばれるトンカチ型の頭を持つ鮫。

そう簡単に会える鮫ではないんですが、小笠原ではシーズンになると、

このISLAND QUEEN号を泊めてる港の中まで子どもを産みに入ってくるんだそうです!

港の中は透明度が悪いので見えないらしいですが、シュモクザメやその赤ちゃんが港の中にいるなんて!!

鮫は卵胎生でお腹の中で卵が孵化し、鮫の形になってから産まれてくるのですが
、産まれたばかりの小さなトンカチ頭の鮫の赤ちゃん!見てみたい!

なんでも東京のいくつかの水族館の人たちが、漁師さんに頼んでシュモクザメの赤ちゃんを釣ってもらって
水族館につれて帰るらしいです。

東京の水族館に行けば、赤ちゃんシュモクザメが見れるかな?


☆ ☆

2本目 -父島タコ岩-

大物狙いでタコ岩で潜りました。

入るとすぐにクマザサハナムロとウメイロモドキの群れが。

うじゃうじゃいます。

私たちのまわりを取り囲んでくれ、夢見心地。

でもその群れにギンガメアジやイソマグロがアタックをそかけます。

目の前で食物連鎖の光景が見れるんですねー。





この光景に思わず見とれてしまいます





クマザサハナムロ




ウメイロは光が当たるととってもキレイです。





シマウミスズメです。フグが好きで昔飼ってたこともありました。



このフグはツノみたいなのが生えてて、模様もなんとも摩訶不思議。





クマノミ。小笠原にいるのはこの黒いクマノミだけです。


幼魚はオレンジ色なのに、なんで黒くなるのでしょうか?

日焼けというウワサもありますが・・・!?

黒いし、デカイし、近すぎすぎるなよ!と睨んでくるし、かわいいというより、ワイルドなイメージです。

イソギンチャクが真っ白なのは沖縄の珊瑚などと同じく、
水温が高くなりすぎたために白化してしまったのだそうです。

珊瑚と違って水温が下がれば、また元の色にに戻るらしいです。

今年は台風が多くて水温はそれほど上がってないのにね・・・






アカヒメジの群れがのんびりと泳いでいます。



黄色いのになんで〝アカ〟ヒメジなのかと不思議でしたが、
夜寝るときや、死んでしまうと赤くなるんだって。



シマキンチャクフグ。



フグのどこが好きって、正面から見た顔がかわいすぎる!目の動きが左右別々でオモシロイ!

泳ぎ方が独特!体型が不思議!閉じたり開いたり曲がったりする尾びれもかわいい!見てて飽きない!笑ってる!ように見える!etc・・・







回遊魚ポイントだけあり、カッポレなどもいました。
大きなブダイがガリガリと珊瑚をかじってる音が聞こえてきます。

タテジマキンチャクダイは幼魚はうずまき模様、成魚はたてじま模様、と
幼魚と成魚で全然模様が違う魚として有名なんだけど、
体の大きさは小さいのに、模様だけはしっかりたてじま模様になってる大人になりたての子がいました!

ミニサイズのタテジマキンチャクダイ、かわいかったです!









宿泊先のアクアの隣には聖ジョージ教会があります。





ダイビングのあとは、いつもこの教会の脇に洗った器材を干してました。

まわりにはイソヒヨドリやメジロがよく遊びにきて、気持ちよさそうにさえずっていました。





また台風が発生した模様。

進路からははずれていて、直撃はまぬがれそうですが海はうねるかも・・・

ほんとに今年は台風のあたり年ですね。

《ハシナガイルカ》2004年小笠原ダイビング旅行6

2004年10月13日 | 小笠原・父島&母島ドルフィンスイム
《2年ぶりの母島へ》2004年小笠原ダイビング旅行1

《ミズタマヤッコ》2004年小笠原ダイビング旅行

《母島島内観光でメグロに出会う》2004年小笠原ダイビング旅行3

《父島でダイビング》2004年小笠原ダイビング旅行4

《孫島と沈船ダイブ》2004年小笠原ダイビング旅行5


からの続き・・・



☆ ☆ ☆ ☆


10/13

小笠原に来てもう一週間になるというのに、まだイルカに会ってません!

イルカと同じ海にいるんだって思うだけでもうれしいんだけれど、
でもやっぱり会いたい!声を聞きたい!一緒に泳ぎたい!

私にとって小笠原の最大の魅力はやっぱりイルカ!

というわけで、PAPAYAのドルフィンスイム1日コースに参加しました!

PAPAYAは2年前の訪問時、民宿、ドルフィンスイム共にお世話になったところ。

小笠原の海をこよなく愛すPAPAYAのオーナーにも2年ぶりにお会いしましたが、
私のことを覚えていてくれてうれしかったです。

本日の参加者は4名。私たち2人+素潜り名人のおじさま+島の民宿で働く女の子のみです。

船長はオーナーではなくナオトさんです!


