MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

カポネ

2021-06-04 23:03:46 | 洋画
映画のだ情報全く入れないから、ジャケットというか、トム・ハーディがあのアル・カポネを演じてるってことで
こいつは完全なる銃撃アクション作品で見逃したらアカンやつだと思ってセットレンタルに組み込んだのは
良かったけど、なんと全くの期待外れな作品だった
 
ってのも脱税で有罪になり、収監されて保釈されフロリダの屋敷で過ごした晩年の(っても未だに48歳なんだけど)
若い頃からのギャング生活での放蕩三昧のために、太く短く生きてきてたためか
14歳で梅毒にかかり、それが脳に行っちゃっていたんでしょうか
最晩年が、なんと48歳だったようで
 
その晩年の脳梅毒によって、早期の認知症に罹患してて
もう糞尿垂れっぱなしなカポネを演じるトム・ハーディを見せつけられる104分だった映画
こんな名実ともにクソ映画だとは思ってもいませんでしたが
そこは演技派のハーディですから、渾身の認知症のカポネを魅せてくれてはいるんですが・・・
 
FBIと密約してる主治医にカイル・マクラクラン、友人ギャングにマット・ディロンとハーディ日本拮抗する役者もそれなりに揃えておられるが
流石に脳梅毒の認知症のハーディに完全に食われていた映画だったような
これは銃声一発も聞こえない作品かと思ってたら
 
最後には完全に狂って妄想と幻想に囚われたカポネが自分用のだ特注のゴールドなマシンガンを
自分を守る使用人や家族に向かって撃ちまくる、弾倉に良くこんだけ弾があるんだってくらい撃ちまくります
ここであんまカポネを知らない私は、隠し金を探して家中に盗聴マイクを仕掛けてるFBIと銃撃するのかって一瞬期待したものの
それもなく、カポネは梅毒で一生を全うしたようですね
 
もう葉巻もなんもわかんなくなってて、マクラクランにニンジンを加えさせられて
オムツ丸出しでゴールドのマシンガンを撃ちまくるハーディのカポネなんてみたくはなかったんだよね
感謝祭で家族全員子供たちが走り回るオープニングとエンディングは敢えてシンメトリーにしていたようですね
 
2020年製作、アメリカ映画
ジョシュ・トランク脚本・監督作品
出演:トム・ハーディ、リンダ・カーデリーニ、カイル・マクラクラン、ノエル・フィッシャー、マット・ディロン
 
コメント
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日本独立

2021-06-04 17:51:36 | 邦画
どうしたんだろう、あの梶芽衣子さんの「女囚701号 さそり」で監督デビューして
その特殊な映像表現というか映像美学でこっちの度肝を抜いてくれた伊藤俊也さんが
本を書いて監督までしているんですね
まぁ得意な映像表現の監督だとおもっていたものですけども、どうなんだろう東條英機の東京裁判を描いた作品「プライド 運命の瞬間」を作った関係からの起用だったのかな
実にまじめにオーソドックスに撮ってて、あの気を衒った作品だった伊藤俊也はどこに行ってしまったんだ
って思わされる映画だった
 
いわゆるマッカーサー率いるGHQと戦後処理の幣原内閣との”日本国憲法“の制定を巡って
天皇の問題、国家として国防の軍隊をも持てない日本と言ったところで
GHQ主導で作られたアメリカのためのアメリカの日本国憲法と
日本人の矜恃とのせめぎ合い凌ぎ合いの映画を2時間強の尺と記録映像をデジタル修復して合成させて作った作品
 
日本国憲法のお話にサイドストーリーとして、憲法論議に加わらなく
吉田満の『戦艦大和ノ最期』を書いた吉田満のエピソードをサイドストーリーとして絡ませタナダ、当時の普通庶民の姿を描きたかったのかなぁ
なければ時の政府とGHQとのせめぎ合い凌ぎ合いをふくらませて濃い作品になっていたような気もする
 
私個人の貧相な知識というか、雑学として今の日本憲法はGHQに通訳として働いていた日系の若い法律とは無縁なトーシロなお姉ちゃんが書いたって聞いていたんですが
一応そんなモデルのお姉ちゃんも映画としてきちんと描かれていましたねぇ
『ワイマール憲法』を図書館から借りてきて読み耽るとか言ったシーンもしっかりと撮っていたようですね
 
憲法改定を云々されてる昨今に、敗戦国である日本を戦力無力化と天皇を象徴とするために
アメリカが意向をあからさまにして、それをあたかも日本が作りそれをGHQが承認するという
めんどくさい過程を踏んでいたのがよくわかるようになってる作品
 
個人的には大学の卒論とかで、白洲正子さんの存在を先に知って
その後TVとか映画とかで旦那さんの白洲次郎さんの存在を知ったっていう経緯があったもんだから
宮沢りえさんがその正子さんを演じられていたのはよかったけど浅野忠信に白洲次郎さんご本人が醸していたダンディズムさの欠片もなかったのはちょっと残念だったかも
 
2020年製作、日本映画、「日本独立」製作委員会作品
伊藤俊也脚本・監督作品
出演:浅野忠信、宮沢りえ、小林薫、アダム・テンプラー、ロバート・D・ヒース・Jr.、ベネディクト・セバスチャン、柄本明、渡辺大、松重豊、伊武雅刀、佐野史郎、石橋蓮司、大鶴義丹、青木崇高、浅田美代子、梅宮万紗子、野間口徹、奥田瑛二
 
コメント
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