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Restaurant & Bar TOKi 奈良の食材を使ったスペイン料理

2024年03月02日 | グルメ

夫の誕生日のお祝いランチに、まだ~むさんに教えていただいた奈良のアンテナショップ「奈良まほろば館」2階にある Restaurant & Bar TOKi に行ってまいりました。奈良まほろば館は、以前は日本橋室町にありましたが、いつの間に新橋に移転していたのですね。

室町にあった時はたしかショップのみだったと記憶していますが、今回レストランができて、とてもうれしいです。落ち着いた雰囲気の中、ゆったりと食事が楽しめる、洗練された大人の空間でした。

席数が抑えられていて、静かにくつろげるのがよかったです。テーブルの上のナプキンが、きちんと折られているのではなく、ふわっと泡のように置かれていたのが新鮮でした。

こちらのお店は、奈良にあるスペイン料理レストランとのコラボレーションで、奈良の食材を使ったモダンなスペイン料理がいただけます。週末はランチ、ディナーともにコースのみとなっています。

テーブルの上に置かれた本日のコース名は「奈良・東京・スペイン『冬』」とありました。蛇腹に折られたメニューに、謎めいたお料理名が書かれていて想像をかき立てます。メニューを押さえているのは、シャーレー風のガラス器に入った薬師寺の石です。

飲み物は、夫は奈良の日本酒「大倉」をいただきました。少し重さのある日本酒で、力強さを感じるお味です。酒器は奈良県の赤膚焼。端正な美しさに見惚れました。

私は、橘花 KIKKA GIN という奈良のクラフトジンを、トニックウォーターで割っていただきました。柑橘系の清涼感があって口当たりよく、私の好きなお味でした。お食事にもよく合いました。

さて、最初のひと皿は「分解再構築 カンパチ・春菊・白菜」というお料理です。なにやら難し気な名前ですが、私はスペインのエル・ブリのお料理を思い出しました。

というのも、これは日本の鍋料理を分解し、前菜に再構築したお料理なのです。湯引きしたカンパチ、春菊のソース、生の白菜の薄切りに、りんごの薄切りをあわせ、鍋特有の白菜の甘さを表現。そして、ねぎのような細い薬味が添えられていました。

「冬の香りのソパ 土の香りの芋」という名のお料理です。ソパとは、スペイン語でスープのこと。冬野菜のねぎを使ったポタージュの中に白子、上に香ばしいお芋のチップスが添えられています。

器は奈良県の赤膚焼。2月にちなんで器の外側に「福は内」と小さく書かれ、スープを全部いただくと、器の底になすびの形のおかめの絵が現れる、という遊び心あふれる演出でした。

「秋に咲き、冬に楽しむ」という名のお料理。タイトルはスペイン料理にかかせない、サフランのことを指しています。お料理は、奈良の名産、三輪そうめんを使ったパスタ料理で、サフランを使ったソースであえてあります。

右に添えられているのは、北海道産の牡蠣。牡蠣も冬には欠かせない食材ですね。サフランとは意外な組合せですが、よく合いました。

「バカラオ・ピルピル 結崎ネブカ」お魚料理です。バカラウとは、干し鱈のことです。以前、ポルトガル料理にはまっていた時に、バカリャウ(干し鱈) をよくいただいたのですが、スペインも地理、文化が近いので干し鱈をよく食べるのですね。

【過去記事】ポルトガル料理を楽しむ (2009-11-25)
      渋谷「マヌエル」のポルトガル料理 (2013-06-11)

ピルピルというのは、もどした干し鱈を焼いた時に皮が縮む時の音、結崎(ゆうざき)ネブカは大和野菜(奈良の野菜)のねぎです。

お肉料理の「鴨と蕎麦」。肉厚の鴨肉がとてもおいしかったです。スタッフの方が、途中でグラスに入ったわさびの一口かき氷のようなものを持ってきてくださって、それを鴨肉の上にのせて、味変していただきました。

デザートは「タルタ・デ・サンティアゴと奈良の栗」。タルタ・デ・サンティアゴはスペイン伝統菓子のアーモンド・ケーキですが、泡々で隠れていますね。左は奈良の栗を使ったアイスクリームです。鹿の絵の描かれたかわいい食器は、こちらも赤膚焼です。

食後の飲み物はコーヒーなどもありましたが、せっかくなので奈良のお茶3種類の中から、紅茶(奥)とほうじ茶(手前)をいただきました。色が淡くて驚きましたが、お味はまぎれもなく紅茶とほうじ茶。まろやかで優しいお味でした。


