幼稚園に行っていた頃
毎日のように考えていたことがある。
自分が幼稚園に行っている間に家も両親も妹も祖父母もすっかり消えているのではないか、と。
それは夢に見るほどの恐怖。
怪獣やら妖怪やら何やら得体のしれないものに追いかけられたりする夢だと
最後にみんなと友達になって終わり。
でも全てが消えている夢は消えてしまったままで
何か大声を出した瞬間目が覚める。
夢でよかった!ホッとして朝ごはんを食べる。
ところがそれがとうとう現実にになってしまった?
戦争。
ある日突然帰る家がなくなる。
家族がいなくなる。
周囲には知り合いもなく、言葉すらも通じない。
いやだ。
ちょっとコンビニへ、行かれない。
ちょっとスタバに、行かれない。
ちょっと買い物に、出られない。
ちょっと映画館へ、行かれない。
いやだ。
犬の散歩も
子供たちの送り迎えも
いや、通勤通学通院さえもできない。
いやだ。
食べるものもも
安全な飲み水もない。
電気もガスも使えない。
いやだ。
ネットが繋がらない、
不安なニュースばかりが流れる
情報ソースが混乱する
何が本当かわからない
そして助けは来ない絶望感だけはたっぷり。
いやだ。
感情が硬直し泣くことも笑うこともできない。
相手を殺すことになる。
相手に殺される。
自分肉体だけでなくアイデンティティも精神も帰る場所を奪われる
いやだ。
そしてその何倍も怖い。
戦争体験者の母が常に言っていたこと
「振り上げた拳は、収める方が難しい。
戦争は始めるのはかんたんだけど、終わらせるにはその何十倍何百倍のエネルギーがいるの。
だから始めない努力は怠けたらダメよ。」
始まっちゃったよ!
だから今、なんとかして終わらせる努力をしていかなきゃならない。
戦争する人がよくいうセリフ
「◯◯を守ために戦う、」「正義のために戦おう!」
「守るために回避の努力をしよう」とは言わないし
「正義」は人の数だけあるから相手もまた同じだって思わない。
体よく戦争責任を〇〇や『正義』に押し付けてすり替えているだけ。
私は
呑気に好きなことをして暮らしたい。
ちょっとだけおしゃれして、
漫画描いて
絵を描いて、
友達と会ってお茶したり
遊びに行ったり
わんこの散歩に行ったり
お気に入りのコースを走ったり
美味しいもの食べたり
ミーハーに生きている。
平和ボケと言われようがノンポリだと言われようが。
どこかの富豪のように何十億も寄付なんてできない。
デモ参加もままならない。
無力だと思い知らされることのなんと多いこと!
それでも何かできることがあるはず。
世界に絶望するのは、
いやだ。