二見港を出発し、まずイルカの休憩ポイントでよくイルカに出会えるという南島周辺でイルカを探します。

アオウミガメが泳いでいました。晴れた日の南島周辺はまさに楽園ムード。とってもキレイです。

しばらく探してもイルカに出会えないので、ナンヨウハギがたくさんいるところでひと泳ぎしました。

すごく海はきれいなんだけど、冷え性の私は水着+ホットカプセルで水に入ると寒い。ウエット着ればよかったなーと後悔。

そのあと白砂がとても美しいヒーリングポイントでも泳ぎました。ここでもアオウミガメが泳いでいました。

素潜り名人のおじさまは、海底まで潜って行き(さすが名人)、白砂をうれしそうに手ですくっていました。

とってもキレイで癒されるけど、やっぱり寒い。海から上がるとカッパを貸してもらって着用しました



南島はカツオドリの営巣地で、
南島の周辺ではたくさんのカツオドリの姿をみることができます。

おなかの部分が灰色の今年巣立ったばかりの若鳥がたくさん!

自由に飛びまわれることがうれしくてしょうがないようです。

船にも興味を示して近づいてきます。

なんとかカツオドリの写真を撮ろうとがんばってますが
飛んでる鳥を撮るのは難しい・・・





たくさん飛んでるのがわかりますか?










南島周辺にイルカはいないようなので、イルカを探して北上。

兄島のバラバラになった沈船、通称バラ沈の上に船を泊めて昼食。

イルカいないのかなあ・・



ハシナガイルカ!

その後さらに北上し、孫島のほうまで行きました。

イルカはいない・・・いくつかのシュノーケルポイントに寄り、また南に向かって走りました。

もう今日はイルカに会えないのかと思いはじめていたとき、ハシナガイルカの群れに出会うことができました!

あーイルカちゃんたち!会いたかったよ!




ボートの舳先で伴走するハシナガイルカを真上からウオッチング。



声が聞こえるとうれしくてたまらなくなってしまいました。

ハシナガイルカはボートには寄ってくるんだけど、ヒトが海の中に入ると逃げていってしまうんです。







日没まであまり時間がないのでハシナガくんたちに別れを告げて、

ヒトと一緒に泳いでくれるミナミハンドウイルカを南島周辺に探しに行きました。



時は夕暮れ。



一瞬、一瞬、みるみるうちに空の様子が変化していき、とてもきれいでした。




結局この日はミナミハンドウイルカと出会うことは出来ず、イルカと一緒に泳ぐことはできませんでした。

小笠原のイルカは完全な野生。こんな日があっても不思議じゃない、と自分に言い聞かせながら、
でもやっぱり一緒に泳ぎたかったなーちゅうのが本音。

あまりにもイルカ、イルカと気合が入りすぎてたのがイルカに伝わっちゃったのかもね。



つづく・・・

《孫島と沈船ダイブ》2004年小笠原ダイビング旅行5

2004年10月12日 | 小笠原・父島&母島ドルフィンスイム
《2年ぶりの母島へ》2004年小笠原ダイビング旅行1

《ミズタマヤッコ》2004年小笠原ダイビング旅行

《母島島内観光でメグロに出会う》2004年小笠原ダイビング旅行3

《父島でダイビング》2004年小笠原ダイビング旅行4


からの続き・・・



☆ ☆ ☆ ☆




10/12

前日に引き続きダイビングしました。
ダイビングサービスKAIZINのオーナーが自らガイドです。

オーナーがガイド=孫島 
というのがお決まりらしくて、父島列島の一番北側に位置する孫島で1本目のダイビングです。




1本目 -孫島とっとき根-

ボートからエントリーすると大きな根があります。根のまわりからはズドーーンと果てしなく深場まで落ちてます。

今日も抜けてます。透明度40m!最高です!

シグナルフロートを使ったKAIZIN独自の魚の呼び方で、
オーナーも 「どうだ!」と言わんばかりに誇らしげに魚を呼んでくれました。

クマザサハナムロやウメイロモドキなどのおなじみの魚にまぎれて、巨大なハタが登場。いやあデカイ!

ナンヨウハギの幼魚はちいさくてかわいかったです。

今回は最大深度35mまでいきました。やっぱり深いです。

今日も小笠原のボニンブルーの海を体全体で感じることができました。

自分のココロまで大きく、広くなった気がします。






お昼の休憩時には、昨日アカバを泳ぎ釣りをしていたリピーターのおじさまが、
そのアカバでお味噌汁を作って私たちにもふるまってくれました!

めちゃめちゃウマい!海の上でいただく味噌汁はホント最高なんですよ!

