今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

忍びの滋賀 いつも京都の日陰で

2023年04月09日 | 「本」のひきだし

ブクログより

滋賀県は京都の影に隠れて印象が薄い、佐賀とか千葉とかよく間違われると嘆かれる作者は滋賀のご出身。

昨年、連続テレビ小説の舞台にもなりましたが、あの舞台が滋賀だと認識している人がいかほどおられるか・・・などなど。
いくら説明してもわからない人には京都と言っておく、なんてそんなことはないでしょうが。
そう嘆くわりにそんなに郷土愛が感じられないのはどうしてでしょう?
やんわり毒舌で、適度に厳しく、なんだかすがすがしい。

そして全編を通して出てくる話題がお酒。
鮒ずしにはどんなお酒が合うとか琵琶湖の魚にはこんなお酒とか、小さい頃からの思い出や現在までほとんどお酒が出てきます。行ける口なんですな、姫野さん。

まあ私としましてはそこらへんには大いに共感するところです。
しかし、「私の口に合う日本酒は滋賀には無い、三重の何とかいうお酒です」って、最後にずっこけました。



忍びの滋賀 いつも京都の日陰で / 姫野カオルコ
 ( 2020年12月)


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