@アジアで立身伝として、6人の創始者・経営者の成功への秘話、苦難等を記述したビジネス本。中でもタイ国籍でありながら中国で成功、それも種の商売から起業したタニン・チャラワノン氏、(CPグループ・3兆円規模の多国籍企業)「三利」(消費者・国・会社)からの信頼が必須であり、誰よりも早く先見性の目を持って投資していく姿勢には驚愕した。因みに、日本の取るべき今後の産業は「農業とエネルギー開発」(弘兼憲史)だ、と私も強調しておきたい。オランダは世界有数の食品輸出国であり、日本は多くの農地を今や休耕地にしておくのは勿体無い。
『島耕作のアジア立志伝』鈴木真美
「概要」「アニメ×ドキュメンタリー」という今までになかった斬新な手法と、アジアの人々から「日本が初めて、本気でアジアに学ぼうとしている」と評される徹底した取材、充実した内容は、空前絶後。ビジネスマンからアジア経済、アジアのビジネスの動向に関心の高い一般層まで、アジアの急成長の秘密をリアルな実感と共に体感でき、とりわけ、これから「アジアの時代」に生きる若者にとっては、「就活」の必読書になります。日本企業に就職し、アジアで働くのはもちろんのこと、新時代に新しい生き方を実現しようとするすべての人の心に火をつけるタイムリーな一冊です。
ー「日本の若者は草食系と呼ばれおとなしい人が増えた」(競争力のない、平和で平凡な世界)
少子高齢化では市場拡大は無く経済は自然と低迷する(政策の見直し必須)
アジア立身伝と言われる6人の苦悩と成功する姿を学ぶ(これからはアジアに学ぶ時代)
「選択と集中」から今後は製造も、生産も、販売も海外が基本となる
日本の取るべき方向は「農業の産業化」
世界農産物輸出大国は1位米国、2位はオランダ
ー「情熱こそ人生を動かす」アジアでの6人の立身伝を伝える
・タニン・チャラワノン(CPグループ会長:タイ国籍、3兆円を超える華僑多国籍ビジネス)
三方一両「三利」(民衆に有利(民衆からの支持)・国に有利(税増収)、会社(販売)
「危険=機会」中国市場での先見性・リスク投資を果敢にした(政府からの信頼)
積極的な投資(誰よりも早く多くを投資:中国市場・農村での種・養鶏から始まる)
・モリス・チャン(TSMC会長)今までにない仕組み作り54歳で起業
日本の「垂直統合型」から「水平分業」での半導体製造での成功
いち早く異常を検知ラインを改善できる仕組み(不良品率の低下・イノヴェーション)
若いエンジニアの人材投資と秘密保持(なんでもこなすラインの仕組み)
・トニー・フェルナンデス(エアアジアグループCEO)顧客からのヒアリング重視
たった2機と5千万円の資金から起業
徹底した現場主義・顧客の意見・経費削減・変動運賃制(季節等で変動)
役立つ仕事・理想を形にする(恵まれない人を助ける・運賃は利用者から聞く)
「人生は困難なもの、近道は無い、だから自分でコントロールできることはやる」
・張 瑞敏(ハイアールCEO)社員のやる気の意識を変える・責任者・経営者
社員一人一人が経営者として考え実行(自主作業・賞罰を与える)
「粗悪品を自分の手で破壊する」粗悪品の改善
・ジャンバルジャムツ・オドジャガル(MCSグループ会長)地下資源の活用・運命に和せよ
利益をもたらす事業に徹底(人材は境外留学経験者・専門知識人)
巨大市場(中国)を意識した戦略、石炭液化事業(輸出)
・スルタン・ビン・スレイヤム(DPワールド会長)ドバイの海の摩天楼(ネズミが像を襲う)
資源がないからこそ中心的な存在感を目指す(経済特別区に企業誘致)
「建設・施設があれば人が集まる」」(大型船の入港可能な港:35隻)
大きな市場(アフリカを見据えた投資)