ちなみにアカバは内地では高級魚らしいです。


オーナーが2本目のポイントについて、
他のお客さんはリピーターばかりで小笠原の海で散々潜ってる人たちばかりだから
私たちの潜りたいポイントで潜らせてあげるというので、沈船をリクエストしてみました。

というわけで2本目は沈船のポイントです。




2本目 -兄島SHIKAKUドリフト-

2本目はSHIKAKUという沈船→横倒しという沈船→リュウモンサンゴと3箇所を移動です。

 -SHIKAKUー

沈船といっても、もう船の原形は残っておらず、

朽ち果てて、ある一部分だけが四角く残されたSHIKAKUというポイント。

魚がいっぱいいました!

★★★

ミツボシクロスズメダイのなわばりの中に私が入ってしまったようです。

思いっきり頭をつっつかれました。かなり痛かったです。

ごめんね。悪気はなかったの。




側面から見たところ






斜め上から見たところ






中をのぞいてみたところ



小さな魚たちがわんさといました。





キンメモドキ



これはまさに魚のカーテンです。





夢の海中エステ

ガイドさんが私を手招きしています。

呼ばれたほうに近づいてみると、そこは海中エステコーナー。

エステティシャンのアカシマシラヒゲエビがガイドさんの手をクリーニング中。

アカシマシラヒゲエビはホンソメワケベラ等の掃除魚と同様に、魚についた寄生虫を捕食するエビ。

いつもいろんな魚たちがホンソメワケベラに気持ちよさそうにクリーニングされてるのを見て、
「私もクリーニングされてみたい!!」 と思っていました。

他の魚が順番待ちしてるというのに、グローブをはずしてアカシマシラヒゲエビの前に手を出してみると・・・・

スーっとエビが優しく私の手の平の上に乗り、前足を使って器用にクリーニングしてくれるではありませんか!

その心地よさといったら、極上エステです。

痛くもなく、くすぐったくもなく、ホントに優しくて気持ちいいのです!

魚たちがうっとり顔でクリーニングされてる気持ちや、順番待ちしてる気持ちがよくわかりました!



アカシマシラヒゲエビの海中エステ



ピンぼけ写真でごめんなさい。




 -横だおしー

SHIKAKUポイントを満喫したあとは、砂地を泳いで〝横だおし〟ポイントへ移動。

利根川丸という船が横倒しになって沈んでいます。

小笠原は第二次世界大戦の戦地だったため、島の周辺にはたくさんの船が沈んでいます。

環礁に囲まれていないこの島の海は、台風などの影響をもろに受けるので、
沈船も波や風によって、倒されてリ、朽ちていくのも早いそうです。、











移動中にはでっかいハマフエフキがいました






ガイドさんがこの沈船に住み着いてるという
真っ黒なオオモンカエルアンコウを見つけてくれました。


カワイイ!

思ったよりでかかったです。

のんびりマイペースで生きてるって雰囲気の魚です。





このあと、リュウモンサンゴというポイントまで再び移動しはじめたのですが、
残圧計を見るとなんと残圧10!!

慌ててバディとガイドさんに知らせて、みんなより先に浮上しなければなりませんでした。

危うくエア切れになるところでした・・・深いポイントじゃなくてヨカッタ・・・

エアーの消費は早いほうじゃないんですが、このときは興奮しすぎてたんでしょうか?ナゾです。

とりあえず、みんなに迷惑かけずにすんでよかったです。




つづく・・・

《父島でダイビング》2004年小笠原ダイビング旅行4

2004年10月11日 | 小笠原・父島&母島ドルフィンスイム
《2年ぶりの母島へ》2004年小笠原ダイビング旅行1

《ミズタマヤッコ》2004年小笠原ダイビング旅行

《母島島内観光でメグロに出会う》2004年小笠原ダイビング旅行3


からの続き・・・



☆ ☆ ☆ ☆


10/10 父島へ

母島から父島に移動。

ははじま丸ではずっとデッキにいたので、日焼けして胸元にタンクトップの型がくっきりついてしまいました!

父島で宿泊するのはシーサイドイン・アクア。

部屋からは大村海岸の海が見える、ロケーション抜群の宿です。

明日からはダイビングでバリバリ潜るつもりなのに、まだどこのショップを利用するか決めてなかったので、

何軒か電話してみてKAIZINというサービスに決めました。

早速ショップに行き、父島でのダイビングスタイルなどについて説明を受けました。

小笠原の島々は大陸が近くにない海洋島で、海の様子もかなり荒々しく、潮の流れも速く、うねりもきつい。

父島でのダイビングは100%ボート、100%ドリフトダイブ。

ドリフトと聞いただけでびびってしまう私・・・

潮が流れてるところでは素早い潜降技術が必要。ガイドさんはヘッドファーストで潜ってください、と言う。

へッドファーストなんて素潜りでしかしたことない私は、だんだん不安になってしまった・・・

自分だけなかなか潜降できずに漂流・・・?
耳抜きできてないのに無理やり早く潜ろうとして鼓膜が・・・?
なんてコワイことを色々考えてしまった。

でもここまで来て、器材まで揃えて、潜らないなんてありえない!根性決めていきましょう!





