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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

さくら盃 義兄弟

2020-03-14 20:22:19 | 邦画
日本映画チャンネルでは、東映チャンネルとの共同企画で
高倉健から始まって、鶴田浩二、若山富三郎劇場とOAしてきましたが
そのあとは浪曲師から演歌歌手になり、東映のむヤクザ映画のブームの中で任侠映画にも数多く主演している村田英雄さん特集を先月から半年間プログラミングされており
ここでも先月「人生劇場 飛車角」と「関東義兄弟」の2本から始まりましたが
「人生劇場」は明かに鶴田浩二の映画だし、村田御大は主題歌が彼の本業からのゲスト出演だったので「関東義兄弟」だけ見てブログにもアップしましたが

3月13日の村田英雄劇場で初OAされた日活配給の任侠映画ですか「関東義兄弟」と同様
ニューセンチュリー映画製作作品ですが
村田英雄さんはこの作品では二番手ですか、一応主演は高橋英樹さんとなっているようで
更に三番手としては北島三郎さんと言った布陣です

英樹さんと村田英雄さんの義兄弟がメインキャストに北島サブちゃんが絡む構造ですか
北島・村田の二大演歌歌手が出演する任侠映画はこの時代では結構な数を東映作品が殆どですが
ニューセンチュリー映画という会社が製作して日活さんでの配給なのはどっかに大人の事情があったような
ってのも監督さんが中川信夫さんですが、ほとんどスタジオ内でセットもしっかりと組んですべて撮影されてることもあって
日活撮影所で日活の役者さん抜きで作られてるようです
青木義朗さんくらいでしょうか日活に出演してる役者さんは

更にヒロインは一応日活作品には出てられてる北林早苗さんと
まだお色気ムンムンではない初々しい姿が美しい小松みどりさんということですが
悪の敵役の親分に上田吉次郎さんですよね
さすがですねェ、時代劇の悪親分のようなオーバー演技を封印されてて
それでいて悪党としての貫禄は十分に・・・
青木義郎さんはまだ灰汁の強さをにじませていませんが悪役としてしっかりと存在感を示していました。

東映作品と比較するのはいけないのですが、所謂東映作品のプロットの主体はがまん劇ですがこの会社のプロットはがまん劇からほど遠いんですね
ある意味主役側はがまんをしないのって言うところにラストの殴り込みにしてもケレンとしてのクライマックスには
なってるけども、カタルシスがうすっぺらいのがなんともって感じてしまいますが
そこは中川監督ですから、一応観客受けするような見得的な様式美を入れてくるんですね
って余計なことするからアクションの流れはブツ切りになってたなぁ
時間潰しに見る映画としてはそれなりに見られるけども、カタルシスが感じられない

未ソフト化って言うのも版権の問題があったのかなぁ
今回のOAには感謝
来月はこのシリーズ「さくら盃」の第二弾
主演は高橋・村田・北島の三人のようですね

1969年製作、日活配給ニューセンチュリー映画作品
中川信夫監督作品
出演:高橋英樹、村田英雄、北島三郎、北林早苗、上田吉次郎、松風はるみ、小松みどり、杉義一、青木義郎
コメント
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