ちょっと気になるいい事、言葉、最新技術

書籍、映画、旅、最新技術から選んだ心に残るもの。速読者向けは、青文字表示。内容は小学生でも理解できる表現使用

武士は切腹、妻の自害する方法とは 『日本庭園の秘密』

2021-08-17 07:45:13 | ミステリー小説から見えるもの
恋愛関係のもつれと人の「欲」が2つの殺害事件へと繋がるのがこのミステリー小説である。この殺害事件の解決が実は最後の最後にことの熾りを作った「知能」犯人像が浮き上がる。それは癌の権威を盾に精神的苦痛を患者にすることで、人は精神的に脆弱な状態で癌「不治の病」だと言われるとどうなるのか、をこの小説では心理的な人間の行先行動までを読み、間接的な犯罪を実現する。 興味をそそるのは日本の伝統「武士の切腹」と「武士の妻の自害」の違いが事件の解決ヒントになる。
『日本庭園の秘密』エラリー・クイーン
「概要」流行作家カレン・リースのニューヨークの邸内に美しい日本庭園が造られた。だが、まもなく彼女はその庭をのぞむ一室で怪死を遂げる。窓には鉄格子、開かずの扉、事件現場に出入りした者は誰もいない……。この密室事件に、名探偵エラリイ・クイーンが超絶論理で挑む
「知的操作過程」いわゆる知能犯と言われる殺害事件の仕組まれた犯罪がこのミステリー小説である。 この小説では2人のリース姉妹と2人のマクルーア兄弟が互いに恋した人を傷つけ、才能を利用したのだ。姉妹の姉は作家で美人で有能、兄弟の兄は医学博士で癌の権威を持った有能者。その弟が姉妹の姉と結婚、一児を授かる。だが、弟の趣味である拳銃が姉の誤操作で暴発、弟を亡くす。すると姉はその死を悩み一人の子供(女の子)を兄弟の兄の養子にする。それを仕組んだ妹は姉の暴発を犯罪だと罵り、遂には姉の作品を自分の作品として売り出し、兄との婚約をするまでになる。
ー妹殺害事件は密室でその第一発見者が実は養子にしていた娘で他に犯人に繋がる証拠もなかった。さらにその姉が隠れていた場所で妹の事件の前に発見されたがそれが自殺と断定される。なぜ姉妹が殺害されたのか、その背景等繋がり捜査をクイーンが開始する。


世間を変える最初の一歩『42 世界を変えた男』⭐️5

2021-08-16 08:07:51 | 映画から見える世の中の動き
1945年は第2次世界大戦が終戦を迎えた年、米国では急速な経済成長時、人種差別問題は一向に変化が見ない世間だった。だが、一人のニグロ野球選手(プロ野球最初の黒人選手)、ロビンソンの活躍がチームに好影響を与えるとチームが、そしてファンの意識が変わり出した。さらに多くのニグロの野球少年たちへの勇気と「誰にでもチャンスがある」を広げた事は素晴らしい。もう一人のヒーローは、ジェネラル・マネジャーの勇気ある行動が世間を大きく変えたのだ。この映画のテーマは「忍耐力」と「信頼」だ。
『42 世界を変えた男』
1947年NY ドジャースに初めての二グロの野球選手ジャクソン・ロビンソンを登録、「超人的」だと大活躍していくフィクション映画だ。「忍耐力」この一言がこの映画のテーマかも知れない。人種差別で二グロの記者さえも記者席には入れなかった、そんな時代の誹謗中傷、侮辱行為に打ち勝つには自分の野球で結果を出すことだと悟る。最後には大勢のファンが支え、ロビンソンの姿に目頭が熱くな流。感動映画そのものだ。映画での印象に残る言葉、それは一人の白人ファンがロビンソンに言った言葉「才能ある奴にはチャンスがある。がんばれ!

戦争で残るのは「無惨さ」だけ『ナポレオンの影』

2021-08-15 07:57:31 | 歴史から学ぶ
人には偶然という時が何度か出会うが、戦闘の真っ最中にその「恋敵」仇敵と出会い、仕留めることだけを望んで兵役となった男の執念が実った。 だが、「戦死」という運命で終えたのはとても悲しい。この若者の人生は一体何だったのだろうと、恋に敗れその恨みを晴らし、自身も亡くなるという、切なく悲しみだけの「無惨さ」が残った戦争で得るものは悲しみだけ、それに机上で命令する「勝者上層部」の満足感。 首相が国民を犠牲にしてオリンピックでの満足感に慕っているのと同じだ。
『ナポレオンの影』コナン・ドイル
時代はフランスナポレオンがエルバ島から脱出、再び皇帝に即位、ウオータールーの戦いで英国が勝利、ナポレオンは再びセントヘレナ島に流され晩年を送る。
ースコットランドに住む若い青年ジャックと従姉妹魅力的なエディー、ジャックと同年の仲間ジムが恋の三角関係となり仲違いする。 エディーはジムが医者の免許に合格すれば結婚する約束をした。そんな時に漂着した一人の漂浪軍人ド・ラップを看病するとエディーと仲良くなり、誰も知らないまま二人が結婚、スコットランドを離れていく。時はナポレオンがエルバ島から脱出、兵を再び起こした時だった。
ージャックは置き手紙からその軍人がナポレオンの副官ボナベントラ・ド・リサックだった事を知り、ジムと共に兵役を申し出る。やがて英国vsフランスのウオータールーの戦いが始まる。フランスの親衛隊の先頭にド・リサックを見つけたジムは軍の命令の前に敵陣への突入を一人で開始すると他の兵も動き出した。やがて戦闘が終わると笑顔を浮かべて死体となったジムを見つけるとそこには瀕死状態のド・リサックがジムの砲弾を浴びて横たわっていた。エディーへの伝言と既に役割を終えようとする身をこのまま放っておくようにジャックに言うと、そのまま死を迎えた。


「好き・嫌い」を言える自分に勇気を『あなたの知らないあなたの強み』

2021-08-14 08:05:57 | 経営・リーダーシップに必要な事
人気コミック「宇宙兄弟」に学ぶ。自己、上司、仲間、その他他人の立場になり理解、人との付き合い方、人の考え方、捉え方、構え方、自分と他人の強みと弱みを知ることにより良いバランスの取れた思考行動が取れると言うことだ。
組織のストレスはちょっとした発見(見方を変える)で立ち直ることもできる。が、できなければ辞めればいい(苦労、苦難する無駄な時間を消す)、社会の、組織の常識が非常識になるとはこう言うことだ。(常識は常に変わると信じる)
だから自分に自信を持ち「好き・嫌い」を言える勇気を持つことかもしれない。
『あなたの知らないあなたの強み』古野俊幸
ー自分の強みを正しく理解し、他者の強みを認め、引き出し、組織の強みにつなげていく
ーFFS(Five Factors and Stress)理論とは
「凝縮性」「受容性」「弁別性」「拡散性」「保全性」の5つの因子の多寡とその順番を通して人間の潜在的な強みを把握する、小林惠智博士が開発した理論
「凝縮性」=固定・強化させようとする力
「受容性」=外部を受け入れようとする力
「弁別性」=相反する2律にはっきりと分けようとする力
「拡散性」=飛び散っていこうとする力
「保全性」=維持するために工夫改善していく力
日本人の6割は「最初の一歩」が踏み出せない   —「保全性」と日本人
    周りの人を味方につけて背中を押してもらう
ー「準備ばかりして行動できない」を抜け出すには   —「保全性」の強み
    情報を集め理論武装、その分野は誰にも負けない自信を持つ
ー同僚の足をひっぱりたくなるのはなぜか?   —「保全性」同士の関係
    仲間と切磋琢磨すること(仲間との競争意識を作る)
ー「決められない」のは立派な個性であり武器である   —「受容性」の強み
    トコトン議論を尊重、同意したプロセスを面倒見良くすること
ー「無茶振り、丸投げ上司」に出合ってしまった!   
    上司の無茶振りを成長の糧に変える(自分の思考転換を図る)
ーもし「興味ないんで」としれっと言い放たれたら  
    好きにやらせるか、仕事の意味付けを変えるといい
「冷たい上司」とストレスなく付き合うには   
    データや根拠を添えて報告相談する(感情より合理性重視)
ー「リスクを取らない上司」をどう動かすか  
    情動を揺さぶり、懐に入り込み同じ思いだと訴える
ーリーダーは強くないとダメなのか?   
    傾聴と共感、仕組みによるチーム運営に強みを持たせる
ー「お前、もういいよ」とつい言っていませんか  
    こうあるべき等の理由を丁寧に説明する


