院長のひとりごと

私、竹村院長が食べ物から健康まで基本的にノンジャンルでかきつづります。

「コッチでいう味噌汁。」

2008年05月21日 06時31分22秒 | 
南インドの家庭料理にサンバルという野菜煮込み料理があります。

豆をポタージュ状に煮崩して、いろんな野菜と煮込み、

少しすっぱく仕上げるのが特徴です。

レストランなんかでは「南インド風野菜カレー」なんて名前が

付いてることもあるけど、当のインド人たちはたぶん、これをカレーとは思ってないです。

あくまでも「サンバル」。


野菜はもう何を入れてもいいし、油も玉ねぎもたくさんは使いません。

本場ではどんな家庭でも毎日食卓に上がるくらいポピュラーな料理で

作り方も味付けも家庭ごとに違うんだそう。


まさに日本で言うところの味噌汁です。

味噌汁なんだけどご飯もガンガン食えちゃう、みたいな。



今回はそのサンバルの作り方を画像を使って紹介する、

院長にしては少し珍しい試み。

包丁と携帯カメラ片手に慌しく動きました。


まずは豆を煮ます。

圧力鍋に半カップのムング豆、チャナ豆、3カップの水を入れて

ターメリックを全体に振りかけたら蓋をして4分加圧。





その間に野菜を切る。

今回は大根(安かった)、ピーマン、ジャガイモ、ニンジンを大きさを揃えて切り

レッドチリ、ターメリック、コリアンダー、レモン汁を全体に振りかけて

手でよく混ぜる。





そうしている間に豆が煮上がるのでマッシャーで潰す。

豆を煮るのはどう考えたって圧力鍋が良い。




隣にフライパンを用意し、油を温めたらマスタードシード、クミンシードを熱し

1/2個分の玉ねぎみじんを炒める。



これは家庭料理であってキツネ色まで炒める必要は無い。

こんな程度までで十分。




そしたらトマトのみじんを加え、





軽くあわせて他の野菜も足して全体を大きく炒めて豆とあわせる。





あとは塩をキメて完成なんだけど、仕上げにテんパリングという作業が入ります。

クミンやフェヌグリークといったスパイスの香りをつけた熱々の油を

鍋にジユッと回しかけるのです。


これでコクと香りがグーンと増して、肉無しでもしっかりと

ご飯のおかずになるサンバルの出来上がり。






左隣に写っているのは、全粒粉と水を混ぜて練って焼いたものです。


失敗作といって差し支えない。

「昨日の2品。」

2008年05月20日 06時44分56秒 | 
なんかすまないね。

こうも毎日カレーばっかしで。


もしかしたら院長は物事に熱中するとそれ以外が見えなくなる性質なのかも。

昼も夜もカレーを作ってゆっくり楽しんで食べるので、必然的に

仕事以外の余暇の部分の時間は減ってきます。


減った分はそう、ゴルフの練習時間が大幅に削られました。

ゴルフの練習もいいんだけどね、カレー作りは生業になってるので

ここはおろそかに出来ない。


朝は相変わらず5時半に起きて溜まったドラマのチェック。

これ以上寝る時間は削れません。


日々突っ走って楽しく生きていますが、そんなにお金を使っているわけでもない。

カレーっていう趣味はマジックよりもモテるだろうし、金もかからない。

いいと思うな~

今んとこそう思う。


これはランチで作った「夏野菜マサラ」






グリルで焼いたナスを使う、野菜のスパイス炒めで「ベイガンバラタ」というらしい。

ベジタリアンメニューで肉類無し。




これは夜に作った「揚げナス入りキーマカレー」





調理ではほとんど油を使ってないんだけど、豚のひき肉を使ったせいか、

にじみ出た油だけで表面に油の層が出来てます。

ひき肉を炒めるときには油をひくのは禁物だな。

辛く仕上げたのでヨーグルトと合うこと合うこと。

「うますぎるのが難点。」

2008年05月19日 06時37分29秒 | 
昨日は予定通り麹町の名店(カレー屋)「アジャンタ」に行ってきました


神保町から歩いたので40分ほどかかってしまいましたが、

あの辺を歩く機会ってないからね。

良い散歩でした。


最近はカレーにどっぷりつかっているし、いくら名店だろうが自分の舌の予想は

超えないだろうと思ってましたが、たまげたね。

ものすげー美味いの。


店内はかなり静かだったので、携帯で写真を撮る勇気はなく今回は画像無しです。


頼んだのはほうれん草とチーズのカレー、マトンのカレーのランチセット。

値段は相場より若干高めの2000円。

でもラッサムというすっぱ辛いスープとサラダとチャパティ(パン)と

ライス、珈琲が付くのでバカ高くはない。


ものすごく美味いんだけど、ゴージャス過ぎるのが難点。

院長が求めるのはあくまでも毎日食べられて、なおかつどんどん健康になるカレー。

