私が死んだあとであなたが読む物語

基本的には「過食症患者の闘病記」、と言っていいでしょう。

夕刻の虚

2011年11月12日 17時18分48秒 | 過食症
夕刻、案の定子供たちがうるさくて目が覚めた。

注意しようかなと思いながら何もできない。

一人じゃどうしようもなくただただ困っているだけだから、自分の親に電話して相談でもしてみようかな、なんて考えた。

昔から困ったら親に泣きついている気がする。

子供たちがいなくなってから家の外に出てみた。

私の家の前はそんなに遊びやすいのだろうか。

しばらくして家の中に戻り、玄関のところで座り込みました。

夕刻、日が沈む空、飛行機の轟音が轟く。

理由もわからず涙を流しました。

何もない。

楽しいことなんて何もない。

死ねたらいいのだけど、死ぬ勇気もない。

生きようと思うと人生は短いけれど、死のうと思うと人生は長い。

私が彼らのように無邪気だった子供の頃、大人になったら玄関先で独りぼっちで泣くような人生を送っているなんて思ってもみなかっただろうな。

そして今日、私の家の前で散々わめき散らして遊んだ子供たちも、きっと私よりずっと素晴らしい人生を送る。

なんで楽に死ねないようになってるんだろ。

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