7月の連休に息子が帰省した折に、学芸大学にあるベトナム料理店 スタンドバインミー (Stand Binh Mi) にお昼を食べに行きました。
前回は、ちょうど自粛中で、テイクアウトのみの営業でした。その時はフォーのテイクアウトをお休みしていて、バインミーとカレーをいただいたので、今回はフォーを食べに行こうということになりました。
ミントグリーンの外観がノスタルジックな、カウンターだけの小さなお店ですが、人気があって、この日も私たちの前に何組か並んでいました。
待っている間、メニューを見ながら何にしようかじっくり迷うのも楽しい。
梅雨時で蒸し暑かったこの日、まずは冷たい飲み物でのどを潤しました。私は愛媛産無農薬のライム100%を使ったライムソーダ、息子はベトナムで人気という「333」というビールをいただきました。
私はお店のおすすめの「”生”米麺シチューフォー」にしました。器はベトナムで買い付けたものだそうで、箸が挿せるよう小さな穴があいています。
表面をグリルした国産牛ほほ肉と10種のスパイスと有機トマト、自然派赤ワインをオーブンで煮込んだシチューと、10時間かけて作った鶏ガラスープをブレンドした中に、半透明の細い米麺がかくれています。
大きな食べ応えのある牛肉ですが、ほろほろと柔らかくお箸でくずれるほど。トマトの酸味も主張しすぎず、全体がひとつにまとまっていて味わい深い。まちがいなくアジア風ではあるのだけれど、無国籍な魅力の感じられるフォーでした。
手作りのスイートチリ、ナンプラー、いりごまを、お好みでかけていただきます。
こちらは甘辛和え細米麺「ボブン」。そうめんのように細い米麺の上に、甘辛く煮込んだ牛肉がのっていて、まぜまぜしながらいただきます。
魚介ベースまぜ”生”米麺。鴨肉のコンフィを、太麺とまぜながらいただきます。
それにしても、米麺にも太い麺、細い麺、極細の麺といろいろあるのですね。本場のお味の再現ではなく、さらなるおいしさを追求したというフレンチ・ベトナム料理は、どれも繊細で洗練されたお味でした。