横浜焼売(シウマイ)物語2023

2年ぶり再開。ハマっ子のソウルフードは崎陽軒のシウマイ。漫画書き柴犬溺愛。落語らぶ。晴れ時々ランニング、更新随時

ゆく午、くる未。笑門来福。

2014-12-30 | 日常茶話


いよいよ今年もあと1日。
先日見た南部線の車両

そして、
ポンパドウルの期間限定&
新製品の干支シリーズ


今年最後の忘年会は縁起の良いこんな名前のお店。


そして今日は今年最後のブログ。

明日は大晦日です。
来年もどうぞよろしく。
みなさま、良いお年をお迎えください。


火の用心

2014-12-29 | 日常茶話


それはま夜中に聞こえた異常な音から始まりました。

ゴゴゴゴゴッ!!バボン!!ドン!!!

本能的に外に出ると
刺すような寒気の中。男の人が大きな声で電話をしている声が。
『…はい!!そうです!…丁目…番地付近。はい,今です.燃えてます!!」
そして煙。
場所は我が家のある路地の一つ向こう側。
目と鼻の先です。


いきおい良く燃え上がっているのは,長い間放置されていたバイクでした。

通報していたのは第一発見者らしき男性。
ほどなく騒ぎを聞きつけてご近所の人たちが集まってきました。

幸いな?ことに消火栓が目の前に。

消防士のyさんが非番で,数人の男性と一緒に消火にあたりました。
同時にバイクがおいてあった横に建っている木造の家にも水をかけて防火。
バイクの火も間もなく鎮火しました。
一件落着、

…と思われました。
その時

ふと見あげた木造の家の二階にある雨戸の戸袋の中が、何やら赤いのです。
羽目板の隙間から見えるいやな色の光

『火が中にはいってる!!』
『あーいかん!!!!』
『水だせ!みず!!』
ガチャン!!
町内の人が持ってきた竿で二階のガラス窓を破り、ホースの先を伸ばして放水。
しかしまったく効果なく、煙がどんどん上がり出しました。
『消防は?!!!』

ほどなく消防車が到着し、消火が始まりました。

辺り一面きな臭い匂いが立ちこめ、煙が充満して数m先もう見えません。
このあたりは住宅が密集している古い町。
この燃えている家の横にもうしろにもキッチリと家が建っています。
そのほとんどが、昔ながらの木造戸建て。
そして暮らしているのはお年寄りの世帯。

狭い路地に普通の消防車ははいることができず、
消火栓をさがして消防士が走り回ります。

周囲に人が集まり始めます。
やじ馬、と一言で括られますが
ほとんどの人は情報が欲しくてやってきているのだと痛感しました。
普段町内の消防訓練の指導員に来てくれる消防士の方たちが、
状況を説明しながら、不安そうなお年寄りを労っているのが印象的でした。

「怖かったでしょう。みなさんケガはありませんか?」
「いま,中に未だ火が残っているようなので、ベランダから消防士がはいります。」
「どなたか、この家の持ち主の方に連絡がとれるかたいらっしゃいますか」
もらい火食らったこの一軒家の主は先日亡くなり、今は空き家です。
すぐに町内会長さんが自宅にはしりました。

初めに燃えたのは一台の放置バイク。
それもミニ。
しかし、ガソリンタンクが爆発したときに巻上った火柱の高さは
二階建ての家の屋根に届くかと思われるほど大きなものでした。
その時の火の粉があの細い雨戸の戸袋の羽板の隙間から入り込んだのでしょう。
乾燥した空気と、無人の家屋はまさにオーブン状態。

火事がこんなに恐いと思ったのは正直初めてでした。
学校で避難訓練をしていても
町内の防災訓練に参加していても
実際には役にたたない事を痛感しました。
訓練が役に立たないのではなく,何となく参加しているだけでは役に立たないという意味、です。
炎もそうですが煙がとても恐ろしいもだと痛感しました。

この火がもし一件だけでなく延焼していたら?
狭い露地は行き止まりが多く入り組んでいます。
消防車は入れません。

そして今回の火事のいちばん怖いところは『放火』の疑いがもっとも濃厚という事実。

放置バイクだけでなく、
路上に出しっぱなしの違法駐車のバイクはこの町内の至る所に。
そのうちの一台は何と、
別の消火栓の前の消火用具入れの前を塞ぐようにおかれていました。

今回は初期消火が的確で通報が早かったため
一軒家の中が燃えただけで鎮火。
それでも確認作業を終えて消防隊が引き上げたのは明け方でした。
「火事は火が収まってからも,炎が残っていることがあります。
これが確実にないことを確認し終わるまでに時間がかかります」といわれました。