指導者の資格、人々の心を掴み、民衆をまとめる技がここにある『インビクタス 負けざる者たち』⭐️5

2021-08-13 08:03:21 | 映画から見える世の中の動き
人を、民衆を纏めると言う技がここにある。人種の偏見を見事に覆し南アフリカの新たな時代を築き上げた。それは誰もが興味ある「スポーツ」への情熱を向けさせ白人、黒人の民衆の心を集めたことだ。大統領自身の肝煎り、情熱を傾けたことで勝利することで徐々に民衆が結束し、優勝戦でその成果がでた映像は感動ものだ。政治家とはこういう時のこういう行動だ。日本の首相とは真反対なのはとても残念だ。
『インビクタス負けざる者達』
これは南アフリカのマンダラ大統領が誕生してからのドキュメンタリー・フィクション映画だ。
マンダラ大統領の数々の印象残る言葉
 大統領室で働くスタッフに対し「過去は過去 我々は未来を目指す」「許しが第一歩だ」「失脚の恐れ、危険を恐れるなら指導者の資格は無い、皆さんの一層の協力が欲しい」と白人社会(2%の人口)から異色混合経済を立ち直していくこと願い、目指した。
過去の遺産を捨てるのは簡単だが、それを引き継ぎ新たな世界・社会を作り出すには人々の理解と協力、さらに「異色人種への偏見」を捨てることから始まる。マンデラ大統領はスポーツで国民の心を繋ごうと努力、初戦を勝利するのが最初だと。ラグビーのチームに閃き(士気)を与え、勝ち抜きワールドカップが見え始めると民衆が団結し始める。


一枚の写真『同じ飯を食べないと判らないこと』

2021-08-12 10:18:13 | 一枚の写真
@ 『贅沢三昧の委員会には判らない、無責任・無管理が全てに繋がる』
「無責任・無管理」が全てをもたらしたオリンピックの不祥事、事件、事故、ざるのような予算管理等。得した人に予算の補填をまずお願いしよう。
得した人:ICO委員、菅内閣、JOC委員、小池都政、委託企業(建設・派遣)=権力+名誉+財源(金)
損した人:日本国民、スポンサー企業、飲食観光業、 =増税+投資効果減+収益減
開催意義の変化:福島復興〜観光客誘致〜コロナ対策
今後の問題:施設再利用と運用費
   国立競技場等の再利用、管理費だけでも年間24億円+巨額の整備費
            アクアティスクセンター年間6億円
オリンピック総予算(8月3日のブログ参照)
    誘致時予算 ¥7340億円が 終了時予測値¥3兆円〜4兆円
今後財政補填処理(都民への課税の前に)
  赤字分の補填はまず
    1、管理事務局の事務局長始め役員の全額報酬返還(管理責任)
    2、五輪大臣、JOC会長はじめ役員の全額報酬返還(役割不足及び管理責任)
    3、菅内閣の期間報酬返還(開催決定責任)
    4、小池都政及び役員の期間報酬返還(任せっぱなし・無責任)
    5、委託企業への違反・過剰請求分返還 (人材管理不足・過剰請求金額)
    6、IOC委員へのコロナ感染補填予備費補償 (コロナ禍での開催有無責任はIOC)

