映画「シェイプ・オブ・ウォーター」は、グリーンがテーマカラーとなっていました。主人公のイライザの部屋のインテリアやファッション、仕事場である研究所の壁、悪役ストリックランドのキャデラック等々。謎の生物が棲んでいたというアマゾンの水の色をイメージしているのでしょうか?
イライザの隣人ジャイルズは、ダイナーの店員に秘かに思いを寄せてお店に通っていますが、そのたびにまずいキーライムパイを出されます。ジャイルズは断り切れずに家に持ち帰るので、家の冷蔵庫はキーライムパイだらけになっています。^^
(イライザにキーライムパイを食べるのをつきあわせるジャイルズ)
キーライムパイは、フロリダ名物のご当地パイですが、全米でポピュラーなスイーツです。厳密にはフロリダでとれるキーライムという小さなライムを使いますが、なかなか手に入らないので、ふつうはよくあるライムやライムジュースを使って作る人がほとんどだと思います。
映画を見たら無性にキーライムパイが食べたくなって、帰りにライムを買って帰りました。こちらのレシピを参考に、少しアレンジして作りました。
The Shape of Water: Key Lime Pie (Feast of Starlight)
ライム果汁が足りなかったので、家にあったレモンも少し加えました。クラストは、ダイジェスティブビスケットと、カラメルビスケットを適当に合わせて砕き、溶かしバターを加えて硬さを調節しています。空焼きしたクラストに、ライム果汁と卵黄、練乳で作ったフィリングを流し入れ、オーブンで焼いてできあがり。
映画では鮮やかな緑色のパイでしたが、私は着色しないで作りました。今はアメリカのキーライムパイも、着色しないものが多くなっていると思います。フィリングには卵黄だけを使うので、私は余った卵白でメレンゲを作り、上にのせて焼くこともありますが、今回は映画と同じくホイップクリームで仕上げました。
ホイップクリームの上にライムの皮を飾り、映画の舞台と同じ60年代のアメリカで使われていたグリーンのお皿にのせました。実際にはミントグリーンのような色ですが、光の加減で少し青みがかって見えますね。ライムのさわやかな酸味と練乳のクリーミィな甘さが絶妙のコンビネーション。おいしくいただきました。
追記: キーライムパイが、高輪(品川駅前)のアンナミラーズにありました。
お店のHP http://www.annamillersrestaurant.jp/index.html
パイのメニュー http://www.annamillersrestaurant.jp/menu_pie1_j.html
お近くの方は、よかったらお試しを。(^_-)-☆
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それから懐かしかったのがジェロ―(Jell-O)のゼリー。画家であるジャイルズが、仕事でポスターを描いていました。
ジェロ―はアメリカでポピュラーなゼリーの素。私はほとんど使いませんが、レストランの食べ放題や子ども向けのパーティなどでおなじみです。ストロベリーやチェリー、ライムなど、種類が豊富で、人工のフレーバーと鮮やかな色がアメリカらしい。
このほか、イライザが作るゆで卵とサンドウィッチのお弁当など、食が気になる作品でもありました。^^