玉ねぎも油もスパイスもふんだんに使ってあるようなので、お店としてはとても

良心的で実直な商売をしている印象ですが、求めるカレーではない。


アジャンタに限らず日本の大半のインド料理レストランは

「ハレの日の外食カレー」というやつですな。

実際日本で展開している本場のカレーは向こうの「宮廷料理」ですから。


日本人が毎日スキヤキ、寿司、天ぷらを食うわけではないように、

本場のインド人も毎日こんなコッテリした美味すぎるカレーを

食ってはいないと思うんです。


やはり普段自分が食べるカレーは自分で料理頭を使って考え出すのが

一番なのかもしれません。


というわけで大満足したが、夜まで胃がもたれたので夜はあっさりした、カレー(笑)






豆をポタージュ状になるまで野菜と一緒に煮込む料理。

院長はこれを「ダール(豆カレー)」と呼ぶけど、その筋の人からは違うと言われるかも。

でもいいんです。


自分達が美味しく食べて健康になるために作ったものだから、これが院長のダールであーる。

「休日も6時起き」

2008年05月18日 07時59分52秒 | 
今朝も6時に起きてLOSTを二話分見てこれから朝飯。

この後九段下に行く用事ありますが、昼までには済みそうなので

麹町まで足を伸ばし、カレーを食べに行く予定。


名店中の名店なので楽しみ。


下は昨晩のカレー2種。

「チャナ豆、ムング豆の煮込み」と「残り野菜とチキンのカレー炒め」

豆の煮込み料理をダールと言いますが、この料理がだいぶ上手に作れるように

なりました。


毎日食べるならコッテリとしたコクたっぷりのカレーはもたれるから

こういうヘルシーだけど美味しいものを作れるようになるのは大事です。



「カレーなるやつら。」

2008年05月17日 06時44分51秒 | 
ご存じ無いかもしれませんが、院長は今カレーに惹かれていまして

カレーを作る頻度が少し多めになっておるのです。


週・・・10くらいかしら?

いや、マジで。

1日で2食たべるか1食だけかという問題であって、食べない日ってのはない。


なぜ、こうもカレーに惹かれているかといえば、アーユルヴェーダに始まる

インドの健康思想に共感し・・・・

ってなことは全然無く、ただ美味しいと思うからです。

そして作る楽しみとしても他の料理より上かな。


なんせ、頭の中に日々浮かぶ画をその通りに描けばいい。

こういうとなんかかっこいいけど、さきに完成図が浮かぶのでそれに合わせて

材料を買って作るのです。


レシピなんてないから覚えていないし、たぶん同じカレーは作れない。

でもいいんです。

これだっ!!っていう決定版を作るつもりもないですから。


頭に浮かぶ食べたいカレーは体がその時欲しがってるものだと信じてるし、

カレーでは摂りにくい緑黄色野菜への対応も身に付けた。


果たしてカレーに飽きる日は来るのだろうか?


毎日のようにカレーを載せてもどういうわけか画像が溜まっていくので

ちょっと放出。



「キャベツとジャガイモのカレー」・・ベースを豆乳で割ってあります。優しい。

                    ベーコンも少々。 




「ヒヨコ豆のカレー」・・ポテサラとヨーグルトを添え、ワンディッシュに。

            死ぬほどポテサラに合う。いや、ポテサラが合う、かな。





「サーグ(ほうれん草)・チキン」・・患者さんに頂いたあきる野産のほうれん草使用。

                ミキサーにかけずにザクザク手切りにするのがダイナミックで美味い。

                  生クリームで割ってあり、濃厚でリッチ。





「バターチキン」・・食べるのはめんどくさいが、手羽元を使用。

          圧力鍋で下茹でしたので骨から簡単に剥がれる。

          やはり美味さは手羽元だが、めんどくさいし人に出すときは

          唐揚げ用のチキンを使おう。  

          千切りしょうがが良い画のポイントだ。   





「ナスとトマトのカレー」・・ナスやトマトの値段が下がってきた。

              そろそろ夏野菜カレーがいい時期になる。

              ナスは素揚げで!は鉄則だろう。油に合い過ぎる。

              




「タラのヨーグルトカレー」・・閉店間際半額狙いの常連メニュー。

               魚の切り身は大体半値になるからね~

               魚介カレーはヨーグルトかレモン汁で酸味を利かせ、爽やかに。




みんな全然違うカレーでしょ?

