@大都市で、記憶を突然失くしたら人はどんな行動を取るだろうか。 現代では自分を証明できる証を常時持っているかが鍵となるかもしれない。若者は「漂流」だろうが、老人の場合は「死と直結」する。いずれも「記憶喪失」は他人事かもしれないが、もし自分がなったら何を得て、何を失うのか恐ろしく成る。 映画では現代の若者のインタビュー実録が興味深く感じる。
『Italian Studies』
作家のアリーナ・レイノルズ(ヴァネッサ・カービー)は、ニューヨークを訪れている時に突然記憶を失い、マンハッタンの街を彷徨い歩く。周りの音、騒音、人々の声が何かをアリーナに物語るように、アリーナの意識には何故か想像上の会話、彼女自身の短編小説の断片が浮かぶ、だが何も思い出せない。やがて、ティーンエイジャーのサイモン(サイモン・ブリックナー)と知り合いになる。失われた女性に惹かれて、サイモンはアリーナを友人に紹介するとアリーナに一緒に生きようとする希望、期待、不満など、さらに社会、文化、芸術など若者の生き様、人生観を知らされる。やがて読者ファンから自作小説本を見つけ、自分を取り戻そうとする。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます