去年の11月に取材に出かけた愛媛県宇和島市の清五郎農園から、みかんが届きました。
清五郎というのは、いわゆる『屋号』。この農園を拓いた先先代のおじいさんの名前からつけられたそうです。
さてその清五郎農園を取り仕切っているのが田中さん。こんな感じの人。
宇和海をのぞむ山の急斜面にみかん園が広がっています。
これが通称「20号」いわゆる愛媛みかんはこの種類。甘さとフルーティーな酸味のバランスが良く、関東の人に受けが良い、とか。
こちらが、『早生(わせ)』この3Sサイズの果実が丸ごとみかん大福にもつかわれています。『20号』に比べると味が濃い、とのこと。「濃い」というのは、どうやら、酸味も強いという意味らしいのです。
おそるおそる試食。エ?え?どこが酸っぱいの?それよりも甘くてみかんのコクがぐっと詰まってる。比べてみようと、20号も試食。
うわーん!!わからない。関東ッ子の私たちには「どっちも甘ーーい!!どっちもおいしーーい!!」
これからひと月さらに樹で完熟させてから出荷するというのですから、その時の味はもっと甘いってこと??
田中さん曰く、みかんは大きくなるほど味の尖り(酸味)が消えて甘さがつよくなる、とのこと。
糖度の平均は11~12度。宇和島農協では糖度が12.5度以下のみかんは規格外なのだそうです。
こんなおいしいみかんを作るコツってなんですか?」と思わずきくと
「いやあ、あったかい土地ならみかんは植えとけば育つよ。」
宇和海が太陽光を反射させるのでたっぷりと暖かい光を浴びてみかんが育ちやすい環境であることは確かですが、夏場の雑草とりや、摘果作業、などこの狭く険しい斜面での作業は決して楽ではないはず。
「あっちはブラッドオレンジ、こっちにはシークワーサー、」
「これはジャバラ、あれがカンペイ、不知火、宇和ゴールドもあるよ」
希少なものから、高級ブランド種まであちこあちにすくすくと育っています。
「宇和のみかんは、本当においしいから。是非食べてみて。」
はい!ぜひいただきます!!
というわけで、
1月は「はれひめ」です。
表面に凸凹があり器量はよくありませんが、その味は甘くてジューシー。
袋もスジも柔らかく、そのまま食べても全く違和感がありません。まるでジュースをそのまま飲んでいるようです。
収穫期が短くて、すぐにポンカンの出荷がはじまってしまうため、関東には一般にほとんど出回る間がないそうです。
間もなく「ポンカン」の季節。
清五郎農園のみかんは、無選別、農園でじか詰めなので大きさはまちまち。そのかわり選別ローラーを転がされていないので、果実に負荷かかっていません。そのため、通常の箱詰めみかんより、傷み難いそうです。
現在はネット販売はせず、FAX、電話での注文のみ。料金も着払い。4kgのお試しセット1,980円~(送料込み)+着払い手数料。クロネコヤマトさんのお届けです。
興味のある方は販売代行をしている(株)フォーシーズン045-350-8330へお問い合わせください。注文用紙をFAXでお届けします。ちょっこし広告だ!
きけば箱に書ききれないみかんの種類がまだあるそうです。リクエストしてみてください。
ちなみに我が家はふたり暮らしなので4kgも食べられるかと心配でしたが、全くの杞憂に終わりました。毎日食べても飽きなくて、先週届いた箱が実はもうほとんど空っぽです。
あんまりおいしいので、私も何かできる形で協力すべく現在作業中。田中さんまっててね!!