毎日続いても味噌汁に飽きないのと一緒です。

「カボチャのクートゥー。」

2008年05月16日 06時29分48秒 | 
カボチャっつう野菜ほど男女で好みの違いがあるやつもなかなか無い。

男子はだいたい好きでも嫌いでもない人が多いだろうが

女子はだいたい好きだね、カボチャ。


「嫌いってわけでもないけどさ、一つ食べればいいかな。

 カボチャをおかずにご飯を食べるなんてマジありえない。」

男子的な意見はこんなとこでしょう。


確かにねぇカボチャが美味いかどうかはカボチャがご飯のおかずになるか?

っていう問題とはまた違う。

でもカボチャは緑黄色野菜の代表選手で、体にいいことくらい誰だって知ってる。

無理して食べることもないけど、美味しく食べられたらいいことだらけだ。


彼女や奥さんが喜んで食ってるものを隣で「チッ、なんでそんなもん食ってんだよ」と

毒づくよりは「あぁ、カボチャも美味しいねぇ、もう一個食べていい?」

ってやりとりのある二人はどっちが幸せそうだろう?


前者?(笑)

あぁそうですか。


で、院長がカボチャをおかずにするとこんな感じ







そう、斬新にもほどがあるカレー。


これは正確にはクートゥという料理で、豆をココナツミルクとともに

ポタージュ状に煮込んで作る野菜スープ。

だから玉ねぎもトマトも無し。


豆とスパイスとカボチャと塩で作るクートゥ、難しいぜ~

何がって、うま味を出す材料が少ない。

玉ねぎとトマトすら無いのよ。


カボチャの甘みとココナツミルクと塩。

これら3つを巧く活かしましょう。


「なんでもやるさ。」

2008年05月15日 06時31分20秒 | ノンジャンル
家の奥さんが慢性的にかかっている病の1つに

「デッドスペース許せない病」があります。

意外とたくさんあるけど、めんどくさくて放置されている空間。

例えば我が家でいうと、こういうスペース・・




こういうのが「あーー、無駄!」って我慢が出来ない病気で、DIYなどして

デッドスペースをつぶす以外治癒しません。


キッチンの炊飯器や電子レンジ等が入っている棚と、壁の隙間約15センチ。

何となくビニール袋をためたバッグを置いたり、ストックの調味料を置いたり

何となく野菜の余りを置いたり、言われてみると確かに中途半端なスペース


「ここに棚があれば便利だと思わない?」

という問いかけを装ったお願いを聞いてあげることにしました。


今回のDIYでは、やっぱりアレが必要なんじゃないかということで、

ネットで電動ドリルを購入。

何かすごい代物が我が家に・・・










家でも建ちそう・・・

こんなセットが4,000円程で手に入るネットは便利だね。


で、この前の連休に材料を買ってその日のうちに作業し完成。





市販の棚にデッドスペース棚をドリルで取り付けるという単純な作りですが、

とっても機能的で一気に収納力アップ 






しっかりした作りです



これでストックもガンガン置けます



これからも問いかけを装った、どんなお願いが来るだろうか楽しみだ。

「サーグ・モッツァレラ。」

2008年05月14日 06時37分09秒 | 
パニールという食べ物をご存知?

知っている人はちょっとしたインド料理通。


パニールはインド風のカッテージチーズのことで、ほうれん草のカレーに入れたものを

サーグ(ほうれん草)・パニールと言い、レストランでは大変人気があります。


ただ、パニールはまずそのへんで売ってないので、どうしても食べたいなら

インド料理レストランに行くか、自分で作るかしかありません。

幸いなことにパニールは発酵チーズではないので作るのは意外と簡単です。


牛乳に生クリームを足して煮込み、レモン汁を加えます。

そうすると化学反応で牛乳の中の乳脂肪が分離して固まり始めます。

それを漉して、重しをのせ、水分を抜けば豆腐のようなパニールが出来ます。


作り方は簡単だけど、時間と金がかかるのが難点。

だって牛乳1本と生クリームを1パック使うとそれだけで700円近くかかるんだよ!?

それで100グラムも出来ません。


料理は趣味!と割り切るならパニール作りに興じるのも自由ですが、

院長にとって、カレー作りは道楽ではなく日々の生業です(笑)


実際に輸入業者を頼れば、本場のパニールが手に入らないわけではないが、

高いし、さほど美味いものでもないんです。

手に入らないありがたいものを美味しいと錯覚する院長ではないので、

そこは他に代替案を探すわけです。


すると日本にはあるじゃないですか、いいものがっ!