今、町内は見回りが厳しくなっています。

自分のところが火元にならないよう、
それ以上に火元にされないように
本当にご注意下さい。

火の用心。












裏通りの古書店

2014-12-28 | 横浜ラブ
馬車道商店街から桜木町駅に向かって歩くと、昭和50年代の雑居ビルが残る一角があります。

エレベーターも人が4人も乗ったらいっぱいになってしまうような小型の旧式のものが一基だけ。
階段は急で、壁はコンクリートにモルタル仕上げといったビルとビルの隙間を埋めるように建っている細長い建物は
時代に取り残されて,空きテナント増えているとききました。
すむ人のいないビルは夜になっても灯りが入らないので、そこだけがぽっかりと暗い闇に沈んでいるのですが、


その小さなビルの入り口は優しい電球色の灯りにうかびあがっていました。


中島古書店

実は2年前にオープンしていたのでした。

実際に入るのは初めて。
急な階段を登ると2階が店舗。




中には文芸(詩がメイン)や音楽史美術史にかかわる本が壁一面にならんでいました。
どこかのお家の古い書庫に紛れ込んだような錯覚。
実家にもある本がちらほら。
ああ、あれは今は古書の部にはいるんだわ。と奇妙な気持ち。
こんな本が出ていたんだ、どんな人が読むのかしらと凝った装丁に感心したり。

あとからサラリーマン風の人がやはりフラッと入ってきてじっくり書庫をながめてました。

クラッシックの歌曲が流れる不思議な宇宙をそれぞれが自分一人のカプセルに入って漂っている、
そんな感じ。



奥の机にいた若いオーナーに伺うと
13時~22時まで営業しているのだけれど、月曜日は仕入れとかがあるため休みだそうです。






心遣い

2014-12-27 | 日常茶話
ご近所のフレッシュネスバーガーでテイクアウトをした時のこと。

注文したのはスープセット。

中は液体ですからなるべく気をつけて持ち帰っても袋に少ししみ出したりするもの、と覚悟して開封しました。

すると


こうしてきれいにぴったりラップがかけられているではありませんか。


袋の底にも一工夫。


小さな事かもしれませんが、
おかげさまで美味しく気持ち良くいただきました。
ごちそうさまでした。





公園整備

2014-12-26 | 横浜ラブ
野毛山動物園からつり橋を渡ると、展望台のある通称;フラワー公園にでます。
去年から今年の春にかけて野毛山公園一帯の耐震整備がすすめられ、動物園も含めて広い範囲が
修理改築再整備されたのでした。

その公園の一角に古い大きな切り株がありました。


根っこを取り除くには大きずぎるのか。
これを掘り出すと土砂がくずれてしまうのか。
いろいろ事情があるのかもしれませんが、


こんな形になりました。


こういう采配って、個人的にはけっこう好きです。

カモメのみなさん

2014-12-23 | 横浜ラブ

カモメです。


たくさんいます。


川に…。


大岡川は横浜市を流れる二級河川のの一つ。
港と内陸を結ぶ運河で、沿岸は桜並木の名所です。

建物が林立しているためつい忘れてしまうのですが、
こうしてあらめてみると、ホントに海が近いのですよ。
鉄道陸橋の向こうはもう、みなとみらい。

野毛と吉田町の間にある都橋(みやこばし)からの眺めです。







〆は雑炊でしょ、

2014-12-22 | 日常茶話
お鍋の季節です。

ここにあるのは何の変哲もない普通の土鍋とコンロ。


中には海鮮の寄せ鍋。


がっつりと平らげて、具がなくなりますと、
出汁を足します。


ご飯をほぐしながら加えて、
丁寧に卵をまわしかけ


絶妙のタイミングで一煮立ち。


ふふふふふ…

おいしいお雑炊のできあがり。


このお雑炊を作ってくれたのは

二十歳を4回ほど経験されたすてきなお母さん。
横浜の小さな居酒屋さんの大女将です。
お母さんがつくるふんわりと優しいお味のこれが食べたくて、

年に一度のすてきな飲み会は、いつもここ。

私鉄沿線の小さなおみせ。
地元のサラリーマンや常連さんでいつもにぎわっています。


柳家小三治・三三(さんざ)親子会

2014-12-21 | 落語ラブ
お久しぶりの柳家小三治師匠の高座。

噺家さんとしては3人目の人間国宝になれらてからは、初めての関内寄席です。

前売りも,早々に完売という盛況でした。

前回の関内寄席ではしっとりとした江戸の古典「芝浜」を聞かせていただきました
さて今回は。

元気いっぱいの前座さんの噺から、

小三治師匠の愛弟子、三三(さんざ)師匠の登壇。
この後に続く師匠の高座との橋渡しを
二番煎じという古典で彩りました。
火の用心の番回りの旦那衆の番小屋で暖をとりながらのやり取りが飲み食いを交えて語られます。
掛け合いの絶妙さと、酒を飲む,汁をすする、熱々のネギをほおばるといった所作が扇子一本を小道具に
リアルに再現されます。
客席が一瞬にして江戸の番小屋にタイムスリップしたかのようでした。

