ブクログより
珍しく若手作家さんの作品を読んでみました。
この本が出たころ、皆さんの評判が良かったので記憶に残っていて、今回なんとなく手に取りました。
何しろ食べ物が出てくるお話には目がないのです。
まあ一口で言うと、結婚が決まり式場の手配も新居の準備も決まっていながら一方的にすべてを破棄されてしまった女の子が、どん底から(ちょっとオーバーかな)這い上がり、また力強く生きていくすべを見つける。というお話です。
そして彼女をどん底から救ってくれたのが、毎日のご飯を作ること、でありました。
やはり人間食べなくちゃ始まりませんよ、お料理もボケ防止には一番いいっていうし、自分の食べたいものを自分で作って食べる・・・こんな最高なことってありませんよね。
またこの作品、強烈な脇役がいっぱい出てきて、すぐにでもドラマにできそうなくらいです。
先にちょこっと出てきておしまいの元婚約者はだれがいいかなとか、あの個性的な叔母さん役はあの人しかいないなとか、読みながらキャストを考えてる。
なかなかの1冊でありました。
太陽のパスタ、豆のスープ / 宮下奈都
☆☆☆☆