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佐藤養助の稲庭うどん

2017年01月22日 | グルメ

雪が降るかもしれないという寒い週末、稲庭うどんの「佐藤養助」にお昼を食べに行きました。都内に何店舗かありますが、地下に駐車場がある赤坂店へ。場所は東急プラザ赤坂の3階です。

稲庭うどんは秋田県南部の稲庭村(現在は湯沢市稲庭町)発祥の郷土料理で、日本三大うどんに数えられています。繊細でつるりとしたのどごしがあって、私も大好き。高級品なので頻繁にとはいきませんが、夏に冷水でキーンと締めていただく稲庭うどんは格別で、時々そうめん代わりにいただきます。

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その昔、旅の途中で稲庭村まで稲庭うどんを食べに行ったことがあります。冬は雪に閉ざされるであろう山間の小さな集落に、稲庭うどんを作っている業者さんが数軒あったと記憶していますが、この小さな村から全国に知られるうどんが生まれるなんて...と感動したことを思い出します。

近くには泥湯温泉という秘湯があり、食後に立ち寄り湯に入ったのも懐かしい思い出です。見慣れない顔だと思ったのか、お湯の中で地元のおばさんたちから声を掛けられ、楽しい時間をすごしました。ちなみに、歌人の小野小町が生まれたのもこの近くだといわれています。

さて...この日はランチメニューの中から、私は限定の「比内地鶏のあったかつけめん」をいただきました。比内地鶏は秋田北部の名産品。きゅっとしめた手綯いの稲庭うどんに温かいおつゆを具とともに注いでいただくと、体の芯からじんわりおいしさが広がります。根ごといただくセリも素朴な風味があって、こういう食べ方もあるんだーと発見でした。

天せいろ。うどんのおつゆは醤油と胡麻味噌、両方と選ぶことができて、こちらは胡麻味噌です。ランチセットにはどれもお漬物がつきました。右下に見えるのは「いぶりがっこ」といって、たくわんを囲炉裏の上につるして燻して作る、秋田南部の郷土料理です。燻すことで風味が増し、コリッとした食感が楽しめます。

温かいうどんと天丼のセット。稲庭うどんは家では冷たくしていただくことが多いですが、冬はホットもいいですね。

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