今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

彼女の名前は

2023年04月23日 | 「本」のひきだし

ブクログより



ベストセラーとなった「82年生まれ、キム・ジヨン」の著者の短編集。
今回も数々の女性を取り上げている。
作者が9歳の女の子から69歳のおばあさんまで60人余りの女性たちにインタビューをした、とある。

主人公は、母親の介護を一人押し付けられている女性、
セクハラにあって、勇気を出して声を上げたOL。
女性アイドル歌手の追っかけをしている女子。
結婚する前から婚家の考えを押し付けられてきた花嫁。
朝から夜まで、孫たちの世話をするおばあちゃん。などなど。

特に印象深かった話の主人公をあげたが、日本の女性たちも ♯me tooと声をあげそうなことや、日本じゃそこまではないかも、などと比べてみたりするが、
そういう女性たちの背後には、朴槿惠大統領に対する不信感や、セウォル号事故の政府介入に対する不信感など、時代背景も関係していて、そのあたりの考え方も日本とは少し違うかもしれない。
それでもこういう本が共感を持って読まれるということは、まだまだ問題山積みということの表れであると思う。



彼女の名前は / チョ・ナムジュ

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