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tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!

2021年11月28日 | 映画

Netflix配信のミュージカル映画。現在、劇場で限定公開されています。

tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン! (tick, tick... BOOM!)

「ハミルトン」「イン・ザ・ハイツ」のリン=マニュエル・ミランダが監督したミュージカル映画。Twitterで「今年見た映画で一番よかった」という声をいくつも目にして気になっていました。劇場で限定公開されると知って見に行ってきました。

本作は、1996年にブロードウェイで大ヒットしたミュージカル「レント」を作ったジョナサン・ラーソンの半生を描いた伝記ミュージカル。ジョナサンが「レント」の前に作った自伝的ミュージカル「チック、チック...ブーン!」がオリジナルとなっています。

ジョナサンを演じるのは、アンドリュー・ガーフィールド。30歳を目前にして何者でもない自分に苦悩する若者を、ナチュラルに演じていました。

「レント」はバージニアに住んでいた頃、ナショナルツアーの舞台で見たことがあります。それまでミュージカルといえば、きれいなドレスを着て歌い踊るきらきらしたイメージを抱いていたので、ドラッグ、同性愛、貧困といった社会性のあるテーマが衝撃的でした。

それが見る人々の心をとらえ、大ヒットにつながったのだろうと思います。本作もジョナサンの苦悩と挫折が等身大に描かれていて、私も彼の気持ちが理解できなくはなかったのですが、一方でまだまだこれからいくらでもチャンスがあるのに...と思ってしまいました。

でも、映画の中で、ジョナサンは「レント」の公演初日を目前にして、36歳の若さで病気で亡くなったと知りました。人生はいつ何があるかわからない、今を大切に生きなければと改めて思いました。

ところで映画に登場して懐かしかったのは、ソーホーの伝説のダイナー Moondance Diner です。ジョナサンは実際に、このダイナーでウェイターとして働いていたのだそうです。

Moondance Diner は「スパイダーマン」でキルスティン・ダンスト演じるメリージェーンがウェイトレスとして働いていたダイナーで、私は中には入ったことがないのですが、前は何度も通ってよく知っていました。

Wikipedia によると、ニューヨークのソーホーにあった Moondance Diner は2007年に閉店し、その後ロードアイランド、ワイオミングと移築され、2012年に再びクローズしたそうです。本作では。映画用にセットを作ったのかもしれませんね。


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4 コメント

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ネトフリ (ノルウェーまだ~む)
2021-12-03 19:16:05
セレンさん☆
ネットフィリックス配信映画ということで、時間が出来たので自宅で鑑賞しました!
セレンさんはそのダイナーを知っていらっしゃったのですね!?今は無いなんて残念です~
もしかするとそこから多くの有名人が輩出されたのかもしれませんね♬
私はミュージカルが得意ではないので、若者の葛藤を描いている・・・ふーん?ってなっちゃいました(笑
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☆ ノルウェーまだ~むさま ☆ (セレンディピティ)
2021-12-04 00:02:18
まだ~むさん、こんばんは。
まだ~むさんも本作をご覧になられたのですね。
こちらのダイナー、SoHOではランドマーク的な有名なダイナーで
多くの映画やドラマの舞台になっています。
一度くらい入っておけばよかったなーと今となってはちょっと後悔しています。^^

この作品は前評判が(一部では)すごく高くて
ミュージカル大好きな私は楽しみにしていたのですが
私もどちらかというと感情移入できませんでした。(実はレントも)
相性ってありますよね。
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私も見ました。 (きさ)
2021-12-05 14:24:00
劇場で限定公開されている事を教えていただきありがとうございますた。
見てきました。
お話は30才になるのに世に出られないというラーソンの奮闘を描きます。
アンドリュー・ガーフィールドの歌がうまいですね。
他の出演者の歌も素晴らしい。
楽曲も良く見ごたえがありました。
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☆ きささま ☆ (セレンディピティ)
2021-12-05 21:42:53
きささん、こんばんは。
きささんも音楽映画やミュージカルがお好きでしたよね。
ご覧になれてよかったです。

アンドリュー・ガーフィールドはこれまでミュージカルというイメージがなかったので意外なキャスティングに思いましたが、歌も上手でしたし、若々しく繊細な若者ラーソンのイメージにぴったりでしたね。
ハリウッド俳優は皆さん多才でいらしてびっくりです。
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