さきたま自然日記(別館)

埼玉中心になんでもありの写真日記です。
花鳥風月、自然を中心に撮ってます。

カッコウのいる樹

2017年06月21日 | 野鳥
オオヨシキリの声が聞こえ始めると、カッコウやホトトギス・ツツドリ達もやって来ます。
MFでも林の中はホトトギスの鳴き声が響き、田圃ではカッコウの鳴き声が・・・・
林の中のホトトギスは飛び回っていてなかなか撮らせてくれないので、今回は田圃のカッコウです。
田圃を歩いてると、1羽のカッコウが、周辺を移動しながら、樹や電線などに止まって声高らかに・・・「カッコー・カッコー!!」
そのうちの一つに、お好みの樹があります。
枝の間からそっと覗いて見ると・・・・・・羽繕い中のカッコウが見えます。




カッコウ(郭公
日本には夏鳥として、九州以北に渡来しますが、中部より北に渡来する数の方が多いようです。
和名は雄の鳴き声に由来しますが、鳥の鳴き声は国によって様々な表現がされる中、このカッコウだけは欧米も共通のようですね。
たとえば、オランダ語:Koekoek、フランス語:Coucou、ドイツ語:Kuckuck、英語:Cuckoo
日本にはこのカッコウの仲間に、ジュウイチやホトトギス・ツツドリがいますが、どれも夏鳥で、托卵をすることでも有名です。
オオヨシキリ、ホオジロ、モズ等の巣に托卵する事が多いですが、近年ではオナガに対しても托卵を行うことが確認されているそうです。
それではこの仲間がなぜ托卵するのか?
理由ははっきり分かっていないようですが、カッコウの仲間は、体温を保つ能力が低いことが一つの理由と考えられています。
体温変化が著しい鳥では、卵を温める事は難しいようですね。


「サントリー日本の鳥百科」に面白いことが書いてありましたのそれを引用して紹介します。
カッコウがなぜカッコウと鳴くようになったのか?
「日本昔話では―あるとき母親が子供に「背中がかゆいので、かいてくれないか」と頼みましたが、子供は遊びに夢中で聞いてくれません。
母親はしかたなく川辺の岩で背中をこすっていましたが、あやまって川に落ち、死んでしまいました。
子供はたいへんな親不孝をしたと悲しみ、鳥になって、今も背中をかこう、かこう、カッコー、カッコウと鳴いているのです。」



次の写真は、ちょうど「カツコー!カッコー!」と鳴いた瞬間です。


尾羽を時々広げてくれたのですが、全身が見える時が無く、尾羽の部分だけをトリミングしてみました。透けて見えるのは翼の羽根です。


近くには、キジのカップルがいましたが、雌は慌てて隠れてしまったため、後姿のこの1枚だけ!!




今回のカッコウは、せっかく見つけたものの、ソングポストが真上だったため、下からの写真が多くなりました。
いろいろ、枝の間を探しながら狙ってみたのですが、これが精いっぱい! ずっと見上げっぱなしで、首が疲れました!!
コメント (17)