さきたま自然日記(別館)

埼玉中心になんでもありの写真日記です。
花鳥風月、自然を中心に撮ってます。

ツツドリ(筒鳥)2015

2015年09月05日 | 野鳥
久しぶりの野鳥です。

夏風邪を引いたり、腰を痛めたりでしばらくフィールドにも出ていなかったのですが、久しぶりにツツドリ狙いでフィールドに出てみました。

ツツドリは、ちょうど今頃の時期が一番見る機会が多いのではないでしょうか。

桜の樹は、たくさんの蛾の幼虫が付くことで有名ですが、この毛虫が大きくなる今の時期、ツツドリが、この大好物の毛虫を目当てにやって来ます。

この日は3~4羽くらいのツツドリが、桜の樹の間を飛び回っていました。



尾をチョコンと上げた姿がユニークです。



ツツドリ(筒鳥)

日本では、夏鳥として渡来するカッコウの仲間です。

この鳥の仲間は托卵でも有名ですが、カッコウ・ツツドリ・ホトトギスは姿形がよく似ていますね。

見分け方はいろいろあって、虹彩の色や腹の模様などで区別する事が多いようですが、1羽だけ見ると区別しにくいですね。(私も時々???)

鳴いてくれると一番わかりやすいのですが・・・・・

普通型と赤色型(雌)がありますが、ここにいたのは普通型。

模様も薄く、まだ若い個体のようですね。



大きな毛虫をしっかり咥えてます。



鳴き声が、竹筒などの口をたたくと出る音に似てるから「ツツドリ」とつけられたようですが、実際の鳴き声を聞くとよく似てることが分かりますね。

山などで、ツツドリの鳴き声を聞く時があるのですが、その時は、「声はすれども、姿見えず」の時が多いです。



このツツドリ、今頃の時期に桜並木に現れる事で有名なのですが、どこの桜並木にでも現われるようではないみたいです。(気付かないだけ??)

この近辺には、たくさんの桜並木があるのですが、ここにだけは毎年やってくるんです。

一度やって来た個体のDNAウを引き継いだツツドリがやってくるのでしょうか????面白いですね。



少し遠い枝の先に止まったツツドリ。左斜め上に飛ぶ虫が気になるみたいです。



今度は背中側を見せてくれました。(やっぱりお腹が見えないとツツドリらしくないですね)



次の写真はそのお腹側です。



十分撮り終えて、車に戻ろうとすると、突然目の前の樹の中にツツドリが飛び込みます。

木の中をそっと覗きこむと・・・・・目の前に・・・・こちらは成鳥でしょうか。ハトみたいですね。

暗い樹の中で、SSが上がらず、手持ちのためブレ写真の連発でしたが、何枚かはヒットしてくれました。

すぐに飛び立とうとせず、かなりの間付き合ってくれましたよ。ラッキー!!モデルさんに感謝です。



お腹側も見せて欲しかったのですが・・・・・・・

久しぶりの鳥撮りにしては、まずまずの成果でした。
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ハグロトンボ(羽黒蜻蛉)とムラサキシジミ(紫小灰蝶)

2015年09月03日 | 昆虫
アサザの写真を撮り終って、車に戻る途中の川沿いに、ハグロトンボのラブ・ラブシーンを見つけました。

綺麗なハート形の交尾姿です。



ハグロトンボ(羽黒蜻蛉・歯黒蜻蛉)

カワトンボ科のトンボで、ホソホソトンボとも呼ばれています。

地方によっては「かみさまとんぼ」とも呼ばれてるそうです。

翅が黒いので、羽根黒蜻蛉と呼ぶ説や、昔の風習にある既婚者が歯を黒く塗るお歯黒姿に見立て、歯黒蜻蛉と呼ぶ説があるようです。

どちらの説が正しいのか分かりませんが、前者の方が矛盾が無いような気がしますが・・・・皆さんは?? 

雄の方が翅を広げました。 



広げたかと思うヤ・・・・もつれ合って飛び上がります。

暗くてSSが上がらずブレブレ写真ですが、もつれ合ってる様子がよく分かります。たまにはこんな写真も・・・・



すぐに戻ってきたのは雌だけでした。





そして、次の写真は、ムラサキシジミです。

この写真は、後日改めてアサザを撮りに行った折に撮ったものですが、同じ場所なので、一緒に載せてみました。

ムラサキシジミ(紫小灰蝶)

暖地性のチョウで、日本では宮城県から沖縄県にかけて見る事が出来ます。

この蝶も、温暖化の影響でしょうか? 少しずつ増えてるようですね。

成虫で越冬して5月から翌年3月にかけて、平地の林などで見る事が出来ます。



翅の裏面はシミが浮かんだような茶色で地味ですが、翅の表側は青紫色に輝いて綺麗です。

また、前翅の先がやや尖っているのが特徴的で、テングチョウ程ではないですが、小さな鼻(?)(パルピ(下唇髭))がお洒落ですね。



この個体は雌のようですね。葉の裏に卵を産んでるのでしょうか?



右側の姿も見てやって下さい。なかなかの美人です。

写真で見ると、大きく見えますが、羽を広げても3~4センチくらいの小さな蝶です。



少し高い所で、翅を広げてくれました。翅の裏と違って鮮やかな色をしてて綺麗です。



この蝶を調べていて、面白い習性を見つけました。

ムラサキシジミの幼虫は、ある程度大きくなると、若葉を綴って巣を作るようになるそうです。

また、その時、甘くてねばねばした蜜のようなものを分泌し、近くの蟻を誘引し、自分のボデーガードとして使役するそうなんです。

この蜜を食べた蟻は、巣に帰らず、幼虫に危害を加えようとするものに対して積極的に攻撃を加えるようになり、ムラサキシジミ幼虫を護衛するんですね。

小さな幼虫が自分の身を守るための知恵とはいえ、ビックリです。





*今回使用したカメラは、ニコン1V3にNIKKOR VR 70-300mm f/4.5-5.6を装着して、すべて手持ち撮影でしたが、改めて、このカメラの使い心地を再認識しました。

なんといっても助かるのが300mm(35ミリ換算810mm)使用時の最短撮影距離が1.6メートル。

野鳥以外にも、花から昆虫まで、すべてカバーできるので助かります。


難を言えば、Jpeg出しの画像の色味が自分の好みに合わないことでしょうか。(もちろんRawから現像したり、レタッチで解決するのですが…)
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