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ブクログより
皮肉で、風刺的な作品でした。桐野さん、またまた衝撃的な度肝を抜く作品です。
文化文芸倫理向上委員会という政府の組織があり、そこから召喚状を受けると出頭しなければならない。
いわゆるエンタメ作家のマッツ夢井が召喚され向かった先は・・・断崖の海辺に立つ療養所、とは名ばかりの中身は全く自由のない収容所。
意に沿わない言動をすると減点が課せられ、減点によって収容日数はどんどん伸びていく。
召喚された理由というのは読者からの告発で、犯罪や暴力を肯定的に描いている、つまり社会に良い影響を与えないという理由。
言論の自由とは言いながら、映画が年齢制限などで管理されているように書物も同じような扱いをしなければならないというのがその機関の言い分。
読者からの告発にショックを受け、そんな法律がいつの間にかできていることに呆然。混乱しながらも抗うことができず、収容所での生活が始まる。
社会から完全に分断された中で、粗食、屈辱、不自由、などに耐えながら、わずかに漏れ聞く情報も本当なのか嘘なのかわからないまま、最後まで正気を保つ事だけに腐心しながらの毎日。
話の展開にあっけにとられながら読むのをやめられません。本当にそういう施設がどこかにあるんじゃないかと思わせるような。
作家である自身をそこまで貶めるとは・・・
桐野さんは本当に世に問うておられるのでしょうか。
日没 / 桐野夏生
お花見サイクリングに行ってきました。
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いなべの梅林公園
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梅はすでになく、桜が満開。
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員弁川沿いの桜並木、4~5kmもありそうな・・・この下を走りました。
桜で酔いそうな一日でした。