夜明け前の闇は暗く
進む僕らの足を止める
冷たい風は荒波のように
歌う僕らの頬を叩く
けれど僕ら今歌う
溢れるこの思いを
心の鐘を鳴らし
時は今 夜明け前
ワーキングプア、生活保護世帯の増加、医療を受けられない人の増加、自衛隊海外派兵、企業の「偽装」の広がり、etc.・・。
「日本はいつからこんなひどい国になったのだ」という、嘆きをどれだけの市民から聞いたことか。
しかし、昨年は暗いニュースが溢れはしましたが、一筋の光も見えたように思います。
夏の参院選での与党大敗とそれに続く、インド洋からの自衛隊撤退、高齢者医療制度や障害者自立支援法の一部見直し、薬害肝炎患者救済の動きなどなど、戦後日本の自民党政治の終焉がいよいよ間近と実感されました。
「超大国」アメリカが世界で無法を続けていますが、イラク戦争でも、地球温暖化対策でも、世界で孤立を深めています。ラテンアメリカでは、民族自決・貧困克服を掲げる政権が次々に誕生し、発展しつつあるように見えます。
発足後3年目に入った新鶴岡市の市政は、国の悪政・合併・官僚市政の三重苦、38名中34名与党のオール与党市議会という、「闇のまっただ中」という感じですが、そのことを憂う市民の声は、深く静かに広がっているという感触があります。
冒頭の曲は、27年前、大学に入学して知った、ピート・シーガー(※)の「夜明け前の唄」です。
戦争や貧困とたたかう世界の人々を40年以上も励まし続けている曲ですが、私も状況が厳しい時に、数知れず口ずさんできました。
「夜明け前が一番暗い」と言われますが、人類社会は、長い目で見れば進歩し、発展しているんだナアと私は考えています。
真剣に、しかし楽天的に、今年もやっていこうと思います。
どうぞ宜しくお願いします。
(※)世界的音楽家です。知らない方は、ネットで調べてみて下さい。なお、「piート」ではありません、「bi-ト」です。念のため。
「夜明け前の唄」は、おけら歌集/(うたごえサークル「おけら」)
のHPで聴けました。