今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

ウオッチメイカー

2013年09月20日 | 「本」のひきだし

ブクログより


最初から犯人が分かっているのである。
序盤から犯人と思われる二人組の最初の殺人現場から始まるのである。

主犯は、ウオッチメーカーと名乗る、緻密で冷酷な時計師。
リンチと見紛うほどの残忍な手口で殺人を犯し、その現場には不気味に笑うムーンフェーズの時計が置かれていて、時を刻んでいる。

今回は、リンカーン・ライムとアメリア・サックスに加えて、キネシクス専門家、キャサリン・ダンスが活躍する。
キネシクスとは、証人や容疑者のボディランゲージや言葉遣いを観察し、分析する化学、いわば人間嘘発見器とでもいうようなもの。

そして事件を追っていくうちに、アメリアの元恋人の現職時代の汚職事件や、同じく父親の現職時代の不名誉な事件などが浮き彫りになり、アメリアは、事件が解決したら警察を辞める決心をする。
父親の事件は、その後の調べで、名誉は回復するが、アメリアの決意を覆そうと心を砕くライム。

と今回は、事件より、アメリアの心情に重きを置いた感で、事件のストーリーはどうだろう?
まあ小さいどんでん返しはあったけど、あっと驚愕するようなものでもなかったな。
おまけに犯人は逃げてしまい、解決していないし・・・
ちょっと物足りなかった。 



本編はシリーズ7作目。順番に読もうと思っていたのになぜだか飛んでしまいました。
リンカーンとアメリアは恋人同士なのですが、私個人としてはそういう関係になってほしくないのです。
あくまで元刑事の師匠と弟子の現職刑事 であってほしいのですが・・・
そもそもディヴァーに恋愛ものを求めません、のです。


ウオッチメーカー / ジェフリー・ディヴァー
★★★★☆

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