夕方にはアクアで原チャリを借りて大好きな展望台、ウェザーステーションに夕日を見にいきました。



朝、昼、夕、晩、いつ来ても、ここからの眺めは最高です!

この日は遠く母島まで見えました。


アクアの夕食も品数豊富でとてもおいしかったです。


☆ ☆ ☆


10/11 

根性決めてダイビングです。

KAIZINの大型クルーザー、ISLAND QUEEN号は広くて快適。




2階のデッキで小笠原の濃い藍色した海を眺めながらポイントまで移動です。

1本目は去年オープンした、〝閂ロック〟狙いで行きました。

この閂ロックというポイントでは、

ウシバナトビエイが多いときでは50枚ほど見られるという、今父島で一番のオススメのポイント 。

でも閂岩周辺の潮が逆だということで、別のポイントで潜ることになりました。

ポイント近くになるとみんなが準備をはじめるんだけど、ほとんどみんなベテランのリピーターのゲストばかりで

私の緊張は増すばかり。経験本数1000本!なんて人が、当たり前のようにウヨウヨいる。

足ひっぱらないようにせな・・・と不安と緊張が入り混じる。







1本目 -倉蔵根-

海に入るまではうまく潜降できるか不安で緊張しまくりでしたが、入ってしまうとああ幸せ!なんて単純な私。

小笠原の海の青さを改めて実感!透明度40m!抜けてます!

アオウミガメがのんびりと羽ばたくように泳いでいます。

小笠原のクマノミは真っ黒な体に白いライン。小笠原にはこの種類しかいないそうです。なんで黒いんでしょうか?

自分のなわばりを守るために、それ以上近づいたら噛み付くぞ!とばかりに睨みをきかしてます。

海底にはネムリブカ。

他にもオニカサゴ、ガラスハゼ、ヒトヅラハリセンボンetc・・・を見ました。

父島でのダイビングはやっぱり深いですね。26mまでいきました。

透明度が良いので、深く潜ってるとは感じないのですが。





兄島の周辺に船を泊めて休憩です。

青い空の下で、青い海を眺めながらのランチは最高ですね!

ベテランリピーターのおじさまたちは、泳ぎ釣りでアカバ(アカハタ)をたくさん釣っていました。

海からあがってくると、ウェットスーツの懐からたくさんのアカバが出てきてびっくりしました!





2本目は1本目潜れなかったウワサの閂ロックです。

さてトビエイは何枚見れるのでしょうか?


2本目 -閂ロック-

1本目と比べて透明度は25mとやや悪かったですが、それでもキレイです。

岩陰の穴をのぞくとネムリブカがお昼寝中。

おとなしくてカワイイ鮫です。

夜行性なので昼間はこんなふうに岩陰で寝てることが多いです。

夜、捕食してる姿はやっぱり鮫!って感じでこんなに安易には近づけないです。



-お昼寝ネムリブカ-











真っ白な砂地の上をのんびりと泳ぐと、空を飛んでるようでとても気持ちいいです








上を見上げてみると、水面もこんなにキレイ



とても大らかな気持ちになれます

 ☆ シアワセ ☆




途中の砂地ではガイドのKさんがフィンを脱いで 裸足で歩きはじめました。

それに続き、他のゲストもフィンを脱ぎはじめました。




サラサラの白砂の上を裸足で歩くのはさぞかし気持ちよかろう・・・

私も脱ごうかと迷いましたが 、私はフインの下にマリンソックスも履いているので
全部脱いで、また履くのはめんどくさい・・・

なんせビギナーがいらんことして迷惑でもかけたらタイヘンだ、と思いとどまりました








トビエイ待ちしましたが、
結局この日はウシバナトビエイ1枚+マダラトビエイ1枚しか現れませんでした!

エイがいなくても十分満喫させていただきました。

2本目も27mまでいきました。





宿に帰って入浴。
アクアには大きな湯船のお風呂もあります。

ゆったりとお湯につかっていると、海水で冷やされた体もあたたまり、疲れも癒されます。

疲れといっても、水に浸かっていたことによる心地いい疲れなんだけどね







ダブルレインボー




ベランダで洗った水着を干していると、空に虹が!しかも2本!

見事なダブルレインボーでした。

左の虹の上にもう1本虹があるのがわかりますか?

実際にはもっとキレイに見えてたんですよ!

 「 素敵なプレゼントをありがとう! 」

虹を見せてくれた誰だかわからない相手に

メッセージを送らずにはいられませんでした。

虹を見ると無条件にうれしくなりますね!




つづく・・・