横浜焼売(シウマイ)物語2023

2年ぶり再開。ハマっ子のソウルフードは崎陽軒のシウマイ。漫画書き柴犬溺愛。落語らぶ。晴れ時々ランニング、更新随時

今年はスキーに行くんだよン♪わたしをスキーに連れて行って♪MY HOMEギジェ#7

2012-03-01 | こんなの描いてた


リフト無料って、今どきのツアースキーならデフォルトでしょ。
この時はたしか割引にはなったけれど、普通に購入しました。(勘違いだったら申し訳ない…)

もうひとつ、4コマ目のネームは『ヤッケ』を『ポンチョ』に修正しています。
今は化石語ですよね。ヤッケ…って。
うひゃー



後悔は先にたたず、それでもわたしをスキーに連れて行って♪北海道スキー♪スキー♪MY HOMEギジェ#6

2012-02-23 | こんなの描いてた


ここ、どうしてこうしなかったのかな?と、あとから思うことは山ほどあります。
当時の自分の世間の狭さと弾けきれなさを物語るのが、この一本(だけじゃないけどね…)

一コマ目のギジェの台詞
「悪徳不動産屋なみだな」にあるように、当時はバブルの絶頂期。動かない物件であるはずの不動産が、驚くほどの高値で売買され始めていました。高層ビル群が建ち始め、高級リゾート開発で日本中が沸き立っていた時代背景が、あります。
後に宅建の恩師からきかされたのですが、この当時、法的な規制も緩くおおざっで、地価はうなぎ上り、悪質な地上げも横行。ちょっとした広さの土地を持っていれば、誰でも不動産屋に転身できたそうです。

とは言え、まだ自分的に『高いビル』というのはせいぜい8階クラス。恥ずかしながら、マンションに住んだこともなく、独り暮らしも経験なし。このころは実家でゆるゆる、今で言ったらニート、あるいは引きこもり。頭でっかちのくせに、妙なところが常識的。(今もあんまり変わらない、とはカゲの声)
だから、ここで問題なのは2コマ目。

元は、こう。


単純に4コマ目を効かすなら、5階って高さはどうよ?!って思うでしょ?
当時モデルにしたト◎ムリゾートだって、完成すれば十数階建てのホテル群(予定)
にもかかわらず、当時の自分の尺度に拘り過ぎですね。
さらに突っ込むと、そんなに高くしては、エレベーターがないなんてありえない、みたいな、
リアルとフィクションを脳内混同させているのが見え見えです。

ああ、本当にネームは奥が深い、です。









これも、ネームをチョッコし変更。私をスキーに連れて行って♪北海道スキー、スキー♪ MY HOME ギジェ#5

2012-02-09 | こんなの描いてた


先週、ウェブ上でフォントの大きさや文字数が手軽に修正できるようになった、云々と書いたらこんなご指摘が。

『文字の送りが自動で調整できるプロポーショナル・フォントは普通の組みの本や新聞の編集者には地獄です。字数計算がほとんど不可能に近くなるので。』

いわれてみれば、そのとおり。
お気軽に素人がいじってしたり顔するのは、よくないです。
とはいえ、書き手にしてみればどうしてもこうしたい、ってことは多少あるわけで、その辺の折り合いは、お互いのアナログコミュニケーションなのかなー。

もうひとつ、
当時の掲載誌をお持ちの方から質問いただきました。

『自分はコミックスで確認したのですが‥もしかしなくても、掲載誌でもまた違うのでしょうか? 』
これは、そのままです。変えたのは今回のウェブが最初。話そのものはおなじですが、言い回しがちょっと違うのです。

ン十年も前のコミックスを手元に置いてあるという方、本当にありがたいことです。あらためて、お礼申し上げます。





掲載当時とネームが変わってるけど、わからないね。私をスキーに連れて行って♪MY HOMEギジェ#4

2012-02-02 | こんなの描いてた



前にも書いたかもしれないけれど、ネームって作ってるその時は自分の妄想?と相まって
『完璧!天才!』って思い込み、一日おいて見直すと
『うわわわ~っ』となるものでございます。

特にト書きは苦手で、説明したくない自分と、ここは説明したほうが良いんじゃね?という自分が常にせめぎあい……。

この昔の原稿も、その『うわわわ~っ』とせめぎあいの連続です。
だから、ここにある台詞は掲載時とは若干違うということを、ここに申請しときますね。(えっへっへ…。)





私をスキーに連れて行って♪北海道スキー♪スキー♪MY HOMEギジェ#3

2012-01-19 | こんなの描いてた



エアポケットってなんだか知らなくって、名前からして何やら可愛いものだと勝手に妄想。
実際に通過した時、機体がガクガクしてアップダウンした時は、ちょっとドキドキしました。

今はキャビンアテンダントってオシャレな名称で統一されてますが、当時はスチュワーデスと呼ばれて女子の憧れの職業。気圧の低い機内で重いカートを運びきびきびと動く姿は素敵でした。実際、ぜひ息子の嫁にと口説いたおじさまもいたようです。



