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祟り、迷信をどこまで信じるか『骨灰』

2024-03-22 07:40:31 | ミステリー小説から見えるもの
江戸時代から戦後にかけて東京は地中深くどこでも大火、戦争の後の屍があったとしても不思議では無い。都心での建設ではまさに土壌深くをも調査しすることで始まるが、その地鎮祭などを仕切る企業が人柱を侵した事で、そこに居合わせた人に乗り映る奇妙なミステリーが始まる小説だ。現代、その慣習は続いており不気味な何かが起こっても不思議では無い。本書にもある、魔除けのお守り、祟りを避けるお守りがあれば大金でも買いたいと思うのは現代でも同じような気がする。人は迷信など表向けには信じないようで実は心ではお祈りをするものだ。
『骨灰』冲方丁
「概要」大手デベロッパーのIR部で勤務する松永光弘は、自社の高層ビルの建設現場の地下へ調査に向かっていた。目的は、その現場について『火が出た』『いるだけで病気になる』『人骨が出た』というツイートの真偽を確かめること。異常な乾燥と、嫌な臭い――人が骨まで灰になる臭い――を感じながら調査を進めると、図面に記されていない、巨大な穴のある謎の祭祀場にたどり着く。穴の中には男が鎖でつながれていた。数々の異常な現象に見舞われ、パニックに陥りながらも男を解放し、地上に戻った光弘だったが、それは自らと家族を襲う更なる恐怖の入り口に過ぎなかった。
建築予定の場所では地鎮祭などお祓い、お浄めをすることは慣習になっているが、この小説はそのお浄め場所での祟りに触れ、不気味な出来事が発生していく。
ー地下での粉塵に呪われた光弘は、家族に様々な異変が起き始め、それが祟りかもしれないと御守りを購入する。だがその金額は予想以上に高く、二度までも余儀なくされる。が、家族の安全を考えると止めるわけにもいかず原因追及すると地鎮祭を司る企業(玉井工務店)から思い以上に故人が出てきた時には要注意と警告する。



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