夢か欲望か 罠だと判るのはのその先『Zola』⭐️4

2021-08-12 07:58:00 | 映画から見える世の中の動き
@世間に上手い話など多くはない、単にダンスの旅に誘われたことが気っ掛けで、一旦金稼ぎの罠に嵌れば抜け出せなくなった一人の女性のロマンサスペンス映画だ。更に一度に大金を稼ぐ事に誘惑され慣れると人はいくら善人でも変わってしまうのだ。夢と現実は全く違う、その苦い経験をして初めて世間の厳しさを知る、「やり直し」など簡単にはできない。元には戻れないことを覚悟して行動することが必要なのだ。
『Zola』
デトロイトのウェイトレス、ゾラ(テイラーペイジ)は、週末のフロリダでのダンスとパーティーに参加する旅にでる。ゾラはダンスがしたいとの思いで、ニグロのリーダーとダンス仲間の彼氏と4人で旅が始まったが、様子が一変する。それはリーダーの目的は娼婦で金を稼ぐことで、気づいた時にはもう後戻りできない恐怖が伴った。欲と金、思い通りに行かないと脅しが続く。だが地元の悪との遭遇で遂に殺人未遂を犯して、逃亡する。

信じる、信じない伝説神話の話『ジャングル・クルーズ』⭐️5

2021-08-11 07:52:40 | 映画から見える世の中の動き
現実と非現実の世界において、特に映画の中の画像処理技術は自然界の動物なのか非現実のグラフィックスで描いたモノなのか区別がつかないほど精密な動きと仕草をする。不気味で恐ろしさと愉快さ両方を体感させる映像の世界に呑み込まれていく。伝説神話が真話に繋がる世界があるかもしれない。現代人に欠け始めている「冒険・チャレンジ」を面白く楽しくさせてくれる。
『ジャングル・クルーズ』
船長スキッパーことフランク・ウォルフとイギリスの勇敢な研究者パンツことリリー・ホートン博士はアマゾンを古びた小型船で駆け下る。その目的は、リリーが思う治癒能力を備えた古代の木を発見し、医学の未来を変えようと考えていたことだった。だが、立ち開かる壮大な熱帯雨林のジャングルには、無数の危険と超自然の力に遭遇していく。だが、遂に目的地に着くとそこは不思議な呪いがかかった滝があり行手を塞いで、いよいよ危険な冒険に乗り出す。

一枚の写真『自宅療養 誰が見てくれる?』

2021-08-10 10:54:21 | 一枚の写真
『急変したら誰がどう対応してくれるのかな?』
自宅療養で今年前半で亡くなったのは84人、急変は発症1日から数日で起こると言う。福井県では全員が臨時病棟で管理されているという、やればできるを証明している。 が、国の「自宅療養」は今後「人災として訴訟問題になる」
(写真提供:Bbmail)

離婚、再婚は親の都合だけ、犠牲になるのは子供達『幼な子われに生まれ』

2021-08-10 07:48:03 | 人生を「生かす」には
「親の都合」で離婚、残された子供たち全員が犠牲者なる。特に思春期を迎えた少女にとっては「父親」と言う存在はちょっと違う感覚なのだろうか、「本物の父親とそうでない父親」を認めたくないのだ。子供への気持ちをどのように理解し、慰めればいいのか。現実とても難しい判断だと感じる。結局「親の都合」は親が対応しなければ治らないと言うことになる。
『男女の間では、憎しみは愛の裏返しです。嫉妬もまた愛のバロメーターです』瀬戸内寂聴
『幼な子われらに生まれ』重松清
「概要」37歳の夫は、二度目の妻とその連れ子の二人の娘とありふれた家庭を築く努力をしていた。しかし、妻の妊娠を契機に長女は露悪的な態度をとるようになり、『ほんとうのパパ』に会いたいと言う。私も、長女を前妻との娘と比べてしまい、今の家族に息苦しさを覚え、妻に子供を堕ろせと言ってしまう―。
子持ちで再婚、バツイチ生活が始まる。夫は二人の子の親となり、三人目が生まれようとしていた。長女は小学5年生で思春期を迎え、夫、新たな父親と「本当の親ではない」事で悩む
ー方や夫の前の妻も長女を連れ再婚、だが夫が病に倒れ余命幾ばくもない状況になる。長女は前の父と年4回会うことを許されていた。 やがて夫が亡くなり長女は孤独となる。
ー二人の子持ちでさらにもう一人が生まれる中で夫は長女の希望で妻の親元に行き暮らしたいと決断し、別々の生活が始まる。 時が経ち出産の日に家族全員が立ち合い顔を合わせる。