@1人組の夫婦の離婚(原因は長男の不祥事から事故死)から周りの人・家族への愛と嫉妬が複雑に絡み合うミステリー小説だ。離婚で孤独感を味合うことは逆に誰かに恋して愛することで克服したいと思っているのか。人を思うことは決して悪くはないが家族が絡む人をその対象にするのは道徳違反になる。孤独は決して悪いことではない、ただその楽しみを一人では見つけれないのかもしれない。
『九月が永遠に続けば』沼田まほかる
「概要」高校生の一人息子の失踪にはじまり、佐知子の周囲で次々と不幸が起こる。愛人の事故死、別れた夫・雄一郎の娘の自殺。息子の行方を必死に探すうちに見え隠れしてきた、雄一郎とその後妻の忌まわしい過去が、佐知子の恐怖を増幅する。悪夢のような時間の果てに、出口はあるのか――。人の心の底まで続く深い闇、その暗さと異様な美しさをあらわに描いて読書界を震撼させたサスペンス長編。
ー離婚家族に生まれた不幸な結末。人を思い愛することから自制できなくなる。家族との絆を打ち消すような人間関係を繰り返し、ついには嫉妬が事件を起こす。
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