「鏡映描写」知覚‐運動学習による身体運動に関する実験でした。
実験は鏡に写った反対の映像を見ながら星型になぞっていく方法です。星からはみ出てもNG星の枠に触れてもNGです。運動神経と視覚神経の総動員、はみ出しがなく、最後まで何秒で☆ 星を描くことが出来るかの実験です。 実験は10回かなり疲れます。最初練習2回、これはグループに分けるための練習です。遅い人もいれば遅い人もいるのでここで全てのグループが平均になるように分けられます。
その後実験者は3パターンに分けます。
○ 利き手で6回練習して、最後の2回は本チャン試行で計測グループ
○ 6回非利き手で練習して、右手で2回測定グループ
○ 何もしない人、で本番は2回利き手で計測グループ
です。わけられた3グループは、何もしないグループ以外決められた方法で6回練習します。
そして(予備練習1回と練習6回本試行2回を含む9試行)各パターンの平均を8班分(1班がおおよそ10名)のデーターの各実験方法別にして平均を出して、グラフにして考察すると言う結構大変な作業の実験でした。
私は非利き手の組となりました。6回練習するグループに属していましたが、案外左手で覚えたことが右手でも出来るようになりました。これは両側性転移(左で練習したことが右手でもできるようになった)と呼ばれるものです。たとえば右手でマウスを使っていたら、左手でも使えるようになると言う例です。
また、過去の学習の(左でも★を描いたという)経験により異なることが、スムーズにてきたということは、良い影響が与えられた正の転移です・
右手で練習したことを左手に変えることで練習した技能は右の運動能力が転移するのは考えられます。しかしこの実験の結果では左手の試行は認知知覚によって、右に影響を与えたとされています。
左手試行の場合運動は関与しないという、あらかじめの設定です。実際左の運動が右の運動に転移するとも考えられるのですが、やっぱり運動連鎖ではなく、視覚重視なのでしょうか?
少し不明・・・
ところでこの両側性転移 一体どのようなメカニズムなのか??少し調べていくと、主に言語中枢や計算能力が存在する左脳と、イメージ把握などの右脳や、右目、左目など各右左は別々ですが、脳梁による情報交換や目のような視交叉系の左と右の連携を持ったシステムが存在するとのことです。これらが
両側性転移に関与したのかなぁ~と思います。
でもまだ納得できない私した。
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その続編
つぶやき、面倒な人は省略してください。
私が読み進めている本、身体運動学、(知覚認知からのメッセージ)
「P183ページの道具操作における片手および両手の運動システム」について紹介します。手と物体の相互作用では、左半球の頭頂葉下部48野が関与し、手と物体の知覚運動に関与、知覚と運動制御に関与し神経活動は左半球優位、右脳では身体イメージの知覚に関与し、左脳は本を開くなどの紙の知覚を感じる。
しかし指先に感じ取る皮膚感覚やその運動の際に出現する自己の運動知覚は右脳で感じる。脳の左右半球は右手、左手の対側支配の単純な分化でなく環境や外と、内に向ける知覚によって分化されるとのことです。
そう考えれば、右手、左手どちらを使おうが、イメージするのが同じ場所であるので、両側性転移は別に不思議じゃ~ないような・・でも左は人生における経験不足なので不器用なんでしょうけれど・・
終わり