笹山県会議員と鶴岡市議団で、憲法記念日の街頭宣伝をおこないました。
今年は憲法施行から61年目となりますが、憲法「改正」を指向する国会議員が9割を占め、憲法「改正」を任期中におこなうと宣言した安部内閣が登場、読売新聞を始めとしてマスコミも「改正」を煽るなど、憲法は10年ほど前から激しい攻撃に晒されてきました。
世論調査でも、「憲法を変えた方が良い」という回答が、「変えない方が良い」を上回る状況が続いてきました。
しかし、ここ数年、世論調査でも、「憲法守れ」の声が次第に増加し、今年は「改正」の旗を振ってきた読売新聞でも「改正しない方がよい」が15年ぶりに「改正する方が良い」を逆転しました。
それは、草の根から湧き起こった世論の力によってもたらされたものです。
2004年6月、ノーベル賞作家の大江健三郎氏や評論家の加藤周一氏ら日本を代表する知識人九氏が呼びかけた「九条の会」が全国津々浦々に結成され、その数七千を超すに至っています。
鶴岡でも、住職、医師、会社社長などなど、多彩な市民の参加で「鶴岡九条の会」が結成されています。
世論形成に大きな影響力を持つマスコミは、戦後最大とも言えるこの運動をまともに報道していませんが、九条の会の運動がそれでもなお国民世論を動かしてきたことは、まさに草の根からの運動の力です。
今、鶴岡では、今検討されている「平和都市宣言」の中に「核兵器廃絶」の文言を入れるかどうかが争われています。憲法九条に関わる問題です。
また、国民健康保険税が納められないために正規の保険証が発行されていない人が1100世帯を超えています。憲法25条が問われています。
現実の生活に憲法を活かす、現実の問題を憲法の理念の方向で解決していく。自分がよって立つところを改めて確認しながら、街頭で訴えました。