
春になると京都では、あちこちの歌舞練場で、「おどり」が披露されます。
場所や流派によって呼び名が違い、「鴨川をどり」は尾上流、場所は先斗町歌舞練場
「都をどり」は井上流、場所は祇園甲部歌舞練場
「北野をどり」は花柳流、場所は上七軒
そして今回訪れたのが「京おどり」(ここだけおどりです)若柳流、場所は宮川町歌舞練場です。
京都に着くと発達した低気圧の関係で、予報通りの雨。私たちのお出かけはたいてい雨なんです、雨女だらけで。だから「またか・・・」という感じ。
鴨川沿いの桜も落花さかんで、花吹雪でした。
宮川町というのは、ちょうど南座の裏になります。祇園に比べると少しこじんまりしていますが、なかなか風情のある花街です。

夜には賑やかになる通り


界隈は、ポスターや提灯など、京おどり一色。
始めに芸妓さんによるお茶とお菓子のおもてなし。お手前を見ているうちに、後から別に立てたお茶が一斉に配られてきました。そりゃそうですね、全員立ててもらってたら時間が足りなくなってしまいます。
いよいよ会場へ、本日は初日ということもあり、あいにくのお天気にもかかわらず、満席でした。会場は小さめ、その分しっかり見えます。花道のすぐ横だったので、バッチリです。

歴史が感じられる舞台。
まあ、華やか、あでやか、きらびやか・・・竜宮城の浦島太郎のようなひとときでございました。
舞妓さんの初々しくて、かわいいこと。殿方でなくてもつい顔がほころんでしまいますね。
一方芸妓さん、今まで培ってきた芸が、自信や年輪になり貫禄のほどが感じられます。
どういうきっかけで、この世界に入られたのかわかりませんが、入ってみなければ窺い知れない厳しい鍛錬、苦労を経て今日の晴れ舞台となったわけです。
これも日本の良き文化として、後続の若い人たちに続いてもらいたいと思います。
終わったら、お花見を予定していたのですが、電車の運行状態が心配なので、早々に帰途につきました。
来年は違う、歌舞練場に行ってみたいな。