@「親の都合」で離婚、残された子供たち全員が犠牲者なる。特に思春期を迎えた少女にとっては「父親」と言う存在はちょっと違う感覚なのだろうか、「本物の父親とそうでない父親」を認めたくないのだ。子供への気持ちをどのように理解し、慰めればいいのか。現実とても難しい判断だと感じる。結局「親の都合」は親が対応しなければ治らないと言うことになる。
『男女の間では、憎しみは愛の裏返しです。嫉妬もまた愛のバロメーターです』瀬戸内寂聴
『幼な子われらに生まれ』重松清
「概要」37歳の夫は、二度目の妻とその連れ子の二人の娘とありふれた家庭を築く努力をしていた。しかし、妻の妊娠を契機に長女は露悪的な態度をとるようになり、『ほんとうのパパ』に会いたいと言う。私も、長女を前妻との娘と比べてしまい、今の家族に息苦しさを覚え、妻に子供を堕ろせと言ってしまう―。
ー子持ちで再婚、バツイチ生活が始まる。夫は二人の子の親となり、三人目が生まれようとしていた。長女は小学5年生で思春期を迎え、夫、新たな父親と「本当の親ではない」事で悩む。
ー方や夫の前の妻も長女を連れ再婚、だが夫が病に倒れ余命幾ばくもない状況になる。長女は前の父と年4回会うことを許されていた。 やがて夫が亡くなり長女は孤独となる。
ー二人の子持ちでさらにもう一人が生まれる中で夫は長女の希望で妻の親元に行き暮らしたいと決断し、別々の生活が始まる。 時が経ち出産の日に家族全員が立ち合い顔を合わせる。