北海道のど真ん中、氷点下初体験、私をスキーに連れて行って♪ MY HOMEギジェ#2

2012-01-12 | こんなの描いてた


編集部のYさんとCさんに誘われて、妹と参加したスキーツアー。印象的だったのはトマムリゾート。旭川からさらに定期列車で移動。降りた駅がそのままリゾートの入り口。今では当たり前なんだけど,当時としては画期的?ただオープンしたばかりでまだあちこちは工事中。雪原にゲレンデとホテルしかない光景は圧巻。移動中、ちらつく雪の中に『トマムリゾート社員寮』の看板を見たYさんがひとこと。
「たしかに、おいそれと(自宅から)通えないところだなあ」

聞いたことのない地名や気候情報にドキドキ。南関東のゆるーい気候に育った私には、氷点下20度なんてどう想像していいのかわかりません。北海道の真ん中、トマムで初めて体感した氷点下の感想は、『寒い』ではなく、『痛い』でした。



私をスキーに連れて行って♪ 北海道スキー、スキー♪ MY HOME ギジェ#1

2012-01-05 | こんなの描いてた


お正月休みの間に旧い原稿を整理しておこうと思ったんだけど、なんだか慌ただしくて、まったく手がつけられず。
で、ちょうど季節柄ぴったりのカラー原稿がでてきたのでこちらをちょっこし。



全日空とJALが北海道スキーツアーを売り出して、あの手この手でお客を獲得しようとしのぎを削っていた頃,描いた話でございますね。

MY HOME ギジェ・グラフィティ#28、もはや4コマではない‥

2011-12-01 | こんなの描いてた


これだけみたら、なんのことやらわからん。

4コマを始めたのは、コマ割りが楽だったから…というのは半分本当です。だって、わかり易いでしょ。進行方向は縦に一方通行だし、大きく書きたければ2コマ3コマをぶち抜けばすむんだもの。この回は明らかに4コマではありません。斜めにきってあるあたり、ちょっと漫画っぽく意識した?訳ではなく、時間の同時進行を何とか表現したかったんですよ。

話を進めるというより、四角の構図の中にどうやって絵を描き込むか,と、いうほうに、意識がいっていたように思います。
だから私のは4コマ漫画ではなく、コンテ漫画だったんですねー。(そんなんありですか?!)
というわけで、こちらをクリックしてから、もう一度ごらんください。

ところで四角の中に納めたい、という欲求が強い割には、いつもはみ出しております。特に「べた塗り」は当時から大の苦手。フォトショップのべた塗りすら、私には微笑んでくれないような気がしています。

MY HOME ギジェ・グラフィティ#27、言いふらして欲しかったら、相手に「話しちゃダメ。」と、念を押せ…

2011-11-24 | こんなの描いてた


些細なことなんですが、掲載時、4コマ目のネームは

「だって…」
「これ、果たし状よ」
でした。

声に出して読んだ時、ブレスが不自然に思えてずっと直したかったのです。
それで、ちょっと直してみました。







MY HOME ギジェ・グラフィティ#26、ルンペン、浮浪者、ホームレス、そして「東京ゴッドファーザーズ』へ?

2011-11-17 | こんなの描いてた


私が子どもの頃は『ルンペン』って、大人たちは言ってました。
今で言う『ホームレス』のことを、です。

横浜は港町なもので、港湾労働者が多く集まります。地方から流れてきてそのままホームレスになる人も多かったようです。
公園の一角が青テント村になっているのが当たり前。その横を、子どもたちが走り抜け、カップルが散歩する。おばあちゃん,おじいちゃんたちは「ルンペンに近よっちゃ行けない、誘拐されるよ。』って、言ってました。それでも共存するための不文律のようなものがあって、お互いはけっして関わらないように気をつかっていたフシもあったのです。

やがて呼称が「ルンペン」から「浮浪者」にかわり、バブルの頃に「ホームレス」と変化していきます。
その辺りからでしょうか。『おやじ狩り』『粛正』『大掃除』と称する、一部の学生や社会人によるホームレス襲撃が繰り返されるようになったのは。ホームレス同志の関係も微妙に揺らぎ始め、自らの覚悟でそうなる人より、仕方なくそうなってしまう人の比率が増えたという説も出てきたりしました。

10年ほど前、自宅近くの公園でホームレス同士の殺人事件が起こりました。
間もなく公園の一角にあった青テント村が解体され、公園全体が造成し直されたのです。すっかり地形が変わり何となくよそよそしかった新公園でしたが、数年前、造成前からあった池にカルガモが渡って来ました。以来留年しているのか、震災の後、小さな群れができていました。どうやら渡ってきたつがいが、ひなを生んだようです。
夏の台風のあと、小ガモたちが心配で様子を見にいったら、同じような目的の人たちが三々五々。7羽の無事な姿を確認しては、安心したように帰っていきます。その中のふたりの男性の会話が聞こえてきました。
「あー、帰ってきてるなー」
「よかった、よかった!」
「自分の家が何処かちゃんと知ってるんだな、」
「たいしたもんだ、」
ふりかえってみたら、このおふたり。本物のホームレスでした。

このあと、「東京ゴッドファーザース』が無性に見たくなりました。

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