そして、トリは小三治師匠。

前回は病後でちょっとやせられていたように感じられましたが、今回は足取りもしっかりと登場。

実はこの日(14日)は選挙の当日でした。
さっそく、師匠の枕(前振り)はこの話題で炸裂。
永年の投票所である中学校がなくなってしまった(建物は残っていて、某NPO団体が使用中)ことに投票に行き、はじめて気がついたといいます。
師匠は東京都新宿の出身です。今の少子化人口減少の影響がリアルに伝わりました。
そこからまあ、ちょっとした選挙談義。
会場はうなずく人、拍手する人、どんどん師匠のペースに巻き込まれます。
そして語られたのは
知らないことやわからないことも知っていると言い張って話をこじつけて行く滑稽なやりとりが絶妙な
「千早振る」
江戸の発音が小気味好く、緩急をつけておおらかに流れます。
世相をぴりっと風刺して
小三治ワールド炸裂。
満場の拍手で、幕が下りました。

三三師匠の噺は旦那衆が見回りの同心をごまかそうと,燗した酒を薬だと言い張ります。
小三治師匠の噺は知ったかぶりの大家があくまでも時節の解釈を言葉でこじつけていきます。
どちらの噺も相対する側がわかっていながらとぼけて応酬する言葉の妙が面白い古典落語。
みごとに息のあった親子会でした。

良い噺を聞いた後は、おいしい食事の後の満足感に似ています。
ああ、ごちそうさまでした。

演目はこのとおり。



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あ!ちはやふる,ってアニメも漫画もありますが、それとは全く別ものですよ。





伊勢佐木町で会いましょう

2014-12-20 | 横浜ラブ
伊勢佐木町(いせざきちょう)といって、『ゆず』を思い出す人は平成世代
『青江三奈』といったら昭和の人。


伊勢佐木町は、明治の開港ともに山手の元町商店街と並んで発展した横浜の古いショッピングストリートです。
明治時代
横浜には外国人の暮らすエリアと日本人の暮らすエリアをわける関所がありました。
それが現在のJR関内駅あたり。関内という地名はこの先が関所の中であることを示したものです。

その関所を挟んで海側に外国人居留地。馬車道商店街には外貨両替商の店舗が軒を連ねていたそうです。

反対の山側が港の労働者や横浜で一攫千金を狙ってやってきた商人等が暮らす下町。
この中心にあったのが伊勢佐木町です。
この商店街は1丁目から7丁目まであります。そうかくと、とんでもなく広い区域と思われるのですが、
伊勢佐木町という町名を冠しているエリアというのは東から西にのびる鰻の寝床のようなたてに細長い一区画です。

一番関内に近い1丁目と2丁目を伊勢佐木モールというメインストリート。
ゆずが路上ライブをした横浜松坂屋(現・カトレアプラザ)や
ペコちゃんの不二家のレストラン一号店もここにあります。(不二家開業店は、横浜元町)

こちらはさらに西に進んだ4丁目。
この辺りは横浜の浅草。というと雰囲気が伝わるかも。
きりっと鯔背なおじさまや、きびきび働く女将さんをよくみかけます。
老舗の料理屋などがあるのもこの辺り。

その一角に、伊勢佐木町ブルースの碑。



伊勢佐木町ブルースは昭和50年代のヒット曲で、青江三奈さんのハスキーボイスとともに
伊勢佐木町の名前を全国区に押し上げました。

ボタンを押すと、曲が流れるという仕組み。

私が写メしていたら、そばにいたおばちゃんがわざわざボタンを押して曲を聞かせてくれました。

この界隈は横浜でもディープゾーンに隣接しているため、夜はとってもグローバルな空気になります。
近年再生都市計画が進み、モダンな風情に変化しつつありますが、

やっぱりこの町はこんなやんちゃなメルセデスがよく似合う。


余談;
時々伊勢崎町と書かれたガイドブックがありますが,これ間違い!
伊勢佐木町と書きます。
この地区は幕末に道路建設の尽力をした三人の庄屋さん(伊勢屋中川次郎兵衛、川儀右衛門、佐々新五郎)の名前にちなんだというのが有力説だそうです。

youtube com ? 青江三奈 伊勢佐木町ブルース YouTube


ゆずYouTubeオフィシャルチャンネルはこちら。https://www.youtube.com/user/yuzuofficial