モッツァレラチーズですよ。

これなら最近ではスーパーに売ってるし、パニールを取り寄せるほど値段は高くない。

もちろん作るより手間いらずで作るより安い。

何より、モッツァレラの方が美味いんだよ。


こないだの料理教室で本場のパニールを食べた上の結論です。

盲目的にパニールのありがたさにやられちゃってる人はどうか知らんが、

その辺歩いてる普通の人にほうれん草カレーを食わしたら、

大抵の人はパニール使用のものよりも、モッツァレラの方を美味いと言うハズ。


院長はそう信じます。





これは昨日作った「サーグ・モッツァレラ」です。

カレーポットの底にうずら大のチーズが転がってます。


今度はカマンベールを使ってみようかな・・


固定観念からどれだけ自由か?

上を目指すのにはとても大事な要素です。



「本日開店!?」

2008年05月13日 06時36分32秒 | ノンジャンル
タケコツに来ているおばあちゃんの患者さんがいます。

その人はテレビが大好きで寝床の枕元にテレビを置き、

自分の好きな番組を心おきなく見るのがなによりの楽しみだと言っておりましたが、

ある日テレビが壊れてからしばらくの間、レディオで我慢していたのだそう。


連休中、息子さんに近所の家電量販店へテレビを買いに連れて行ってもらったところ、

地デジ対応の薄型の10万円くらいするやつを売り付けられそうになったが、

手持ちが5万円しかなかったから、もう少し考えるといって帰ってきたんだよ

という話をしていました。


お節介とは思いましたが、僕に全部任せてもらえます? と

ことわりを得てすぐに価格.comで適当な21型テレビを見つけて

代引きでそのおばあちゃんのうちに発送させました。

どうせ地デジなんて対応してなくてもあと丸3年は見れるんだから、

安いやつで十分なんです。


「テレビが壊れてつまらないという話を先生にしたらよ、

翌日に新しいテレビが届いたんだよ~。しかも15000円でよ~。」

嬉々として何度もその話を他の患者にしていました。


喜んでもらえて嬉しいけど、他の患者にも家電販売代理店みたいに

思われてもちょっと困るね。

「最初で最後の参加かな。」

2008年05月12日 06時30分48秒 | 
はい。昨日は院長、生まれて初めて料理教室というやつに行って参りました。


カレー伝道師と呼ばれている人の教室で、院長はその人の本に感銘を受けていたし

スケジュールも合ったので参加料5000円を支払い阿佐ヶ谷まで行ってきましたの。

昨日のメニューはベジタリアンメニューで、



ジャガ芋のスパイス炒め、ほうれん草とチーズのカレー、いろんな豆のタマリンドカレー(酸っぱい)、

豆とコリアンダーのサラダ、サフランライス、以上です。

この料理教室、特筆すべきはその時間。

14時スタートで20時まで。


・・・長くね!??


とにかく時間が長いので他の参加者とは会話も弾み、すごく親密に・・・

なんてことは院長に限っては全く無く、同じ班の人とさえ6時間の間、

必要なこと以外はほとんど口をききませんでした。


でもね、今回思ったよ。

出会いが無いと嘆く男子、料理教室行けって。

今回も参加者30人中男子は4人。

本格インドカレーの教室なんて女子はあんまりいないと思ってたんですがね、女子ばっか。

しかも若くてかわいいコが多い。


まぁ、参加している女子が恐らく異性との出会い目当てじゃないので、

楽ではないと思うけど参加する価値ありでしょう。

お菓子、パンなら男子は自分だけという可能性も高いのでさらにすごいことに・・


あ、肝心の教室の内容ですがね、・・・・超微妙。

本格っちゃあ本格なんだけどさ、一番大事なのは美味いかどうかじゃね?


院長には「これだけ手間をかけたんだから」、とか、

「本場ではこうだから」といったバイアスがかかりません。

要は冷静に美味いか否かを判断出来る。


そういう点を踏まえ、超微妙でした。

目からうろこのスパイス使いもこれといって特に無く、

人生観変わるほどの旨いカレーでも無く、カレーに関しては

人から教わることはもうほとんど無いのだと確認できたのが収穫といえば収穫。


手に入りにくいスパイスは何故手に入りにくいかわかりますか?


その時点では大半の日本人が美味いと思わないからです。

美味いと思われないスパイスは仕入れたって売れない。

だから店は仕入れないし、手に入らない。


それを苦労して入手する意味ってどうなんですかね?