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6 コメント

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コースがやっぱりいいね☆ (ノルウェーまだ~む)
2024-03-03 23:15:06
セレンさん☆
わお!早速TOKIに入らっしゃったのね~⁉
コースのお料理もやっぱり奈良のお野菜を使っていて、とっても美味しそう!!コースの内容が知れてとっても有難いわ☆
ソパは同じ様にネギのスープだったけど、そこに白子が入っているのね…和と洋とスペインとが見事に融合していて素晴らしいですよね~私もいつか食べてみたい♪
でも週末は私が食べたような1,980円のバーガーのプチコースではなく、本格的なお料理だけなんて…
ちなみに赤膚焼は実に可愛らしいですよね。1Fのアンテナショップに売られていて、そのお値段にビックリしましたがww
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Unknown (michiyo2859)
2024-03-04 18:10:21
こんにちは😊
お恥ずかしい、私、奈良まほろば館は知りませんでした💦とても大人の雰囲気のレストランですね。

お料理も繊細なお味でしょうか?奈良の食材を使ったスペイン料理なんてちょっと興味がわきますね。でもお料理は画像で見る限りとても繊細な感じでおいしそうです。私は懐かしい「赤膚焼」の器が柔らかな優しい色で何だかホッとする思いでした。最後のデザートのお皿はまだ新しい赤膚焼のイメージでチョット愛らしい絵模様が素敵です。お茶を習っていた時に先生が、赤膚焼の器を集めておられてあの器もきっとお高かったのかな(笑)と思ってしまいました。今度新橋に行った時は立ち寄ってみたいですね(╹◡╹)
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☆ ノルウェーまだ~むさま ☆ (セレンディピティ)
2024-03-04 22:02:32
まだ~むさん こんばんは。
まだ~むさんがご紹介くださってから、行きたい~!と思っていたので、早速行ってまいりました。奈良のことになるとフットワークが軽いです。^^

スペイン料理、という感じはあまりしないのだけれど、サフランとか、バカラオとか、スペイン料理のエッセンスを取り入れたお料理は、発想が豊かでと楽しかったです。奈良の食材やお酒、器が堪能できたのもうれしかったです。

赤膚焼、頬を染めたようなうっすらとした紅の器がとても美しかったです。お値段見なかったけれど...やはりお高いのですね。こんな器でお酒をいただいてみたいです。(なんて、お酒は飲めないけれど)
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☆ michiyo2859さま ☆ (セレンディピティ)
2024-03-04 22:17:49
michiyoさん こんばんは。
奈良まほろば館、以前は日本橋室町にあったのですが、2021年夏に新橋にお引越ししたみたいです。2階のレストランはアンテナショップとは思えないシックな空間で、ゆったり食事を楽しむことができました。

赤膚焼、michiyoさんはやはりご存知なのですね。
繊細で、ほんのり赤みがさした色がとても美しくて、すっかり虜になりました。今度奈良を訪れる時には、窯元を訪れてみたいなーと夢がふくらみました。奈良にお住まいの方には、きっとなじみのある焼物なのでしょうね。

今回、記事には書かなかったのですが、ショップも楽しかったですよ! 機会がありましたら、是非足を運ばれてみてください☆
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おはようございます ()
2024-03-06 09:45:29
おはようございます。

落ち着いた雰囲気がとても素敵ですね。
ゆっくりと美味しいお料理を堪能できますね。

「秋に咲き、冬に楽しむ」お料理の名前もいいですね。いろいろ想像させられちゃいます♪
奈良の食材とスペイン料理!?ピンとこなかったのですが、見事に融合してますね。
赤膚焼の食器、可愛い~~(*^-^*)全然知らなかったのですが、息子に聞いてみよう(笑)

国産茶葉の紅茶は水色(すいしょく)は薄目ですが、優しい味わいですよね。和のスイーツにもチョコレートにも合うので大好きです。
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☆ 瞳さま ☆ (セレンディピティ)
2024-03-07 00:07:09
瞳さん こんばんは。
はい、落ち着いた雰囲気の中、ゆったりお食事が楽しめました。

お料理の名前は、詩のような? なぞなぞのような?
これはどんなお料理なんだろう?と想像しながらお料理を待つのが楽しかったです。

奈良の赤膚焼、初めて知りました。
ほんわかとした温かい色合い、手に触れた時の繊細な質感が気に入りました。
焼物のお好きな息子さんも、ご存知かもしれませんね。

紅茶も、ほうじ茶もお色が薄めでしたが、お味はまぎれもなく、そのお味でした。
1階のショップでは緑茶を購入したのですが、こちらも和洋どちらのお味にも合って、気に入っています♪
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